#僕の彼女の自傷癖がヒドい件(仮) 九話
第九話「打擲」 白色雑音 (@nonogahi)による小説のまとめです。
- isibasitomo
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白色雑音【僕の彼女の自傷癖がヒドい件】
@nonogahi
打って、打って、打って、打って、打って、打って、打って、打って、打って、打って、打って、打って、 打って、打って、打って、打って、打って、打って、打って、打って、打って、打って、打って、打って――― 26
2015-07-15 01:08:41
白色雑音【僕の彼女の自傷癖がヒドい件】
@nonogahi
更にもう一度、と手を振り上げた所で僕の手に絡む指に強く、力が込められた。 咢(ぎょ)っとして僕は手を振り上げたまま、乱れた黒い驟雨のような髪の向こう、その貌を窺えば――― 27
2015-07-15 01:11:20
白色雑音【僕の彼女の自傷癖がヒドい件】
@nonogahi
それはさながら錆び付いた捩子を無理矢理廻すかのような、骨と皮が軋む音すら聞こえそうな気骨(ぎこち) なさで、細く白い喉頸(くび)を捻り擡(もた)げ僕に視線を向けて――― 28
2015-07-15 01:11:35
白色雑音【僕の彼女の自傷癖がヒドい件】
@nonogahi
その眼は虚ろで視線はやや定まらないが僕のことを見つめ、何かを伝えようと――― その唇が動き、漏れ出す|白い吐息と雑音(ホワイトノイズ)。 29
2015-07-15 01:11:51