Flying Zebraさんの、放射線被爆のリスクの考え方

自分用まとめ
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Flying Zebra @f_zebra

私が小学生くらいの頃、過度の日焼けが皮膚癌の原因となるらしいことは既に知られてはいたけど、まだまだ日焼けは身体に良いというイメージの方が強かった。夏休みの後の日焼けコンテストみたいな無邪気なイベントも普通に行われていた。

2015-06-05 12:30:43
Flying Zebra @f_zebra

適度な日光浴にはメリットがあるのも確かなので普通の人はそれほど神経質になる必要もないと思うが、人によっては本当に「日焼けしてはいけない」場合もあるので、学校のプール授業でラッシュガードの着用を認めるなど理解が広がったのは良いことだと思う。

2015-06-05 12:31:07
Flying Zebra @f_zebra

日焼けのし過ぎが良くないとしても、普通のレベルであれば日常生活に影響のない範囲の工夫で十分に防護可能であって、ある地域の日照が他の地域より強いからといってその地域には住めないとか、避難すべきなんて話にはならない。

2015-06-05 12:32:52
Flying Zebra @f_zebra

そもそも、同じ地域であってもどれだけ日光に当たるかなんていうのはその人の生活様式や服装によって大きく変わり、日本国内の地域差なんて個人差の変動の中に完全に埋もれてしまう。だから、日照を避けるために日照の高い地域から避難するというのは合理的ではなく、だれもそんなことは考えない。

2015-06-05 12:34:13
Flying Zebra @f_zebra

放射線被曝についても同じことで、「過度の」放射線被曝が身体に良くないことは分かっているが、影響があるのかないのかすら分からない程度のレベルであれば積極的に防護する意味は小さいし、避けるにしても地域の空間線量率を基準にするのは日照を理由にある地域を避けるのと同じくらい非合理的だ。

2015-06-05 12:35:18
Flying Zebra @f_zebra

晴天の昼間に裸でずっと屋外にいれば酷く日焼けするのは当たり前だが、普通はそんなことはしない。海水浴でもなければ普通は服を着ているし、屋内にいる間は直射日光を浴びることはない。では、もしある地域に住む人の「平均的な日焼け量」を推定するとすればどうすればよいだろうか。

2015-06-05 12:36:51
Flying Zebra @f_zebra

屋外の日光の下にいる時間、屋外だけど直射日光には当たっていない時間、屋内にいる時間をそれぞれ推定し、更に衣服による遮蔽の平均的な割合を推定する。そうやって無理やり算出した「平均値」に実用的な意味が全くないのは、すぐに想像できるだろう。

2015-06-05 12:37:30
Flying Zebra @f_zebra

だいたい日照そのものが日によって変動するし、個人の行動パターンも日変動が大きいからだ。ところが、放射線については同じような形で無理やり算出した平均値を基に危険かどうかを判断するというバカみたいなことが、この国では大まじめに行われている。

2015-06-05 12:38:17
Flying Zebra @f_zebra

低線量の放射線被曝による影響についても大手メディアが正しく理解するつもりがないのと、視聴者の関心を維持するためには恐怖感を煽る方が都合が良いためにいつまで経っても理解が進まないが、「微量でも影響がある」という理解はそもそも間違っている。

2015-06-05 12:39:24
Flying Zebra @f_zebra

LNT(線形閾値なし)仮説のL(Liner:線形)の意味を理解していない、あるいは意図的に無視していることによる誤解だが、これについては繰り返し述べているので、ここではこちらのまとめを紹介しておく。 togetter.com/li/671250

2015-06-05 12:40:13
Flying Zebra @f_zebra

なお、放射線に危険がないということではもちろんなく、過度の放射線被曝が健康に悪影響を与えることははっきりと分かっている。ただし、沸騰しているお湯が危険だからといって40℃のお湯を「僅かでも危険があるかも」と忌避するのは意味がない、ということは正しく理解すべきだろう。

