メイドブームはいかに発生し定着していったのか?
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メイド喫茶やメイドブームを扱う関連書籍をちょこちょこ読み始めた。昔はあまり興味が無かったので買っていなかったけど、「どのように語られているか」「誰が語っているか」に興味を持ったので。見るもの、語るものによって語るメイドの姿が異なる曖昧性を、だいぶ分かってきた気がする。
2010-12-28 08:52:02メイドブームの複雑さは二次元(創作)でメイド服が独立(コスプレ化)、実体化(喫茶化)、そして創作イメージを伴う展開(「お帰りなさいませご主人様」)していったところと(続く)
2010-12-28 08:58:02その後、実在の「メイド喫茶」が創作に逆輸入されたり、『電車男』的メディアが形成した「萌え萌え~」などのイメージが文法的に再生産される構図があったり、「英国らしさ」のイメージを求める動きが見られたり、非常に錯綜しているように見える。
2010-12-28 09:01:49そのうち、整理した図を作ります。執事はちょっと流れが違うけど似ているところもあって、創作・イメージと実在するものが相互のイメージに影響しあう曖昧さが、きっと魅力であり、幅広い裾野・入り口に繋がっているのだなぁと思う。
2010-12-28 09:06:16高山宏さんが近代を語っていた本で取り上げた言葉の一つ、ambiguityがまさにふさわしく、語り手によってその姿が異なればこそ、面白い。
2010-12-28 09:09:20『電車男』テレビドラマ化と、『エマ』アニメ化第一期は2005年と重なっていたのも面白い。確か会社で「メイド狩り」の言葉を聞いたり、送別会の余興出コスプレしていた人の中に「メイド服」が混ざっていたりしたのは2006年ぐらいかな。
2010-12-28 09:14:44あとは、メイドのアイドル化(店員からの変化)という文脈や流行語大賞もあった。こうしたイメージは初期の「メイド」文脈から自立した日本独自の展開で、なぜ日本でこのようなメイド像が発展しえたかに興味がある。
2010-12-28 09:22:11@kuga_spqr 非常に興味深いです。メイドのアイドル化は積極的にメディア露出した@ほぉ〜むの戦略だと思うのですが、メイドからどう発想してアイドルに至ったのかまではまだ考えていませんでした。
2010-12-28 11:01:12@glass_ism "完全メイド宣言"などですかね。メイドへのメディアの注目は2004~2006で非常に高かったと思うので「有名になる」道筋に見えたり、既に「メイド」ファンがいるのでファンがつきやすいという発想でしょうか。2008年の本では「ライブアイドル」と表現していました。
2010-12-29 06:25:25そういえば@のメイド服って初期はピンク色だったんだよね。既製品として売られてるのをたまに見る。ミニ丈のふりふりしたカラーメイド服はアイドル衣装っぽく見えないこともない。
2010-12-28 11:06:57というかもともと私はモー娘。とかのアイドル衣装が大好きで、そこからの発展としてゴスロリやメイド服に興味を示したよう…な…うろ覚えだけど。そして初めて知ったメイド喫茶はテレビで見た@だった。地方だとどうしてもそうなるよね。
2010-12-28 11:09:04@glass_ism アイドル的なかわいい衣装の延長としてメイド服を見るまなざしは興味深いですね。秋葉原のメイド喫茶の衣装自体、「かわいらしさ」を追求しているものが多いので、アイドル衣装からの影響を受けているのかもしれません。
2010-12-29 06:28:23守(二次元)破(コスプレ化)離(喫茶化) RT @kuga_spqr: メイドブームの複雑さは二次元(創作)でメイド服が独立(コスプレ化)、実体化(喫茶化)、そして創作イメージを伴う展開(「お帰りなさいませご主人様」)していったところと(続く)
2010-12-28 14:11:45@HoneyJetBoy ご指摘の通り、守(二次元)破(コスプレ化)離(喫茶化) ですね。ただ離したものが守に回帰したり、世の中的には守と破と離が同一に見られやすかったり、するように思います。
2010-12-29 06:33:02本来は異なるもの・様々に切り離されたものが、「服」や「メイドの一単語」で一括りに見える・認知される。『ひぐらしのなく頃に』(イリー)が与えたイメージ形成の影響(アニメ版は2006年~)も、無視し得ない気がする。これは直感。
2010-12-28 09:27:59そう言えば何で所謂正統派メイド好きさんは、イギリス中心なんだろうなぁ。メイドは英国発祥?紅茶発祥と結びつけ易いから?おフランスのメイド事情が気になる今日この頃。英国よりも仏アンティークが好きなので。お料理やお菓子も。
2010-12-28 14:21:17@haruki37 英国メイドが多いのは、入り口として『エマ』や『Under the Rose』に派生してメイドに興味を持った方が多いか、元々イギリスが好きな人がいたからではないかと思っています。自分はクリスティー経由でしたが、フランスとかドイツとかは資料が圧倒的に少ないです。
2010-12-29 06:59:12@haruki37 エマはイギリスでしたっけ。メイド文化はヨーロッパ全般にありそうなのに、確かにその点は不思議ですね。
2010-12-28 14:23:05@tabi0629 エマはイギリスです。イギリスはストイックで保守的な感じがするので(家具や建物の作りからのイメージですが…)、それがきちんとメイドさんの理想イメージと被るのでしょうか?
2010-12-28 14:25:24@haruki37 イギリス関連資料はホームズと、屋敷の資料、映画など、ちょっと興味を持つと一定数出会えますが、私の範囲ではフランスは出会えませんでした。「メイド」に対するまなざしが違って現地での資料の総量が異なるかもしれませんし、研究の余地は大きくあると思います。
2010-12-29 07:05:27「エマ」の影響大きいのだろうな。紅茶党としては紅茶が充実しているのはうれしい。所謂正統派には書庫もだと思っている。もしロング限定なら正統よりも古典派の方があっているのではないだろうか。 QT @haruki37: 何で所謂正統派メイド好きさんは、イギリス中心なんだろうなぁ。
2010-12-28 14:31:23@skd7 古典派と書くと途端に崇高な感じがしてちょっと笑ってしまいます…!メイド古典派、メイド保守派、メイド正統派…対義語はメイド前衛派とかメイド印象派とかかな?
2010-12-28 17:08:23お屋敷系資料一覧を見ると、数は少ないですが日本の本は80~90年代に良い本が出ていますので、何か他にも要因があったのかもしれません。 http://spqr.sakura.ne.jp/wp/archives/464
2010-12-29 07:12:03メイドブームで本が増えるのと一緒で(世の中的には、『坂の上の雲』や『竜馬伝』が良い事例)、一定のマーケットができると本が出しやすいはずなので、出版ラッシュはブームの指標となると思います。メイド喫茶関連本を今集めていますが、これも2005~2006年が多いです。
2010-12-29 07:17:02漫画、小説、アダルトコンテンツ(ゲーム・映像含めて)、同人サークル参加数、関連しそうな本、ガイドブック、メイド喫茶やメイド服を着たビジネス関連の年度別刊行数・出店数を調べ切れたら、ある程度ブームを可視化できると思いますが、まだそれをやる気持ちにはなっていないです。
2010-12-29 07:20:03