《311後の「絶望に関するコミュニケーションの拒絶」に関する絶望》

自己ツイートをまとめました。 おそらく、このまとめやまとめに使ったツイートに対して、また「勝手に絶望してろ」というリアクションがあるだろう、と書いてみます。 「不安も絶望も抱く事が許されない社会が、どれだけ深刻なディストピアなのか」、という実例が、現在の日本社会です。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

2015.6.14開催【「リスク・コミュニケーション『コミュニケーションの危機を語ろう』】関連ツイートまとめ - Togetterまとめ togetter.com/li/834619 @togetter_jpさんから

2015-06-14 21:57:37
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

私は、この問題のポイントは、「原発事故に関して語られなかったことは何か」だと考えている。「欠如モデル」の話をしようと言うのではない。「語られなかったこと」の多くは、東電原発事故に関しては、「語ることを許されなかったこと」なのだ。 togetter.com/li/834619

2015-06-14 22:01:36
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

例えば、日本政府(官僚組織)・東京電力が、行うべき予防措置を行わなかったこと。あるいは、福島県庁や国内医療機関が、発生中の原発事故について住民の危険を知りながら周知しなかったこと、あるいは、報道機関が自組織の人間には広域避難を命じる一方で、その事実を報道しなかったこと。

2015-06-14 22:06:01
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

さらには、発生してしまった原発事故について、数年以内の原状復帰など理論的にも技術的にも不可能なのに、あたかも可能なことであるかのように、日本政府も、福島県庁も、報道機関も、そして報道機関にコメントを寄せる「科学者」や「識者」も語ること。

2015-06-14 22:10:44
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

または、東電原発事故の発生直後から存在した、原発事故の影響を適切に予測した結果として、事故発生前の生活を取り戻すことを諦めた人々、正しく絶望した人たちの声を伝えていないこと。伝えることを拒絶していること。 一体、どの政治家が、「専門家」が、「識者」が、メディアが、伝えただろうか?

2015-06-14 23:14:15
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

短期的(たとえば、事故発生から10年以内)の原状回復達成を諦めた人、絶望した人に対して、SNS等で投げかけられ続けている言葉が、伝達や報道の拒絶を、分かりやすく示している。 「諦めたお前は、黙れ」「勝手に絶望してろ」などなど。 これらは、私が浴び続けている言葉だ。

2015-06-14 23:17:38
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

絶望している人々、諦めた人々は、間違いなく相当数存在しているのに、 その存在さえ、公的には許容されない。 それどころか、「前を向け」「顔を上げろ」と強要される。 結果として、原状回復不能な被害が、覆い隠されている。 「被曝影響」を語る人さえ、絶望する人の存在を語らない。

2015-06-14 23:21:03
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「リスクコミュニケーション」とか「カウンセリング」で、 絶望がくつがえせるものではない。 本来、リスコミ担当者やカウンセラーが行うべきことは、 「失われたこと」を被害者と共有し、確認し、一緒に悲しむことのはずだ。 が、東電原発事故では、「失われたこと」は認められない。

2015-06-14 23:26:03
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

個人的な意見で、一連のツイートをまとめる。 現在、原発事故に関するコミュニケーションでは、「絶望」を語る事が出来ない。 コミュニケーション自体も危機を迎えているのだが、 「危機のコミュニケーション」をどうすべきか、という311当日からの課題が 1ミリも進んでいない。前は向けない。

2015-06-14 23:33:08