酒鬼薔薇事件の手記出版で注目されるアメリカの法律「サムの息子法」とは

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リンク www3.nhk.or.jp 児童連続殺傷事件の加害者 手記を出版 NHKニュース 平成9年に神戸市で起きた児童連続殺傷事件の加害者の元少年が、事件に至るいきさつや現在の心境などをつづった手記を出版しました。これに対し殺害さ…

平成9年に神戸市須磨区で発生した連続児童殺傷事件で、当時14歳だった加害男性(32)が手記を出版したことをめぐり、殺害された土師淳君=当時(11)=の父、守さんは10日、代理人弁護士を通じ、「私たちの思いは無視され、踏みにじられた」とするコメントを公表し、出版の中止と本の回収を求めた。
産経WEST


大原ケイ @Lingualina

最近TYOで萎えてるリテラリーエージェント。 🍊批判は日課、 米書籍出版業界ニュース、NY地元ネタ、露ネコ動画、全米馬鹿ニュース、日米文化比較、ネイティブの英語などをつぶやきます。萌少女絵垢はミュート。

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大原ケイ @Lingualina

いわゆる「酒鬼薔薇聖斗」の加害者男性の本について一考。ニューヨーク州には「サムの息子」法というのがあって、犯罪者が手記を書くなどしてその犯罪をネタに収入を得る場合、遺族など被害者が申し立てをし、売上げ金を取り上げることができる。 #amehon

2015-06-11 09:18:36

  • 概要
    "A Son of Sam law is any law designed to keep criminals from profiting from the publicity of their crimes, often by selling their stories to publishers. While the term is most often used in the United States, it is also sometimes applied to laws passed with similar provisions in other nations."
    Wikipedia

大原ケイ @Lingualina

元々、70年代に起こったサムの息子連続殺人事件の犯人、デイビッド・バーコウィッツがメモワールを出そうとした際、それを阻止するために作られた法律。NY州限定だけど、訴えられる側の大手出版社がNYに集中しているので、大抵の場合これでカバーされる。 #amehon

2015-06-11 09:20:45
大原ケイ @Lingualina

連邦法になっていないのは、表現の自由を保障した憲法修正第1条にひっかかる可能性があるから。 #amehon

2015-06-11 09:23:04
大原ケイ @Lingualina

これまでにも、ジョン・レノンを射殺したマーク・チャップマン、不倫相手の妻を撃ったエイミー・フィッシャーが事件のことを語って報酬を得ようとする時にサムの息子法で阻止されてきた。 #amehon

2015-06-11 09:24:42
大原ケイ @Lingualina

今回の元少年Aといい、最近では木嶋佳苗の手記といい、日本では出版社がセンセーショナルな犯罪をネタに金儲けをしようというケースがまかり通っていて、反吐が出そうです。 #amehon

2015-06-11 09:28:31
大原ケイ @Lingualina

酒鬼薔薇聖斗事件の被害者家族は速やかに太田出版を訴え、売上げ金を全部まきあげるか、出版停止措置で全冊回収にでもなれば今後こういうのは減ると思います。そんなに自分のことが書きたければ、被害者家族の了承を得て、印税全額賠償に充てるか、無料公開ですればいいこと。

2015-06-11 09:32:03
大原ケイ @Lingualina

あるいは何らかの犯罪に巻き込まれた経験を持つ親御さんたちが中心になって不買運動を起こすとか。

2015-06-11 09:33:20
大原ケイ @Lingualina

映画Goodfellasの原作もマフィアの暗殺担当の過去を赤裸々に綴って裁判になり、米最高裁は、NY州のサムの息子法憲法修正第1条により違憲であるが、そのままでは範囲が広すぎるので、もっと限定せよ、という結論になった。そして限定された形で2001年に制定され、今日に至る。

2015-06-11 09:40:20
大原ケイ @Lingualina

なんかグラデーションニャン子ぐらいの勢いでRTされているので、ちょっとツイッター離れます。サムの息子法について質問があればドーゾ。アタシも該当法の文章、読み返しておきますんで。

2015-06-11 10:08:51

  • 補足
リンク Wikipedia 神戸連続児童殺傷事件 神戸連続児童殺傷事件(こうべれんぞくじどうさっしょうじけん)とは、1997年(平成9年)に兵庫県神戸市須磨区で発生した当時14歳の中学生による連続殺傷事件。少年が名乗った名前から別名『酒鬼薔薇事件』『酒鬼薔薇聖斗事件』とも呼ばれる。 本項では事件を起こした少年の仮名を、後述するのちに本人が出版した著書などの名義である「少年A」をもとにして表記する。 数か月にわたり、複数の小学生が被害を受け、2名が死亡し、3名が重軽傷を負った。通り魔的犯行や遺体の損壊が伴った点、特に被害者の頭部が「声明文」とともに中学校
リンク TheFreeDictionary.com Son of Sam law Definition of Son of Sam law in the Legal Dictionary by The Free Dictionary
リンク Wikipedia デビッド・バーコウィッツ デヴィッド・リチャード・バーコウィッツ(David Richard Berkowitz, 1953年6月1日 - )はアメリカ合衆国の連続殺人者。1976年から1977年にかけて、ニューヨークを恐怖のどん底に陥れた。 ニューヨーク・ブルックリン区の出身。本名はリチャード・デヴィッド・ファルコ(Richard David Falco)だったが、夫と別居状態にあった実母が不倫の末にもうけた子だったために生まれてまもなく養子に出されてファーストネームとミドルネームを入れ替えた新しい名を与えられた。 学校では問題
リンク note(ノート) 日本にも「サムの息子」法があれば「酒鬼薔薇聖斗」手記で儲けるなんて許されない | りんがる | note 1997年に起きた「神戸連続児童殺傷事件」で犯人とされた当時14歳だった男性が最近メモワールを書き、それがこのたび堂々と商業出版著書として刊行されるというニュースにびっくり、アメリカだったらどういうことになるか、ってなことをちゃちゃっとツイったら、予想以上に反響が大きく、Togetterでもまとめられていたのですが、法律の専門知識に欠ける上、私の認識がまちがっていた部分もあったので、ちゃんと整理してみました。最初に断っておいた方がいいかと思うのは、個人的に私はアメリカの憲法修正第1条に謳われている「表現の