150521 原広司レクチャー「記号場について」( #WP0621 )

HIROSHI HARA:WALLPAPERS 建築家・原広司による、2500年間の空間的思考をたどる写経 連続講義2 大学レクチャーin京都 「記号場について」 6月21日 [日] 13:30~16:00(13:00 開場)  続きを読む
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はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

原:南アメリカで学生とつくるプレハブ実験住宅のプロジェクト。黃・赤・青の三色。住む人と色、場が対応している。 #WP0621

2015-06-21 14:50:00
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

原:ある記号とある記号が対応している固定した記号場について語っているのではなく、ある領域を通過するときの経験のように変化している。なぜわざわざ「場」と呼ぶか。地理学的な場・計画額的な場・記号論的な場の統合。 #WP0621

2015-06-21 14:59:08
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

原:現代の幾何学。近代建築のころ当時は幾何学として体系化していなかった。現代において近代建築はまったく近代化されていない。現代幾何学は今ようやく完成しようとしている。多くの人が時代遅れ。 #WP0621

2015-06-21 15:00:04
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

これから風景の分析、というところで休憩をはさみます。 #WP0621

2015-06-21 15:00:23
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

原:多様体という新しい幾何学。ガルダイアGhardaiaの集落調査。コルビュジェがガルダイアにはすべてがあると言った。 #WP0621

2015-06-21 15:24:59
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

原:アゼールとアカブーノの調査。集落の住戸は原理的な概念は共有しているが、それぞれ素材や形態が違う。すべて表現でしかない。 #WP0621

2015-06-21 15:35:05
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

原:テナドの調査。それぞれの棟が壁で仕切られていて、中にかまどや穀倉などがある。ザバの調査。 竹山氏:テナドの穀倉が壁の中にあったが、ザバでは外に出ている。 #WP0621

2015-06-21 15:39:42
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原:集落が自然発生的であるという意見に対して、異なる集落が同じ風景に見えたり、同じ気象条件の集落においても異なる風景であることもある。そうした状況を記号論的に調査してきた。 #WP0621

2015-06-21 15:45:22
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

門内氏:記号論の説明。C.S.パースの記号論の鍵は「すべての現象を分類できる普遍的な3つのカテゴリーを導き出す」ということ。パースはカテゴリー論を直し続け、一次性・二次性・三次性の3つのカテゴリーに分けた。 #WP0621

2015-06-21 15:47:46
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

門内:様相の分類。何かそれ自体で他のものとなんの関係ももたないもののあり方を一次性、何か他のものと関係しているがいかなる第三のものを含まないものを二次性(他者性)、出てきた関係の法則もしくは目的から切り離せないもののあり方である三次性。これらがパースのベース。 #WP0621

2015-06-21 15:51:33
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

門内:一次性から二次性、三次性へと移行するプロセスがある。ボールペンを「ボールペン」と呼ぶのは三次性。一次的に見ると尖っていて武器として捉えられるかもしれない。 #WP0621

2015-06-21 15:53:10
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

門内:パースの記号の定義は変わってる。赤信号が止まれを代替している。でも急いでいると赤信号だけど注意して渡るという解釈も可能になす。記号が作り出す記号。自分の定義のなかに自分が現れる。パースの記号論は常に記号化が進む。このうちのひとつを取り出したものが記号になる。 #WP0621

2015-06-21 15:56:23
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

門内:記号の集合について扱っている。記号集合はつまりテキスト。ソシュールも同様。ある記号をどういう集合の中にあるかと見るかでその意味が変わる。記号はある集合の中でのみ記号となる。記号のシステムによってシニフィアンとシニフィエの接着が生まれる。 #WP0621

2015-06-21 15:58:11
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

門内:これらの議論の中にはすでに「記号場」が内包されている、と解釈できる。 #WP0621

2015-06-21 15:59:01
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

門内:記号の種類を分けるという記号分類を経て、日本の集落の調査を行って分類してきた。近江八幡では、似たような住居が反復して現れる。記号の最大の特性は反復性である(パース)。 #WP0621

2015-06-21 16:03:33
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

門内:200箇所調査すると、共有された街並みのコードは30の要素として抽出できる。日本の伝統的な街並みについても30のエレメントによって構成されていて、それらが様々なバリエーションで展開されている。 #WP0621

2015-06-21 16:05:19
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

門内:どこでどういう表現をしているかが、場所によってことなってくる。類似と差異を見る必要はここにある。集落ごとに変動するエレメントと変動しないエレメントがある。そうした街並みレベルでの景観形成を把握できる。 #WP0621

2015-06-21 16:09:08
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

門内:限られた数の要素の組み合わせから無限の景観のバリエーションが生成される。似ているところで他の家との共同性を表現し、差異で個性を表現する。 #WP0621

2015-06-21 16:10:36
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

門内:記号場は記号集合なので記号を記述するだけでなく記号相互の関係やシステムを記述する必要があり、記号集合に適切な構造が与えられると意味付けられたテクストとして現れる。記号類型に応じて多様な記号場multi-modal semiotic fieldが現れる。 #WP0621

2015-06-21 16:13:34
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

門内:まちづくりで異なる主体が協働で活動すると共同性を本質とする景観を形成できる。互いに他を活かし合う街並みを多主体が協働して創造できないかと研究している。 #WP0621

2015-06-21 16:16:14
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

原:記号論が万能であると言っていた時期がある。記号現象は普遍的であるが、それを記述するときに、現象として捉えないとひとつにまとめられない。ものとしてつくってきた建築においてものと現象は対立してきた。それを記号現象として捉えたのが建築記号論。 #WP0621

2015-06-21 16:19:49
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

原:ばらばらなものを同時に捉える方法を持たない限り建築や都市は失敗すると思っている。ものとしての建築から現象としての建築に思考を変えなければならない。そうした理論がない。それを経験することに関することを記述する方法を持っていない。こちらも相手も言語を持っていない。 #WP0621

2015-06-21 16:21:39
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

原:近代化をすすめるには道具立てが必要。それを自ら方法としてつくることが建築における共通の課題。建築を美学だけとして考えることとははっきりと区切らなければいけない。曖昧さは残さない方がいい。幾何学なしでは建築はありえない。 #WP0621

2015-06-21 16:24:13
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

原:ウンベルト・エーコの小説を呼んだ。すごくいい。 竹山:私はものからの反撃として読んだ。体系を崩しつつものの復権として。 原:非常に建築家的な解釈では。実在的なものすら記号で表せる。 #WP0621

2015-06-21 16:31:23