臓器移植にみる、経済・人的資本の格差と、倫理問題と・・・沖縄タイムズの一面を見て

そーかん @so_kan

今日の地元紙「沖縄タイムス」の一面に、県内に住む女児の心臓移植に必要な温かい金銭的支援が、多くの人を巻き込み広がりつつある、という記事があった。これまでの皮肉混じりのtweetから、フォロワーの方々は私が美談を「美談」で済ますわけがないと思われるだろうが、問題意識は封印しておく。

そーかん @so_kan

前述の通り臓器移植の是非について明言を避ける。だが医療技術に関しては、臓器移植技術の登場により難病治療の可能性が生まれ、患者の生殺与奪の判断が関係者に委ねられることで、関係者が酷な判断をしなければならなくなったというのは、技術の難しい側面だろう。

そーかん @so_kan

加えて臓器移植には多額の費用が必要なことから、難病治療のために移植を選んだとしても、実現可能か否かは患者とその関係者およびコミュニティの資金力に依存されてしまう。このことは命が貨幣に換算されることを意味し、それは患者の生命観にどのような影響をもたらすのだろうか。

そーかん @so_kan

とはいえ、先日観た『JIN―仁―』で江戸時代にタイムスリップした現代の医師が、江戸時代の病に対し「この時代では治せない」とこぼしたように、技術の発展を放棄することは、将来的には治せる病気を不治の病として放置することになるので、技術との関わりを避けるのは大きな損失になるだろう。