5/3 天雄さんと狭間

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チョロ松 @_choro_m_

@c_yu_n 天雄】微小に苦笑する様子には「でしょうね」と同意せざるを得ない。そして今ので折鶴による記憶操作が行われたのを確信する。少年を信用しすぎているのかもしれない。自分はそうではないというのに。 「…戻していい、ではなくて、戻してほしいです。記憶を」

2015-07-08 14:42:19
チョロ松 @_choro_m_

@c_yu_n 天雄】前屈み気味に背中を丸くし、膝に肘をつく。絡めた指に顔を乗せて、じぃ、と少年を見詰める。 「手筈が整うまでに、どれくらいの時間がかかりますか?」

2015-07-08 14:43:40
狭間 駿 @c_yu_n

@TIS_lam 狭間】「…はい、」 頷く。ありがとうございます、とは、言おうと思って…やめておく。 「それじゃ、」 言いかけて、

2015-07-08 14:44:26
狭間 駿 @c_yu_n

@TIS_lam 狭間】「…そんなに時間、かかりません。連絡さえつけば、たぶんこのあと、すぐにでも」 見つめられて、見返してそう返す。

2015-07-08 14:45:48
チョロ松 @_choro_m_

@c_yu_n 天雄】「では、なるべく早くにお願いしても、宜しいでしょうか」 急いても良いのならそれに甘えたいと思う。頭の中では、殆どの記憶が消えている相手の声が浮かび上がっていた。 「……寂しいようなので」

2015-07-08 14:48:37
狭間 駿 @c_yu_n

@TIS_lam 狭間】「………あなたが?」 思わず一瞬、きょとんとした反応をしてしまって、すぐに取り繕おうとする。訝しげな調子を整えて、 「…それともあいつが…? …あなたが?」 瞬間的に色々な思考は巡りながら、それでも、ほとんど反射で訊いてしまう。

2015-07-08 14:52:43
チョロ松 @_choro_m_

@c_yu_n 天雄】「彼が。まさか僕に対してそのように感じるとは、考えてもみませんでした」 今の少年には触れない方が良かっただろうか。でも言ってしまったからには引き戻れない。 「こんな僕にさえ、忘れられて寂しいそうです。ちょっと、驚きました」

2015-07-08 14:55:44
狭間 駿 @c_yu_n

@TIS_lam 狭間】「……そうですか、…でしょうね」 小さく息を吐くようにして、頷く。また目を戻して、 「すぐに手筈は整えます。…あなたは? どうですか、…あなたは、どう思いました?」 それは単純に気になって、問う。

2015-07-08 15:00:02
チョロ松 @_choro_m_

@c_yu_n 天雄】肯定したところを見ると、思い当たることがあるらしい。逆に問われれば、視線を落とし、少し泳がせる。 「僕はさほど、これといったことは。ただ、彼から寂しいと聞いて、少しはあったかもしれないと後から思いました」 自発的には出てこなかったけれども。そこで視線を戻し、

2015-07-08 15:05:59
チョロ松 @_choro_m_

@c_yu_n 天雄】「貴方とて、あまり選びたくなかった選択肢だったのでは?」

2015-07-08 15:08:04
狭間 駿 @c_yu_n

@TIS_lam 狭間】あったかもしれない、という言葉に、そうか、と静かに思う。それはそうだ。記憶を奪れば、それさえ奪っている。…続いた言葉に、

2015-07-08 15:10:08
狭間 駿 @c_yu_n

@TIS_lam 狭間】「…まあ、そりゃ…。…でも、俺が選んで、俺がやったことです」 こうやって、気にかけてくれる優しさが、本来は人のあたりまえ、なのだろうか。どこか少し面食らうような気持ちで、感謝に似た念は抱きながら、目は合わせていられずにやや伏せて逸らす。

2015-07-08 15:16:10
チョロ松 @_choro_m_

@c_yu_n 天雄】「人は時に不本意だと判っていながら選ばざるを得ない事態が起きます。貴方は人より多そうですけれどね」 とはいえ、と少し口調をはっきりさせる。 「今回はしてやられました。まさかあんなにあっさりと貴方に異能をかけられて、あまつさえ気付けなかった自分が悔しいです」→

