『こころ』はミステリだった？ ハードボイルド？ 恋愛小説？ スゴ本オフ「漱石の『こころ』の次にオススメする本」

根岸智幸 @zubapita

いまむらさん。漱石の大ファン。卒論も漱石。昨日見た映画がたまたま近いかな？映画『海街diary』が近い。是枝監督の作品は人が誰か死んで人が集まってくる作品が多い。この映画も父が死んで4人が集まってくる。（続く） #スゴ本オフ

根岸智幸 @zubapita

（承前）『こころ』も人の死がテーマになっているが、漱石はどこかで『生は死より尊い』と書いている。どんな下らない生でも、どんな必然の死より尊いと考えていた節がある。『海街diary』は死んでいった人の気持ちを感じながら生きていく話だった。（続く） #スゴ本オフ

根岸智幸 @zubapita

（承前）些細な日常を感じ取ることが大事という感じ。漱石もそういうのが上手い作家だと思う。部屋の間取りとかお金の計算とかも細かく描写している。そういうのが大事だと思っていたのではないか。（了） #スゴ本オフ

スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

漱石『こころ』から、『海街 Diary』のご紹介。なるほど。死者を取り巻く人々の話つながりとして。漱石って、どこかで「生は死よりも尊い」と述べている。死ぬべきだ、と思う瞬間があったとしても、ただ生きているというだけで価値があるとのこと。 #スゴ本オフ

スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

死んでいった人たちの記憶をずっと引きずって感じながら、生きている人たちの物語として推したい＞海街とこころ #スゴ本オフ

根岸智幸 @zubapita

あしださん。感想を中心に。改めて思ったのは、奥さんの静さんの影が薄くて最後まで人物像がつかめなかった。先生はいろいろ拗らせたひとで、同様に語り部の「私」も拗らせている。物語中6人が死ぬ、もしくは死にゆく。（続く） #スゴ本オフ

根岸智幸 @zubapita

（承前）明治天皇、乃木希典、先生、K、奥さんのお母さん、私の父親。死がずっと話の底流に流れている。課題図書だけど、恋愛小説としても三角関係の落とし前としても教訓になりにくい。（続く） #スゴ本オフ

根岸智幸 @zubapita

（承前）どこがいいのか？ こういう拗らせた話が教育業界が好きなのか？ 先生と個々の登場人物の距離感が遠い。まるでATフィールドをまとったような人物。そこから『センセイの鞄』川上弘美を連想しました。（了） #スゴ本オフ

Haruo Amano @ryunan

スゴ本オフ！＠hdeオープンラウンジ - スゴ本オフ！＠HDEオープンラウンジの紹介本ログです！ #スゴ本オフ facebook.com/events/7537220… @librizeさん！

根岸智幸 @zubapita

最後にそもそも、『こころ』が主題になるきっかけを作った『こころ』大好きな女子大生ヤマグチさん。夏目漱石の東大卒業後にイギリス留学。『こころ』じたいは傑作じゃないと言われている。最近出た夏目漱石、読んじゃえば？』奥泉光（河出書房新社）でもそう書かれている。（続く） #スゴ本オフ

根岸智幸 @zubapita

（承前）『まんがで読破　こころ』（イースト・プレス）はオリジナルと微妙に違うので、入門にはいいけど…。『山月記』の野村萬斎の舞台を見てきました。視覚的にも聴覚的にも面白かった。先生の人生を見て、人生ってなんだろうて考えた。（続く） #スゴ本オフ

根岸智幸 @zubapita

（承前）山月記を読んで感じたのは人生とはレールのを走るがごとし、と思った。（「人生はレールから落ちることも多いよ」との声多し）。（続く） #スゴ本オフ

根岸智幸 @zubapita

（承前）（みんなが先生を駄目人間と責めているのはどう思う？という声に）先生はひと言でっちゃうと駄目男だけど、それを否定する理由が自分にはない。高校生のとき、落ち込むだけ落ちこんだときに読んだのが『こころ』だった。（続く） #スゴ本オフ

根岸智幸 @zubapita

（承前）世間一般でいえば先生は駄目男なんだけど、自分自身もそういう人生を歩んでしまうのかな？ という反面教師として読みました。幸せになるために生きたいのだけど、（違う方向に）引っ張られてしまう。（続く） #スゴ本オフ

根岸智幸 @zubapita

（承前）（大人になれば、辛い責任も負うけど、もっと自分で人生をコントロールできるようになるよ、と励ましの声とハグ）（了） #スゴ本オフ

根岸智幸 @zubapita

スゴ本オフ「漱石の『こころ』の次にオススメする本」無事終了しました。次回のテーマは「バーサス（対決）」お楽しみに！ #スゴ本オフ