ロンゲスト・デイ・オブ・アマクダリ10101711:ニチョーム・ウォー #9前半(個別版)

日本語版公式ファンサイト「ネオサイタマ電脳IRC空間」 http://d.hatena.ne.jp/NinjaHeads/ 書籍版公式サイト http://ninjaslayer.jp/ 連載アカウント @NJSLYR 同時並行重点まとめはまだ
0
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イイイーヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤ!」今やヤモトは横たわるセントールを守るように立ち、ただ攻撃に耐え続けていた。彼女は死を覚悟していた。だが、敵の共有するアトモスフィアの変化に敏感に気づいた。それはレディオ放送に起因しているようだった。49

2015-07-12 02:47:51
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「ハアーッ……ハアーッ……小娘……」スリケニストがよろめいた。アブサーディティは既にヤモトへの接近戦を挑むことはなく、沈思黙考といってもよい状態だ。増援のユコバックは何度か切り結んだのちに数か所負傷し、なお果敢であったが、今は何故か、荒々しく命を獲りに来る気配はない。 50

2015-07-12 02:51:16
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「どうしたディヴァステイター=サン!何を狼狽しておるか!?」キュアはIRC通信を激しくコールした。『信じられぬ!』ディヴァステイターの声が返った。『サ、サツバツナイ……ち、違う!奴は!奴は!アイエエエエエエエ!……ニンジャスレイヤー!」KABOOOOOOOOOM……。51

2015-07-12 02:54:16
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

キュアは口を開いた。言葉は無い。マグロツェッペリン「ディヴァステイター」はミサイルの直撃を受け、黒煙を噴きながら降下を始めた……狼狽えるようにホバリングするヘリコプターを尻目に、ディヴァステイターはニチョームの壁の中へ。ヤグラ337の横を飛び……。「ア」キュアは呻いた。 52

2015-07-12 02:58:09
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

墜落してゆくディヴァステイターから、フックロープが放たれた。それはヤグラ337ビルディングの頂上の避雷針を噛んだ。赤黒装束のニンジャがロープの巻き上げ機構で跳んだ。ディヴァステイターは黒煙の尾を伸ばしながらそのままニチョーム上空を越え、壁を越え、最終的にタマ・リバーに落ちた。54

2015-07-12 03:00:40
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

赤黒装束のニンジャは避雷針の周囲を遠心力によってグルグルと回りながら徐々に近づき、最終的に、避雷針の頂点部分に着地した。ニチョーム・ウォーに参戦している全ニンジャがこの新たなエントリー者を見上げた。その者は夜の訪れを背に、アイサツした。「ドーモ。ニンジャスレイヤーです」 55

2015-07-12 03:03:03