2015-06-05 12:41:25
あらきゆきこ @gurrsaruru

@f_zebra @Nishimachi 重要な問題のひとつは「湯」を冷ましても「水」でしかないけれど、核廃棄物がどんどん生成されるのにその処分廃棄手段が現在に至るまで「埋蔵」しかない点があります。無害化する技術も確立されていないままに次世代への負の遺産を増やすことは犯罪でしょう

2015-06-08 17:45:27
Flying Zebra @f_zebra

地球のコアに至る内部というのはおそらく地球の生涯のうちに我々を含む地表の生命が到達することはないでしょうが、地下深くには地表の生命にとって有害な物質が大量に存在します。それでも、たとえ僅かでも「増やす」のは気持ち悪い、という気持ちは理解できます。 @gurrsaruru

2015-06-08 19:53:48
Flying Zebra @f_zebra

ところで、化石燃料の燃焼による大量のCO2排出がこの先100年~1000年程度のタイムスケールでどの程度地球環境に影響を与えるのか、定量的なことははっきりしないものの、現在の生態系にとっては致命的となる蓋然性は非常に高いとされています。 @gurrsaruru

2015-06-08 19:54:29
Flying Zebra @f_zebra

なお、地球環境のようなスケールの大きな時間軸を考える際には、どのタイムスケールで話をしているのかを常に意識する必要があります。数万年~数百万年スパンの変動の中では、人為活動による影響など誤差の範囲を超えることはないでしょう。 @gurrsaruru

2015-06-08 19:54:58
Flying Zebra @f_zebra

地球がこれまで歩んできた壮大なタイムスケールの中では一時的な生命の大量絶滅などほんの些細な出来事に過ぎませんが、私たちの社会にとっては大事です。気にしなければいけないタイムスケールを間違うと、意味のある議論はできません。 @gurrsaruru

2015-06-08 19:55:34
Flying Zebra @f_zebra

さて、日本では相変わらず懐疑的な人が多いようですが、数十~数百年スケールでの私たち些細な生命にとって破局的となる気候変動を抑えるには、CO2を含む温室効果ガスの排出抑制が喫緊の課題であることはコンセンサスとなっています。 @gurrsaruru

2015-06-08 19:56:52
Flying Zebra @f_zebra

そのCO2ですが、私たちは今のところ既に大気中に放出してしまった分を現実的な規模で回収する手段は持っておらず、近い将来手に入れる目処も全く立っていません。そして多くの人は、今この瞬間もCO2が放出され続けていることを気にもしていません。 @gurrsaruru

2015-06-08 19:57:56
Flying Zebra @f_zebra

数百年後の私たちの子孫にとっては核廃棄物などより遙かに大きな脅威の原因となり得るCO2を、「増やさない」どころか「増え方をゆるやかにする」ことすらできていないのです。それでも放射能の方が怖い、そう「感じる」のは自然なことです。 @gurrsaruru

2015-06-08 19:58:39
Flying Zebra @f_zebra

忘れてはならないのは、私たちの「感覚」や「感情」はリスクを正確に評価、判断する事はできないということです。感情を否定する必要はありませんが、未来の子供たちのリスクを真剣に考えるのであれば、感情は抑えて冷静に判断する必要があるのです。 @gurrsaruru

2015-06-08 19:59:44
Flying Zebra @f_zebra

社会のルールの範囲内であれば信じるところに従ってオフグリッドを選ぶのは個人の自由だし、その動機が平和でもいのちの問題でも構わない。ただし、それがエネルギーの使い方として合理的かどうかはまた別の問題。 「電力会社の電気はいりません!」 greenz.jp/2015/05/01/wat…

2015-06-08 20:14:13
Flying Zebra @f_zebra

エネルギー効率的に意味のないオフグリッドの一例をメディアが「世の中にとって良いこと」であるかのように宣伝するのは、社会的には害悪でしかない。自己満足の自由が許される個人とは違い、メディアには社会的な責任がある。その責任感をちゃんと自覚しているメディアの方が少なそうだが…

2015-06-08 20:15:40