150626原広司連続レクチャー『マイクロデュレイションについて』(#wp150626)

原広司氏連続レクチャー第三回 『マイクロデュレイションについて』 ▶概要まとめ:五日前に行われた記号場についての議論とWALLPAPERSの構成や記述方法を受けながら、時間を記述するため/表記するための"マイクロデュレイション"の提案。 (@マイクロデュレイションはネット検索で出てくるような凡庸な意味ではなくここでは原先生がこのレクチャー内で定義する特別な言葉として使われる。) 続きを読む
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yurica takemura @yurica1019

原: それらの法華経のテキストを風景と重ね合わせることで独特のものが生まれる。宮沢賢治の展覧会も何度かやっているが、お金もない中でも想像力の世界を切り開かなければいけないということをこの法華経の中から悟った。お経というのは非常に解りやすい。 #wp150626

2015-06-26 17:22:51
生駒 @atmo_sphere

これが原広司だ ・法華経を訳す

2015-06-26 17:23:12
yurica takemura @yurica1019

原: お経の中で、ブッダは一度死に涅槃に入るはずなのに帰ってきた。それは何故かという問いに対してこの16章は答えている。その答えは、悪い教えが蔓延っている為であるということだった。自分がこの様にして現れたのは世の中を救うためだという説話。 #wp150626

2015-06-26 17:26:17
yurica takemura @yurica1019

原: 宮沢賢治が見たその様な話を、漢訳そのままで書いている。次は、鴨長明の方丈記。これは実は建築論である。内容は、自分の家が火事で燃えてしまって悩んだ挙句元の1/10のサイズで創る。そこから災害が来たりして、今度は1/100でつくる。、、#wp150626

2015-06-26 17:28:27
yurica takemura @yurica1019

原: 、、そうすると、四畳半だけの小さなスペースとなり、逆に建築を外に開いていく。そうしてみると途端に周りの花々や周囲の風景が見えてきたという話。 皆様も是非読んで欲しい。ここで書いているのはその全文で、総じて7回位書きました。 #wp150626

2015-06-26 17:30:35
yurica takemura @yurica1019

原: 全文→写真を撮る(ここでは空)→その写真の領域分割→最後はその2つを重ね合わせる、というプロセスで描く。建築というのは、実は殆どが領域分割だ。空の写真を撮ってみると夕暮れが多い。私は様相という概念を重要視しているが、まさしくその変化である。 #wp150626

2015-06-26 17:32:52
yurica takemura @yurica1019

原: 東京と今治の写真を比較して。ごく当り前の写真。朝は比較的雲の形を持っていないので絵にならないことが多い。全体の1/10位しか朝の情景はない。物凄いスピードで描きながら、撮られた写真の領域分割をする。領域分割で色分けした物とテキストの重ね合わせを再び。 #wp150626

2015-06-26 17:36:59
yurica takemura @yurica1019

原: アリストテレスの「形而上学」のテキスト。アリストテレスは、例えの中に偉大なものとして建築家を引用している。我々は敬意を持ってこれらの教えをお経と同じように解釈していかなければいけない。建築家の名前をブルーでマーク。 #wp150626

2015-06-26 17:40:13
yurica takemura @yurica1019

原: 大江健二郎さんの文学テキスト。テキストを読める様に注意しながら。次は八丈島の情景とプリハッドのテキスト。日本語の物はまだ権利があるが英語の物はオープンソースとなりネットで公開されている。現代になり変わってきたことの一つである。 #wp150626

2015-06-26 17:43:22
yurica takemura @yurica1019

原:メヌエットは宮廷の8つのダンスであったが、これは実はマイクロデュレイションである。この八丈島の波のこの瞬間。千分の何秒か、その全体を見ることもマイクロデュレイションである。 #wp150626

2015-06-26 17:45:51
yurica takemura @yurica1019

原: ゆうぐれの空を書くと、不思議な火の絵の様になった。ここからがマイクロデュレイションの話になります。アラビアンナイトの図式。不思議な物語の数々(S)はそれを取り出しても時間になるという入れ子の構造。 #wp150626 pic.twitter.com/Bi9P1f0aXP

2015-06-26 17:50:05
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yurica takemura @yurica1019

原:これはマイクロデュレイションのマイクロデュレイションといえる。大きなものを小さな中に入れる方法があるんじゃないかという方法を子供の時に私はこの話から教わった。(アラビアンナイトあらすじ▶︎ ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83… )#wp150626

