2015.6.18【首相官邸 福島第一原子力発電所の事故による健康リスク:現況と将来への挑戦 クリスチャン・ストレッファー教授(仮訳:佐々木康人)】Yurihiranumaさんのツイートまとめ

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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

福島第一原子力発電所の事故による健康リスク:現況と将来への挑戦(仮訳:佐々木康人) クリスチャン・ストレッファー ドイツ連邦共和国エッセン大学医学放射線生物学教授 国際放射線防護委員会(ICRP)主委員会名誉委員 kantei.go.jp/saigai/senmonk…

2015-06-18 11:39:35
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:このメッセージを、50年以上にわたり実験放射線生物学の分野でヒトを含む哺乳類の細胞及び生体について研究に従事してきた一人の科学者として書いています。私は特に、実験的がん治療、胎児期の放射線被ばく後のリスクを主な専門としてきました。

2015-06-18 11:43:25
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:哲学者、法律家、放射線学者、工学者、医学者、社会学者、心理学者との専門分野横断的研究の長も務めてきました。

2015-06-18 11:45:08
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:ドイツ放射線防護委員会(SSK)、国際放射線防護委員会(ICRP)、原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)のような科学的助言組織の委員や一部委員長を務めました。

2015-06-18 11:45:45
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用: 福島第一原子力発電所事故による放射線線量推定と健康影響評価に関して公表されたデータを通読した結果、下記の結論を得ています。これは2013年12月のUNSCEAR報告にほとんどの点で一致します。

2015-06-18 11:46:01
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引用:電離放射線に曝されると起こる可能性のある急性の健康影響は事故後の1年間に観察されていません。世界中の放射線事故や放射線治療の臨床経験とヒト及びヒト以外の哺乳類の組織や細胞での実験データから判断して、福島で推定されている放射線量では急性健康影響が起こることは予想されません。

2015-06-18 11:47:19
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:推定線量は急性放射線影響のしきい線量を下回っています。

2015-06-18 11:48:13
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:ヒトの生涯で最も放射線に鋭敏に反応する影響は、確かに胎児期に母体の子宮内で起こります。福島県の7地区(注)で、2010年8月1日から2011年7月31日の期間、妊婦に対する注意深い調査をした結果では、生まれた赤ちゃんに発達異常が増加していません。

2015-06-18 11:48:35
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:この事実は福島事故で推定されている線量範囲での過去の経験と一致しています。

2015-06-18 11:48:46
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引用:低線量域の放射線に曝された後に懸念される遅発性健康影響は発がんです。これは「直線しきい値なし(LNT)」仮説に基づいて低線量であっても起こり得るとされています。放射線に曝された後、数年、数十年してがんが起こることがあります。

2015-06-18 11:49:13
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:世界中のヒトの社会ではどこでも、がんの罹患率、がんによる死亡率は相当に高いことが知られています。発がんの原因には酸化代謝のような体内で起こる要因、ならびに生活習慣や種々の発がん性毒物のような体外からくる要因もあります。

2015-06-18 11:49:57
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:電離放射線によるがんと他の原因によるがんとを区別することは不可能です。福島原発事故後の極く若い子供(幼児)を含む一般住民でも、事故処理に関わる作業者でも、平均推定線量は低い値です。現在得られている知見からは、疫学統計学的方法で将来がんの増加を認めることは考えられません。

2015-06-18 11:50:11
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:チェルノブイリ事故でよく調べられているのは甲状腺がんです。子供は甲状腺がんのリスクが高いことが知られています。このリスクは年齢依存性が高く、極く若い子供(幼児)でリスクが最も高くなります。

2015-06-18 11:51:14
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:原子力発電所の事故では原子炉から放出される放射性ヨウ素(I)、特にI-131 による甲状腺の放射線量が非常に高くなります。この放射性同位元素は8日で半分に減ります。壊れた原子炉からは他の放射性ヨウ素も放出されますが、もっと半減期の短いものです。

2015-06-18 11:51:28
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:放出された放射性ヨウ素は、呼吸による吸入や口からの摂取により体内に入り、甲状腺に選択的に取り込まれ、甲状腺に特異の放射線内部被ばくを生じます。

2015-06-18 11:51:40
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:福島原発事故後の放射性ヨウ素の放出は高めの被ばくをもたらし、一部の人たちにはかなり高い放射線線量をもたらしました。この放射線量は、直接測定することは困難ですが、I-131摂取量を測定して生体動態モデルを用いて計算します。測定が行われたのは事故発生後数週間を経た時期でした。

2015-06-18 11:52:42
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:事故後の経過時間中に放射能の減衰が進行したので、推定値線量は高めの誤差を含んでいます。幼児の甲状腺被ばくについては特別に注意が必要です。平均線量は低いものの、中には80mGyに達する方が2、3人いました。 (え?いたっけ?)

2015-06-18 11:53:13
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:東電の作業者の中には、放射性ヨウ素摂取によって甲状腺線量が2ないし12Gyと推定された高線量被ばく者が13人いました。この程度の高線量被ばくは何年も経ってから、作業者に甲状腺がんのみならず他の甲状腺疾患を起こすかもしれません。

2015-06-18 11:53:25
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:日本の研究者や国際機関による注意深い調査の結果、放射線起因性の健康影響は今日まで認められていないことが明らかになりました。しかし、遅発性影響のリスクを負う程度の放射線量を受けた人たちは何人かいます。これらの人々の医学的経過観察が必要です。

2015-06-18 11:53:54
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:他方、地震、津波、原発事故後にみられる最も深刻な健康影響は心理的、社会的問題です。家族、友人、家を失い、そのほか様々な克服困難な障害に起因する福祉・健康上の深刻な問題なのです。

2015-06-18 11:54:35
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:自分自身の経験から私はこのような精神的原因で起こる痛みを大変よく理解できます。私は11歳の少年の時に父とすべての資産を失い、自分の家を離れる運命を経験しました。これは戦争のためでした。

2015-06-18 11:54:45
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:福島原発事故後の状況を考えに入れて将来どうしたらよいでしょうか? 放射線科学の見地から言えば、放射線量の推定がより正確にできるかどうかを確めることが必要です。放出された放射性核種と人体への摂取量の測定が特に重要です。同時に生物動態モデルの改良も極めて重要です。

2015-06-18 11:55:43
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:若しその研究が成功すれば、現在線量推定値があり、平均よりかなり高値である人々の線量を再評価できるかもしれません。

2015-06-18 11:55:53
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:高め(20mGy 以上)の甲状腺線量を受けた、被ばく時1歳までと10歳までの子供達は甲状腺異常の可能性について定期的健診が必要です。

2015-06-18 11:56:55