GKで140字まとめ

ゆち @yuzuen

あなたは『泣くか笑うかどっちかにしなよ、って微笑まれる』つばきのことを妄想してみてください。 shindanmaker.com/450823 紛れもないばきたつだ

ゆち @yuzuen

うまくいかなくてウジウジしているんじゃない。言いたいことを自分の中に押し込めているんじゃない。想いが通じて、嬉しくてたまらないんだ。だから頬が緩んでしまう、はずなのに、視界が滲んで流れる涙を止めることができなくなってしまう。そんな俺に、監督は柔らかい笑みを浮かべて、そう言うんだ。

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ジノタツへのお題は『涙の匂い・ばくんと心臓が跳ねる・好きだと言わせてみろよ』です。 shindanmaker.com/67048 さんばんめ！ひゅう！

ゆち @yuzuen

自己中心と見せかけて実は他人のことをよく見ているし、その他人が自分をどう思っているのか気になっていることも知っていた。「さっきからどうしたんだい？」問いかけられて、溜息を吐く。どうかしてんのはてめえの方だろ、と毒づきながら、その顔を覗き込んだ。言って欲しいなら言わせてみろよ、と。

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椿とたっつみへのお題は『嫌い、って言ってよ』です。 shindanmaker.com/392860 んまあ

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「い、嫌です」「なんで」普段は俺の命令を拒否するなんて有り得ないのに、何度「お願い」しても頑なに首を振る。「思ってないことは、言えません」普段オドオドしてるくせに、何でこういうときだけきっぱりと答えるんだ。「言ってよ」お前が言ってくれないと、踏み止まれなくなる。

ゆち @yuzuen

【カリン】どうしたら分かってもらえるんだろう。「お前の勘違い、じゃねえの？」うまく言葉にできない想いが溢れて、零れて、掴もうとした途端に消えていくようだった。「…俺は、本当に、そう思ってるんです。きっとずっと、ただ一人、監督だけなんです」泣きそうな想いを、声に乗せて。【唯一の恋】

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ばきたつへのお題：おでこにキスをしよう／「手をつないでもいいですか」／頼りなくても頼ってほしい shindanmaker.com/122300 このへんやる　しかしねむい

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ある一点をじっと見つめてしまっていたら、さすがに訝しまれた。「なに」何でもないです、という答えはこの人には通用しないことも知っていた。けれど、どう言っていいものか分からず、散らかった床から腰を浮かせてにじり寄る。ばらばらの方向に跳ねた毛先に触れて、釘付けになっていた額に口付けを。

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「そーいうこと訊くからチキンだって言われんだよ」「そ、そうですね…」冷たい北風に身を縮こまらせている監督の手は、ポケットの中にしっかりと収まっていた。俺はその手を外気に晒させようとしたのに、監督は笑う。「この手が欲しいなら無理矢理引っこ抜いてみせろよ」俺と手ぇ繋ぎたいならさ、と。

ゆち @yuzuen

「頼ってほしい、なんて傲慢だっていうのは分かってます、けど」想いが挫けないように、拳を握り締める。監督は全部自分が決めて、やりたいことだからそうした、って言うんだろうけれど。「ちゃんと俺もいる、って知っておいてください」俺の一番はいつだって、監督なんです、と視線に込めて、告げた。

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【センリョウ】あの人のようになりたいと思っていた。だが同時に、人を惹きつけて止まないあの才能はこの人だけが持つものなのだと妬んだりもした。同じチームになって一歩近付いたかと思うと、俺たちを置いて去ってしまう。憧れは憎しみへと変わり、けれど憎み切れずに焦がれ続けた。【恵まれた才能】

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【ハコリス】「落ち込んで荒れたけどさ、ふつーじゃん？」とその人は笑う。「普通って言えちゃうんですか」監督にとってプレーすることは生きることそのものだったのに、割り切れるんだろうか。「しょーがないじゃん」自分の選んだ道を後悔してねえんだからさ、と監督は再び笑うんだ。【悲しき思い出】

ゆち @yuzuen

「監督は、ここからずっと出られなくても、いいんですか？」俺と二人で、とは言葉にできずに問いかける。「なんで？」「なんで、って…」「別に焦ったってしょーがないじゃん。それより寝よ」「寝！？」「俺昨日から寝てねーの」もぞもぞと横になって、一瞬の後に寝息が聞こえてくる。「え、ええ！？」

ゆち @yuzuen

【カトレア】自分では気が付いてねえんだろな、と思う。自覚したらつまんねえけど、それは俺が、そうなったら手に負えなくなるから癪だというだけだった。だから、目が離せないとか輝いてるとか、俺を崇拝するような言葉たちは、全部こっちの台詞だ、なんて言ってやるのはまだまだ先のことだ。【魅了】

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ばきたつへのお題は『逃げられないならぶつかるのみ・風に舞い踊る髪・君を背に乗せて太陽を目指そうか』です。 shindanmaker.com/67048 さんばんめ

ゆち @yuzuen

「俺、どこまでも行けます」太陽にだって、と固い決意で頷いてくる。その言葉に、とある歌の一節が思い浮かんだ。「途中で溶けちゃうんじゃね？…お前無謀だから」勇気と無謀は違う、その歌を聞いて、そう感じたものだった。けれど同時に、期待してしまうことも確かだった。「じゃあ、一緒に行こっか」

ゆち @yuzuen

電話、と思って携帯を手に取るけれど、あの人は携帯なんて持っていなかった、と気付いてちいさく息を吐く。手紙、はついこの間出したけれど、返事なんて来たためしがない。それに対して不満はない、けれど。瞼の裏に浮かぶのは、一緒に戦っていた頃の姿だった。声が、聞きたい、と薄暗い部屋で呟いた。