2015-06-26 17:53:09
yurica takemura @yurica1019

4分33秒という曲について。何故4分33秒なのかという疑問があったが僕の説がある。 この右側の赤で示したのはunreal cityについてである。京都駅も含めてこれまで僕はどうすればunreal cityができるか考えた。僕ら世代では有名な詩。 #wp150626

2015-06-26 17:57:02
yurica takemura @yurica1019

原:この青くなってるのはコピーライターがまだオープンソースになってないから。 これはジョンケーシィがなにをやったかを数式で表している。マイクロデュレイション(微持続) という記号を用いながら、日付/時間などの情報と共にこの音楽が表現されている。 #wp150626

2015-06-26 18:00:09
yurica takemura @yurica1019

原: マイクロトポグラフィーは有名であるがもはやマイクロデュレイションは新しい概念である。他に誰かが言ってないか気になったがネット上などではあまり良い意味で使われていない。 #wp150626 pic.twitter.com/McqeWU74hs

2015-06-26 18:02:38
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yurica takemura @yurica1019

原: その中でどうやって建築に拘っていくか?ここで考えたのは、ものとしての建築ではまずい。そうではなく出来事としての建築であるべきだ。建築は語らなくていいという立場の人はよろしいが、建築とは全ての人が経験する為のものである。、、 #wp150626

2015-06-26 18:04:30
yurica takemura @yurica1019

原: 、、出来事として説明できたならば説明するべきである。20世紀に現象学という分野で経験というものを言語化することに格闘されたが、それらの結論は無理だということだった。建築がもし言語で100%説明可能だとすれば建築は不要であるといえるが、言語以外ではどうか。 #wp150626

2015-06-26 18:06:50
yurica takemura @yurica1019

原: ベクトル場という場について。矢印は人の流れを示す。例えば札幌ドームでは、まず人が集まるsinkというフェーズ→そして0になり、最後には散るsouceのフェーズ。 コンビニでは出たり入ったりするssのフェーズ #wp150626 pic.twitter.com/TBWeGdS8rz

2015-06-26 18:09:26
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yurica takemura @yurica1019

原: この様な人の移り変わりに対してどの様なコンコースが可能か?京都駅でもこの様な時間による人の移り変わりを参照しながら設計した。昔の駅の例を参照していてもだめである。 #wp150626

2015-06-26 18:10:56
yurica takemura @yurica1019

原: SEIKOのオートメーションの腕時計の設計図を解体して表現した物。伊藤さん上がってきてください。 伊藤:シーラカンスの伊藤です。僕が院生の時にこの作成に携わりました。(1986) 3×6板位のアクリルを全部立てて電子装置を埋め込んだ。 #wp150626

2015-06-26 18:14:26
yurica takemura @yurica1019

原:84年にウィーンのグラーツでも作ったがその時には動かなかった。しかし86年には動いた。これは非常に重要なプロジェクト。作曲はするが、どんな結果になるかわからない位複雑。タケミツさんという音楽家にも質問した事がある。作曲した全ては想定できるのか?という質問 #wp150626

2015-06-26 18:17:14
yurica takemura @yurica1019

原: 答えはNOだった。それで僕は安心しました。要するに作成時において、結果は不明なのである。これは連続的に動いていく音楽。そうすると、はい、つきはし先生壇上へどうぞwこれはつき橋さんが描いた楽譜です。 #wp150626 pic.twitter.com/gtfwUy96N9

2015-06-26 18:20:52
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yurica takemura @yurica1019

原: 当時、長谷川逸子さんが物凄く気に入ってくれた。先程のものは処分してしまったが、今回のものは残っているのでまた展覧会などしてみたい。 つき橋:25MUSIC STANDというプロジェクト。25の譜面台を使ってそこにLEDなど飾り付ける。、、 #wp150626

2015-06-26 18:24:02
yurica takemura @yurica1019

、、それらを楽器に見立てた時にどんな音楽が可能かを表現した。左から右に時間が流れる。 原:何か離散的な空間を表現できないかという基本的なテーマがあった。何しろ慌てて写真を撮った。 つき橋:二川さんに写真を撮って頂いた。 原:最初はNHKの番組のオファーが来た。 #wp150626

2015-06-26 18:27:00
建築家の本棚 @kenchiku_books

『真夜中に4B鉛筆で書くことが好き。』原広司 #建築 名言

2015-06-26 18:27:20