i_takechiさんの鎮魂の儀から黄泉に関するツイートまとめ

人様へのリプライまで一緒にまとめてしまっており申し訳ないです。あくまでも個人的なメモとしてまとめたものですので、問題があれば仰って頂けましたら外させて頂きます。
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武智功 @i_takechi

鎮魂という言葉。現代では死者の霊魂を慰める意味に使われることが多いですが、神道で行われる鎮魂は全く別の祭儀。「みたまふり」「みたましずめ」と訓読され、生者の御魂の活性化や、遊離しようとする御魂を体に留め、生命力を強化するための祭儀のことです。

2010-10-26 19:17:54
武智功 @i_takechi

@coyo 鎮魂で御魂の活性化ということで、悩ませてしまったようですが…。本田霊学やその流れを汲む大本の出口さんの鎮魂は、たしかに心を鎮めるという感じですが…復古神道(一般的に古神道といわれますが)の鎮魂は、帰神とセットになっている感じが強いように思います。

2010-10-27 22:55:50
武智功 @i_takechi

@coyo 「心を鎮めること」即ち「みたましずめ」かどうか難しいところです…しかし、心を鎮めるほどに力は活性化されるというのは、鎮魂祭儀の源流が天石屋戸神話にあると考えれば、理解できそうです。つまり籠もって静かにしていることが、御魂の活性化につながる。

2010-10-27 22:57:08
武智功 @i_takechi

@coyo 赤ちゃんは、母親の胎内に籠もって成長する。また稲のモミが冬の間、壷のなかで籠もっている内に生命力が増大すると考えられた。このことから特に冬は、籠もって御魂を再生する時期だと考えられていたようです。冬至の太陽も、冬を越えて生命を復活させます。

2010-10-27 22:59:51
武智功 @i_takechi

@coyo 冬の語源は「御魂の殖(ふゆ)」だとも…。籠もっているうちに御魂が増殖するのが冬。祝詞などに出てくる「恩頼(みたまのふゆ)」という言葉も、大いなる神様の力によって、御魂を増殖し活力を頂くような意味だと思います。

2010-10-27 23:00:57
武智功 @i_takechi

@cosmicelephant 子持勾玉、不思議な存在です。言葉どおり子持ちであれば、魂が増殖している感じですね。勾玉は、やはり魂を象徴しているのでしょうね。マガという言葉が気になりますが…。

2010-10-28 12:46:41
武智功 @i_takechi

@fuhgetsu 仰るように、新嘗祭と鎮魂の儀はセットですね。天照大御神の御魂を受け継がれている天皇が、新穀を皇祖神と共に召されることで霊威を更新される祭祀が新嘗祭。それに先立って、天皇の御魂を活性化させておくための祭祀が鎮魂のようです。

2010-10-28 13:01:31
武智功 @i_takechi

@fuhgetsu 年の初めに、新たなエネルギーの御年魂を頂いて新年を迎える。わかりやすくて良いですね…。お金になるまえは、魂を象徴するお餅が年玉だったようです。

2010-10-28 13:02:31
武智功 @i_takechi

@akira0000k 七草粥で魂振り、初耳でした。生命力ある春の野草で、魂を活性する意味なのですね。御魂ふりは、威力ある魂に触れることによって自分の魂が増殖することとも。魂触(ふり)ですね。また御衣振動といい、箱の中の衣を振動させて御魂を活性化する事も。こちらはまさに魂振り。

2010-10-28 13:20:34
武智功 @i_takechi

葬礼で棺桶の周りを左回りに回ったという話…ラジオでも言っていた。左旋には下降の意味があると思われ、魂を鎮める儀礼なのでしょう。ただそれは、死に対する恐怖などから魂を封じ込めるという意味ではなく、何とか生き返って欲しいという願いから、遊離した魂を呼び戻す儀礼では…

2010-10-28 18:18:45
武智功 @i_takechi

古代において埋葬までの間に殯(もがり)の期間が…この期間は、鎮魂の祭儀によって、死者を生き返らせようという期間だったような。まさに黄泉帰りへの期待。

2010-10-28 18:19:01
武智功 @i_takechi

『古事記』の黄泉の国の話に、黄泉戸喫(よもつへぐい)、死者の国の食べ物を食べてしまえば現世には帰れないという話が…。これは、殯の期間中に供えた食物が朽ちていく状況を判断して、魂がもはや返れない時期を判断したということだったのでは。

