GKで140字まとめ

GKネタで140字をまとめてみた次第。ほぼ新旧7番。他CPと健全もちょっとだけ。 ツイート内でお題を書いてないものは、その前提のツイートも載せてます。 長めのネタはぷらいべったに→http://privatter.net/u/yuzuen (※支部に再録済のものはフォロワさん限定公開にしてます)
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ゆち @yuzuen

【君に似合う花】「そんなこと訊かれてもなー」と唇を尖らせる。「花とかわかんねーもん」「ですよね…」「あ」頭に浮かんだ何かを確かなものにするかのように、大きく頷く。「椿」「それ、名前が同じだから、とか…」「花言葉、知ってる?」「いえ」「誇り、だってさ」と俺の耳元で囁くように、一言。

2015-04-28 21:01:59
ゆち @yuzuen

【ライラック】「覚えてるか?」あのときこうだったよな、と話しても、「えー?忘れた」と言う。「俺過去は振り返らないしー」へらりと笑って、そうも言う。じゃあ何で、お前はあのときハガキを送って来たんだ。10年も音沙汰なしだったくせに。だが、その理由を指摘すれば、多分。【若き日の思い出】

2015-05-02 21:37:24
ゆち @yuzuen

【どうにもならない現実】どれだけ願っても、どうにもならないことなのは分かってる。けれど、それを受け入れられるかどうかはまた別の話で。この足がどうにもならないのも、分かってるんだ。それでも、その現実を全部捨てて逃げることもできない。だって、今のこの足も、紛れもなく俺の、なんだから。

2015-05-04 23:27:42
ゆち @yuzuen

【本気にしてもいい?】「好きってどういう意味で?」と返したら言葉に詰まられた。その気持ち、勘違いしてるかもよ、と続けたら、そんなことない、と口を開こうとして、けれどやっぱり何も言えないようだった。それは全部俺の予防線で、本当は俺が自分で信じられないんだ。不安なのは、俺の方なんだ。

2015-05-06 22:56:55
ゆち @yuzuen

【俺ばかり好きでくやしい】好きですと言っても信じてもらえない。俺が自分の想いを勘違いしているなんてこともない、と思う。けれど自信を持って口にすることもできない。これ以上何か言って受け入れられなかったらと思うと、怖くて。俺だけがこんなに好きで、なのにさらりとかわされるのが、悔しい。

2015-05-06 22:58:23
ゆち @yuzuen

【今ここで抱きしめたい】「本当にそういう意味で好きなの?」と小さく笑ったその表情に、どきりとする。普段見せる顔とは全然違って見えたから。もしかしたら、この人も不安だったのかもしれない。この人も、俺と同じ想いでいてくれたのかも、しれない。手を伸ばせばすぐに届く距離にこの人が、いる。

2015-05-06 22:59:43
ゆち @yuzuen

【もっと俺に構えよ】部屋に籠っているときは俺が話しかけようが何しようが無視するくせに、この状況はどういうことだろう。俺のデスクの前に陣取って、不貞腐れた顔で俺を見ているこの男は、何がしたいのか。何をして欲しいのか。はいはい、と髪をかき混ぜてやると、少しだけ機嫌を直したようだった。

2015-05-07 19:04:17
ゆち @yuzuen

【カミツレ】もう何もないと思っていた。ただひとつあればそれだけで良かったものを失って、俺にはもう何も残っていないと思っていた。動かない足を恨んで、けれどやっぱり俺はフットボールから離れたくないし、離されたくもないんだ。だからもう一度、この手で掴み取るしかない。【逆境に負けぬ強さ】

2015-05-07 22:38:00
ゆち @yuzuen

【触りたい、触れない】手を伸ばそうとして、すぐに引っ込めたことに気付かれてしまった。視線がぶつかって、けれど俺の言葉を待ってるのか、監督は何も言わない。「駄目、なんです」ようやくそれだけを口にする。触れてしまったら、どうしたらいいのか分からなくなるから。全部、崩れてしまいそうで。

2015-05-08 20:33:16
ゆち @yuzuen

【告白の日】今日はそういう日らしいぞ、とテレビで言ってたことを話した俺に、達海が神妙な顔を向けてくる。「俺、後藤に言うことあったんだ」「え?」いやまさか。達海はそんな話に乗るような人間ではないのに。いやでもまさか。「後藤んちの冷蔵庫の中身、全部俺のドクペと入れ替えといた」「ちょ」

2015-05-09 22:08:36
ゆち @yuzuen

【きっかけは、あの人】「…お前それどこでも言ってんのな」「だ、だって本当のことですし」「そう言われてるけどどう思いますか、って俺に来るんだけど」面倒臭そうにぼやく監督には申し訳ないけれど。「でも監督の言葉がなかったら、今の俺はないんです」「言われすぎて、ありがたみが薄れる」「え」