2015-07-08 15:22:03
チョロ松 @_choro_m_

@c_yu_n 天雄】わざとらしいくらいに深く溜息をつく。眉間にも皺を寄せて、視線は相手から外した。やや斜め横を向くと、画面の中では宣伝中のアイドルの笑顔があった。明るい声がいっそこの空気の中で浮いている。 「深淵の猟犬とも呼ばれる僕がこのザマとは…」 更にもう一度、溜息。

2015-07-08 15:25:37
狭間 駿 @c_yu_n

@TIS_lam 狭間】「あなたにゃ、多少、信用してもらってたと思ってますから俺ァ」 苦笑ながら、やや軽やかに笑う。冗談のように。それから真面目な顔になる。 「今回の件でゼロより下がったって、まあ、おかしくはないとは思ってます。…できるなら、挽回していきたいとこですけどね、今後」

2015-07-08 15:28:23
狭間 駿 @c_yu_n

狭間】……今後が許されるようなら、の話である。今現状、対峙していて、突き放されるような気配はそんなに感じはしないが……、 (………、) けれど、少なくともそれくらいは、覚悟したのだ、一応は。

2015-07-08 15:29:59
チョロ松 @_choro_m_

@c_yu_n 天雄】「まんまとつけこまれました」 ふ、と眉間の皺をあっさりと解く。 「それは貴方次第ですから。僕はこれまで通りにするだけです、気が向くかぎり」 肩を竦めて見せる。こちらの気分次第でどちらに転がるか判らない以上は少年の方が肩を竦めたいくらいだろう。

2015-07-08 15:32:54
狭間 駿 @c_yu_n

@TIS_lam 狭間】「つけこみました。……ありがとございます、」 気が向く限りでいい。やっと礼を言える。ぺこり、と頭を下げ、 「……気が向く、の話ですけど、」 数秒の間を置いて、ちら、と窺うように声音を変える。

2015-07-08 15:37:21
チョロ松 @_choro_m_

@c_yu_n 天雄】「……?」 なにか言葉が続くのだろうか、と待ってみる。背筋を伸ばし、テーブルの下で足を軽くクロスしては姿勢を正す。

2015-07-08 15:39:47
狭間 駿 @c_yu_n

@TIS_lam 狭間】「……記憶を戻すのに、そういうチカラで商売してるヒトのとこに、連れていきますけど…、…その、」 もぞもぞと肩を竦める。 「…そのヒトを、興味の対象には、しないでほしいなあ、と……、…一応…、」 強制をかけることはできまい。それでも一応、頼んでおきたい。

2015-07-08 15:45:35
狭間 駿 @c_yu_n

狭間】もっと言えば、できるのならば、言質を取っておきたい。この相手の『そのうち』は、まだ未来の話だろう。自分の自業自得だけですむならともかく、依頼先の相手に、自分の行為のツケが回るのは、これは実に、よろしくない。一蓮托生というわけでもないのだから。

2015-07-08 15:48:13
チョロ松 @_choro_m_

@c_yu_n 天雄】「また、ですか」 少年関連の異能者は興味がある。不服を声に滲ませてみるものの、今回はこちらもお願いしている立場である。そちらの方が重要だ。ちょっかい出すのはいつだって出来る。 「……その方を紹介して頂けます?」 パイプが欲しい、という意味を含めてみる。

2015-07-08 16:05:47
狭間 駿 @c_yu_n

@TIS_lam 狭間】「…約束してくれンなら」 含みを聞き取り、ちょっと笑ってみせる。負い目や立場の不利は自分にこそあるとは思うが、譲歩してくれそうな気配に、引き合わせる相手を考える。 「…ちなみ、本人にたぶん戦うチカラはないですけど、なかなか手強い護衛いますから」 言い足し、

2015-07-08 16:11:54
狭間 駿 @c_yu_n

@TIS_lam 狭間】「…向こうの都合が付くようなら、このあとすぐにでも、ご案内しますよ」 そう言う。

2015-07-08 16:12:43