備忘録7

主にオミさんと国広ちゃんの日常。自分用。
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夜狐 @minori_1201

@minori_1201 乱「ああああもおおお何で!何であれ!」 薬研「気持ちは分かる。分かるから落ち着け乱」

2015-06-20 16:24:46

▼おめでとう。ここにいてくれてありがとう。

夜狐 @minori_1201

「…ということらしいので国広ちゃん、ええと、指定日おめでとう?でいいのかしら。めんどくさいから誕生日おめでとうでいい?」 「何だその雑な纏め方は。祝う気ないだろう実は」 「そんな訳無いじゃないの。全力で祝うわよ。覚悟は出来てる?」 「……嫌な予感しかしないんだが…」

2015-06-21 00:23:42
夜狐 @minori_1201

「失礼ねぇ。…ただ問題があってね」 「何だ」 「キミ、欲しいものとかやって欲しいこととか訊かれたらものすごーく困った顔するでしょう」 「…? そうか?」 「自覚無いのかよ」

2015-06-21 00:24:28
夜狐 @minori_1201

「じゃあ今訊くけど。して欲しいこととか、欲しいものとか、言いたい我儘とか、そういうのある?」 「あんたにか?」 「うん。あたしに」 「…何でもいいのか?」 「『真面目に仕事しろ』と『真面目に生きろ』以外でお願い」 「真面目に生きる積りはないのか」 「無いわ」

2015-06-21 00:25:27
夜狐 @minori_1201

「じゃあ、」 「うん」 「……」 「………」 「…………いや。やっぱりいい」 「待って気になる何その沈黙!眼ぇ逸らすし!何、何を言おうとしたの!?」 「大したことじゃない」 「そこはぐっと勇気を出して言おうよ国広ちゃん!」

2015-06-21 00:27:02
夜狐 @minori_1201

「――で、その結果がそれなの主?」 「そうなの加州君。ええと。どうしたらいいと思う?」 「…やまくに、それ、楽しい?」 「…正直他に思いつかなかった」 「ってことはそれがお前の『やりたいこと』なんだろうよ。それさえ他人に指摘されないと分かんないんだから、お前面倒だよなぁ」

2015-06-21 00:31:48
夜狐 @minori_1201

――何が楽しいのかさっぱり分からないのだが、彼のささやかな我儘が「髪の毛触らせろ」だった。あたしが転寝してる時は大抵勝手に弄ってる気がするから今更だという気はする。 「…国広ちゃん、いい加減三つ編み以外も覚えない?」 とりあえずそう提案してみると案外素直に頷かれた。

2015-06-21 00:33:40
夜狐 @minori_1201

通りかかった加州君とやまと君には心底呆れた顔をされるし、堀川君は何故か顔を覆って「もっと他に強請ることあるよね兄さん…」って嘆かわしげに言うし、鶴ちゃんとお爺ちゃんは相変わらず横で笑ってるだけだし、何なのこれ。何なの。

2015-06-21 00:34:38
夜狐 @minori_1201

…それにしても髪の毛触られるのって結構気持ちいい。いつもは寝てる間にいつの間にか三つ編みにされるばっかりだったから(他のバリエーションが国広ちゃんには無いらしい)、意外な発見だ。 「…国広ちゃん」 「ん」 「眠くなってきた」 じゃあ好きにしろ、と言う癖に、髪を梳く手はそのままだ。

2015-06-21 00:36:39
夜狐 @minori_1201

何だかなぁ。誰の何のお祝いだったんだか、これじゃさっぱり分からない。大体、国広ちゃんは何がそんなに楽しいんだろう。そもそも楽しいのかこれ? 自問自答しつつも眠気に抗えず、目を閉じた。人の気配がしている場所だと悪夢を見ることが無いから、安心できる。

2015-06-21 00:49:19
夜狐 @minori_1201

「…あ、そうだ」 「何だ」 目を閉じたところで思い出した。眠る前に言っておこう。 「ここに来てくれてありがとう。沢山の人に大事にされて、今のキミがここに居るのを、忘れないでね」 そのまますとん、と眠りに落ちる。 彼の声が何かを言っていた気がしたけど、睡魔が全てを攫って行った。