2010-10-28 18:19:35
武智功 @i_takechi

日本では、御魂が清く明るく活力あることを尊びます。

2010-10-28 18:20:19
武智功 @i_takechi

@insight_CR_Z 今晩は。お元気ですか。右旋、左旋の話は難しくて、私もよく分からない事が多いです。右旋=上昇、左旋=下降などは、もともと陰陽五行から来ていると思うのですが…

2010-10-29 18:09:10
武智功 @i_takechi

@insight_CR_Z 仰っておられる「低気圧(上昇気流)が左回り、高気圧(下降気流)が右回りなので、地から天を慕う女性性(陰)と、天から地を慕う男性性(陽)の融合が国生み神話に反映してるのかな」というのも、考え方はその通りだと思います。

2010-10-29 18:09:34
武智功 @i_takechi

@insight_CR_Z ただ国生み神話では、男神が左回り、女神が右回り…(反対に書いているものもありますが)。そこで、次のように考えてみました。

2010-10-29 18:09:50
武智功 @i_takechi

@insight_CR_Z まず右旋=上昇、左旋=下降を前提として、天地開闢では、陽の性質は、右旋し=上昇して天となった。陰の性質は、左旋し=下降して地となった。

2010-10-29 18:10:05
武智功 @i_takechi

@insight_CR_Z 次に、「地から天を慕う女性性と、天から地を慕う男性性の融合」では、陽(天・伊邪那岐)が左旋し=下降して、陰(地・伊邪那美)のもとへ。陰(地・伊邪那美)が右旋し=上昇して陽(天・伊邪那岐)のもとへ。神話の伊邪那岐は左回り、伊邪那美は右回りとも符合します。

2010-10-29 18:10:56
武智功 @i_takechi

@insight_CR_Z ところで、高気圧(右回り・下降)、低気圧(左回り・上昇)との関係ですが…高気圧(右回り)は、中心部は下降気流ですが、巨視的に見れば、高気圧の中心から周囲に風が吹き出し、周囲全体は上昇といえます。いわば拡散力。高気圧はやはり陽的。

2010-10-29 18:11:13
武智功 @i_takechi

@insight_CR_Z そして低気圧(左回り)は、中心部は上昇気流ですが、巨視的に見ると低気圧の中心に向かって風が吹き、周囲全体は下降といえます。いわば求心力。低気圧は陰的。北半球では水の渦もおおむね左回りで下降するようです。

2010-10-29 18:11:36
武智功 @i_takechi

@insight_CR_Z このように見ると、陰陽和合のために伊邪那岐(陽・天)が左回りで下り、伊邪那美(陰・地)は右回りとされた理由も判り、また左旋が下降であり、周囲から中心に向かう力を利用して、遊離した御魂を呼び戻す力と思われていたことが分かるような気がします。

2010-10-29 18:11:52
武智功 @i_takechi

御霊(ごりょう)を恐れた人々は、心の中に、相手に悪い事をしたという自覚と負い目があったに違いない。そして、実際に祟りを受けた…。偶然とは言い難いような。また、精神的なものもあるでしょうが、それだけではなさそうな。

2010-10-29 21:02:46
武智功 @i_takechi

新暦では早くも霜月(11月)ですが、旧暦ではもうすぐ神無月(10月)が始まります。神無月は、秋の収穫が終わり神様が山へ帰って行かれるので神の居られない月。また「な」は「の」であり、神様の月、神祭りの月とも言われます。どちらなのでしょう?

2010-11-01 17:34:24
武智功 @i_takechi

収穫感謝の御祭は、現在は新暦の10月に「秋祭り」として行われることが多いようですが、本来は旧暦の10月だったのでは…。時候的にも、稲の刈り入れが終わり、一段落する時期。旧暦10月に収穫感謝の御祭りが行われていたとすれば、10月は神の月…。

2010-11-01 17:34:41
武智功 @i_takechi

新嘗祭が収穫感謝の御祭だとされていますが、新嘗祭は本来旧暦11月中旬(今の12月・冬至のころ)。収穫感謝祭というには、どう考えても時期が遅くて不思議…。新嘗祭には、冬至の時期の鎮魂祭とも関る、別の大きな意味が…。

2010-11-01 17:35:06