創作版　sky ward sword =もう一つの物語=

きゅうり＠作業場 @kyu_sousaku

「…今まで、我に楯つく者なら御万とおったが…、仲間内を志願して来る者は、お前が初めてじゃ…」 「……………」

きゅうり＠作業場 @kyu_sousaku

「…だが、しかし、…何か企みがあるかもせぬ…、いや、しかし、所詮は人間…、我の力になど、到底、及ばぬもの…」 「…気に食わねば、滅せば良いだけのこと…」 「……………」

きゅうり＠作業場 @kyu_sousaku

「…よいだろう…、お前に力を授けてやろう…、これからは、我の片腕として、働くがよい…！！」

きゅうり＠作業場 @kyu_sousaku

…◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆…

きゅうり＠作業場 @kyu_sousaku

「…裏切りの非道無情の民、魔族長ギラヒムとしてな…！！」

きゅうり＠作業場 @kyu_sousaku

【…ありがとうございます…、…マイ、マスター…】

きゅうり＠作業場 @kyu_sousaku

…俺は、魔族長になった…

きゅうり＠作業場 @kyu_sousaku

………………………

きゅうり＠作業場 @kyu_sousaku

「…ギラヒムよ、さっそくお前に指令を出そう…、この大地に居座る人間を皆、魔物化させるのだ…！！」 【…魔物化…ですか…？】 「…あぁ、そうだ…」

きゅうり＠作業場 @kyu_sousaku

「…たしかに、女神への見せしめとして、数十人程、殺処分してやったが…」 【(…！！！！…)】 「…我は、ある考えを思い付いたのだ…」 【…考え…ですか…？】

きゅうり＠作業場 @kyu_sousaku

「…この我の力を持って、大地を闇の世界へと塗り替えれば、恐らく、人間共は、何をせずとも死ぬだろう…、だが、それでは、意味がないのだ…」

きゅうり＠作業場 @kyu_sousaku

「…我の目的は、神界での最強を手にすること…、あの忌々しい古代の神を滅する為には、お前のような優秀な部下が沢山必要なのだよ…」

きゅうり＠作業場 @kyu_sousaku

「…魔界の主が、古代神消滅の策略を企て、留守にしている間…、この国を管理する、たくさんの人手がな…」 【…つまり、魔王様は、大地の支配だけが目的ではないと…？！】

きゅうり＠作業場 @kyu_sousaku

「…そうだとも…、我に与えられた最強は、全てを破壊する力のみ、…よって、対なる、古代の神の最強である、無限に創造する心はない…、…だから…」 【……だから……？】

きゅうり＠作業場 @kyu_sousaku

「…利用してやるのだよ！！…古代の神が生み出した創造物を使って、ヤツを完全に滅してやるのだよ…！！」 【…なるほど、さすがは魔王様…！！(…これは、こちらにとっても好都合だ…)】

きゅうり＠作業場 @kyu_sousaku

「…よいか、ギラヒム…、人間は殺すな…、来たる、征服の瞬間まで…、魔物として生かしておくのだ…！！」 【…かしこまりました、マイ、マスター…】

きゅうり＠作業場 @kyu_sousaku

「…そして、まずは、この大地を我が国として制圧し、魔が支配する理想郷を創りあげるのだ…！！…行け、ギラヒムよ…！！」

きゅうり＠作業場 @kyu_sousaku

………………………

きゅうり＠作業場 @kyu_sousaku

【(…魔王は、人間を魔物として生かしておけと言った…、つまりそれは、人間の光と影の定義を知った上で、闇の世界でも、尚、人間達を生存させ続けるために違いない…)】

きゅうり＠作業場 @kyu_sousaku

【(…と、いうことは、魔王は、魔物を人間へ戻す方法も知ってるということだ…、それを上手く利用して、人間達の光を少しでも保つことが出来れば…、この大地が闇の世界と化した後も…、…きっと…)】

きゅうり＠作業場 @kyu_sousaku

………………………

きゅうり＠作業場 @kyu_sousaku

「…う゛わぁああああーっ…！！」 「…やめてくれぇええーっ！！」 【……いいかお前ら、絶対に１人残らず、大地の人間、全員を魔物にしろよ…！！…これは、魔王様からの命令なんだ！！…いいな…！！】

きゅうり＠作業場 @kyu_sousaku

………………………

きゅうり＠作業場 @kyu_sousaku

【…魔王様…、フィローネの森地方の魔物化プログラムは、無事完了致しまし…、…！？！？…】

きゅうり＠作業場 @kyu_sousaku

「…二人の女神の力を合わせ持った封印でさえ…、効力がこんなに弱いなんて…、…違う…、これは、きっと…」 「…ハイリア…！？…どこへ行くの…？！」 【……………】