2015-06-21 00:51:34
夜狐 @minori_1201

「…あんたはホントに、狡いことを言う」 溜息混じりの言葉は、彼女には届いていないだろう。彼はそれきり何も言わず、黙々と、彼女の長い髪の毛を編んだ。 ――ちなみに結局また三つ編みになった。バリエーションを増やせ、という彼女の提案については検討しておくことにする。

2015-06-21 00:57:14
夜狐 @minori_1201

多くの人の手を経て。写しという出自でありながら、多くの人に愛おしまれたことを、彼には否定が出来ない。己の生まれについてはそれでも思う所が多々あるけれど、過去の所有者の誰をも、彼は蔑ろには出来ない。 だから彼女の言葉は、狡い。 彼の胸の柔い所を衝いて、反駁を許さない。

2015-06-21 01:18:40
夜狐 @minori_1201

「…本当に狡い」 溜息にしかならなかった。指の隙間を零れ落ちる長い髪の毛が、畳に落ちて広がる。髪先に目を落として、彼はしばらくそのまま、彼女の言葉を反芻していた。 ――言祝ぎと呼ぶには曖昧で。祝福と呼ぶにもまだ遠く。彼女にしてみれば何て事の無い、きっと無造作な謝意だろうけれど。

2015-06-21 01:23:53

▼帰って安定君に報告したら安定君も「そんな馬鹿な」って言った。

夜狐 @minori_1201

@minori_1201 あの子普段うじうじ余計なこと考えてるけど戦闘中のテンションだと脊髄反射で喋ってそうで可愛い。

2015-07-06 13:37:47
夜狐 @minori_1201

@minori_1201 テンション上がってると勢いで行動しちゃうから「国広ちゃんお疲れ、褒めたげるからおいで!」ってオミさんが両手広げるとそのまま近付いて持ち上げてくるくる、くらいはやりそう。ただし無表情。

2015-07-06 13:42:31
夜狐 @minori_1201

@minori_1201 「…うん。撫でたかっただけなんだけどどうしてこうなった。降ろして」 「すまん。つい」 「あ、待って待って。よしよし、よく出来ました!」 「こら、布取るな。前髪上げるなやめろ」

2015-07-06 13:45:23
夜狐 @minori_1201

@minori_1201 「あるじー、俺も俺も。俺もがんばったよー」 「蛍ばっかずるいぞ俺も!俺も頑張ったよ主!」 「蛍丸も清光も落ち着きなさい、順番だよ?」 「石切師匠、あの、あたしに無断で列形成しないでもらえます!?しかも何で自分も並んでるの!?」

2015-07-06 13:47:56
夜狐 @minori_1201

@minori_1201 「…まさかお爺ちゃんにまで『よく出来ました』をする羽目になるとは」 「…終わったのか。帰るぞ」 「うん。…?国広ちゃん、ご機嫌斜め?」

2015-07-06 13:50:12
夜狐 @minori_1201

@minori_1201 「さっきまでご機嫌だったのに急にどうしたのかしら…」 「主それ本気で言ってるの。いや俺達もおねだりはしたけどさ!ちょっと調子に乗りましたごめん!」 「加州くんてばどうしたの?ハグも要る?」 「何でその気遣いを近侍に向けられないの主」 「えっ」

2015-07-06 15:29:25
夜狐 @minori_1201

@minori_1201 「えっ」 「え、だって、国広ちゃんは駄目よ」 「駄目」 「…恥ずかしいじゃない…」 「どうしよう俺どうしたらいいのこれ。うんだから何でその気遣いを!近侍に!向けられないの!?」

2015-07-06 15:31:31
夜狐 @minori_1201

@minori_1201 「…ハグで国広ちゃんの機嫌が治ると言いたいの加州くん」 「根本的な理解が共有出来てるか不安だけどそうだよ!!」 「そんな馬鹿な」 「俺がそんな馬鹿なって言いたいんだけど主」

2015-07-06 15:35:14

▼ばっどえんどるーと

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