2015-05-15 22:47:17
ゆち @yuzuen

ゆずりさんは「キス」をテーマに(しかしその語を使わずに)140字SSを書いてみましょう shindanmaker.com/430183 あとでやる

2015-05-19 21:01:28
ゆち @yuzuen

【○○を使わない140字】そっと触れたところから伝わってくる熱を、俺はずっと求めていた。欲しくてたまらなかったのに、それは一瞬で離れていってしまう。緊張かそれとも不安なのか、震える唇が何かの言葉を形作る。かんとく、と俺に触れたその唇で俺を呼ぶ声を、独り占めしてしまいたい、なんて。

2015-05-19 21:20:35
ゆち @yuzuen

【10年後の自分へ】今プレーしているだけで精一杯で、これから先の未来なんて考えられない。でも、俺は、俺を応援してくれる人たちと、俺を導いてくれる人と、そして何より俺自身のために、走り続けていきたい。代わりになりたい、なんて傲慢なことは言えないけれど、少しでもその想いを背負えたら。

2015-05-20 21:54:16
ゆち @yuzuen

【10年後の自分へ】10年前の俺は、監督をしている自分を全然想像してなかっただろう。いつまでもボールを蹴っていると思ってたし、それ以外考えられなかった。この道を選んだことにも今の自分にも後悔はしていない。そしてこれから先、10年後の俺の傍にもフットボールはある。それだけは確かだ。

2015-05-20 21:54:50
ゆち @yuzuen

監督が、しーっ、と唇に人差し指を当てる。「何してるんスか?」「ピッチの声を聴いてんの」「声?」誰もいないここで、何の声が聴こえるっていうんだろう。「イメトレみたいなもんだよ」しばらくして、満足したように頷いた監督が俺の方へと目を向けて、とん、とその唇を叩いた。「そんじゃ、ご褒美」

2015-05-21 21:05:40
ゆち @yuzuen

【レモン】まっすぐに向けられる視線と、その想いに気付かない、なんてことはなかった。まあ分かりやすいっつーのが大きな理由だけど、あんな痛いぐらいの視線に気付かないのはよほど鈍い人間ぐらいなもんだろう…っていうのも言い訳だ。本当は、俺も同じような想いを抱いていたから。【心からの思慕】

2015-05-22 20:39:41
ゆち @yuzuen

あなたは『触れることを許されたくなかった』達海のことを妄想してみてください。 shindanmaker.com/450823 あっ 昇天

2015-05-22 23:14:57
ゆち @yuzuen

「…お前って馬鹿なのな。知ってたけど」「えっ!?俺何かしました!?いや、してないと言い切れる自信はないっスけど…!でも今日は多分何もしてない、はず、です、けど…」そうじゃねーよ、と心の中で返す。俺が自分を制止すべきだったのに、お前が拒絶しなかったら、俺はこの想いをどうすればいい?

2015-05-22 23:43:54
ゆち @yuzuen

【恋文の日】マメだな、って言ったら、達海さんが不精すぎるんです、って反論された。普通はメールじゃね?って言ったら、達海さん携帯持ってないじゃないっスか、と返された。そんなあいつからの手紙が数ヶ月ぶりに届いた。けれど今回は少しだけ、短い。何かあったのか。仕方ねーな、とペンを取った。

2015-05-23 19:19:25
ゆち @yuzuen

【さわって?】向かい合って座っているだけでどれくらいの時間が過ぎたんだろうか。正座してがちがちの目の前の人間を見てるだけで面白いといえば面白いけど、見てるだけで俺の足まで痺れそうになってくる。「椿」そう呼びかけると、これまた面白いくらいに身体が跳ねる。「…なあ」その手に、触れて。

2015-05-25 18:51:59
ゆち @yuzuen

『日常』という言葉を媒介にしてバキタツで何か作ってください。キーワードは『ハードルの高い恋』と『朝』。 shindanmaker.com/196912 これやるーと思ったけど、「朝」以外ガン無視してもうた しかし気にせず連投チュン 微妙におピンク(※当社比) #バキタツ祭り

2015-05-26 22:09:21
ゆち @yuzuen

ばかだなー、と呆れたような笑みを浮かべたその人が、今はすっかり熟睡しきっている。カーテンの隙間から差し込む陽の光にも覚醒することなく、ベッドに潜り込んでいた。視線をずらすと、乱暴に脱ぎ捨てられた服が視界に入ってくる。その経緯を思い出した途端、鼓動が激しく高鳴った。そうだ、昨夜は。

2015-05-26 22:11:40
ゆち @yuzuen

きつく抱き締めた熱が、ぶり返してくる。手加減なんて、そんなもの知らない。そんなもの、知ってたらこんなことにはならなかった。ただ無我夢中で、この人が欲しくてたまらなくて、俺の腕に閉じ込めてしまいたくて、そんな思いが先走っていた。手が届かないと思っていた人の体温を、ただ感じたかった。

2015-05-26 22:12:45
ゆち @yuzuen

たつみ、さん、と何度もその名を呼ぶ。監督、と言いかけると少し不機嫌そうになって、ぎこちないながらも言い直すと、満足したように笑ってくれて。それで俺がほっとすると、「変な顔」とか言ってからかってきて。そんな反応をされるとやっぱり俺にはまだまだ色んなものが足りないのかと不安になった。

2015-05-26 22:14:02
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