150521 原広司レクチャー「記号場について」( #WP0621 )
今日は13:30から、原広司WALLPAPERS連続講義②大学レクチャーin京都『記号場について』に伺います。出演:原広司、門内輝行 司会:竹山聖 HIROSHI HARA:WALLPAPERS | hiroshihara-wallpapers.com #WP0621
2015-06-21 12:24:05アトリエファイ・原研究室出身の建築家。すごいねぇ…|原広司 - Wikipedia ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F… #WP0621
2015-06-21 13:34:46門内氏:池辺陽研究室でデザイン方法論と記号論について研究していました。記号論の研究会をつくって、武蔵美のひとたちと一緒に70年代後半ずっと議論していた。池辺さんが亡くなられたあと原研の助手に。集落のプランを書き起こして世界風景として見る調査に出ていた。 #WP0621
2015-06-21 13:39:01門内:そこから派生して、街並みの研究をはじめた。西アフリカのサバンナの風景、単語を組み合わせて言語ができるように、建築要素を組み合わせて建築ができたような風景、レヴィ=ストロースが発見したような風景を分析するのに関わり、ウンベルト・エーコらと一緒に調査していた(? #WP0621
2015-06-21 13:41:31門内:記号郡が織りなす日本の風景について研究してきた。何かを表現するときに、表現するための基本的な要素の組み合わせによって世界をつくる。そうしたもののつくり方が、建築や言語、生態系にまで広がって、異なるシステムによって生態系を組み上げる記号論について研究していた。 #WP0621
2015-06-21 13:43:19門内:そうした内容を「記号場」として理論化したのが原先生です。今日は展覧会の内容と含めて、そうした内容をお話していただけると思います。 #WP0621
2015-06-21 13:43:55原氏:展覧会でどのようなことをしたのか、ということをまずお話します。図録には全作品が載っているのでぜひお買い求めくださいw そのあと、「記号場」についてお話します。 #WP0621
2015-06-21 13:47:17原:記号場は今日の建築理論を展開するにあたって、かつて『空間の文法』という本を書いたが、非常に不本意だった。建築を現象として捉えるという理論なのですが、それがなぜ必要なのか、ということをお話します。 #WP0621
2015-06-21 13:47:27原:『WALLPAPERS』について。2500年という時間を5つのゾーンに分ける。私が東京大学で28年館レクチャーしてきたテキストの一覧表をつくり、年表として記した。 #WP0621
2015-06-21 13:49:36こういうのはありました。|GALLERY・MA 原広司展 toto.co.jp/gallerma/ex041… #WP0621
2015-06-21 13:53:34原:テキスト郡をまとめようとして、写経をしようと思った。単に写経するだけだとおもしろくないので写経で絵を描くことに。 #WP0621
2015-06-21 13:54:08原:重力について5%しか説明できていない。それに対して地球のまわりを取り巻くダークマターについて解明されない。それらがまもなく解明されるのではと物理学者の大森さんに教わった。それらが解明されるとどうなるのかを大森さんに伺うと、どうもまだまだ発見されなさそうだったw #WP0621
2015-06-21 13:58:36原:この展覧会を25分間で見たら、つまり100年を1分に換算すると、そのスピードで歴史を見るとちょうど太陽が爆発するまでに我々の寿命が間に合う。扱った時間の範囲はこれにこだわって決めた。 #WP0621
2015-06-21 14:00:34原:なぜアインシュタインのテキストがないか。コピーライトに関わるから。法華経の英訳について。宮沢賢治が感激したという6章。近代最大の想像力が感動したテキストというのはどういうものなのかを探求したかった。装飾されたテキストみたいなもの。 #WP0621
2015-06-21 14:03:53原:写経とは昔から日本にある勉強のしかたである。かつ精神の統一。あまり考えずに書ける。絵の模様については、毎日の天気の写真を撮ってつかっている。雲の絵を色の領域分割図を描いて文字を重ねる。一番安い模造紙に子ども用の水性マーカーで描いていく。文字はめっちゃきたない。 #WP0621
2015-06-21 14:08:39原:色の領域分割図に、実際には無い色を混ぜていく。領域分割図に色を与えた瞬間に「記号場」になるのではないか。つまり私は「記号場」を描いている。この部分はあとで説明します。 #WP0621
2015-06-21 14:14:09原:例えば日本列島を都道府県で分けた領域分割図。そこに差異を表す色で塗り分ける。すると領域分割図map of domainsが記号場semiotic fieldになる。あらゆる点に対して境界が生まれる。となりの図と境界は共有している。 #WP0621
2015-06-21 14:22:15原:場について。古い数学辞典を読むと今と場の定義が変化している。松本幸夫先生の本を読むとなぜか理解できる。松本先生はどこがわからないかがわかってるから理解できるのでおすすめです。 #WP0621
2015-06-21 14:25:46原:「場」とは、一定領域(境界がない状態domain)の中のほとんどの点に対してあるテンソル量が対応している。それを場fieldと呼ぶ。 #WP0621
2015-06-21 14:29:55原:地図記号の凡例は明らかに記号場である。普通の地図を見ているとき、見ているのは記号場である。点に記号を対応させたものが記号場semiotic fieldになる。(異なる場をオーバーレイさせたもの?)今までもあったものを僕が記号場と呼んだにすぎない。 #WP0621
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