みお
@miobott
#twnovel 雪が降れば音が消える。それは雪の女神が衣を広げて音を吸い込んでいるからである。見渡せば音の無い伽藍の庭に積もる白の雪。冷たい結晶は世界から色を奪う。白と黒の世界の中で、確かに白衣を広げた女神が私に向かって微笑んだ。 pic.twitter.com/iGQm8deFoI
2015-12-17 22:58:33
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みお
@miobott
#twnovel その庭は龍の寝床であると噂があった。とある朝、目覚めてみればことりとも音がない。窓を開ければ一面の銀景色。その上に広がるのは確かな龍の痕跡の跡。「雪が解けるまではどこか暖かい寝床を探すよ」嗤うような声が聞こえた。 pic.twitter.com/mqLYPaLWRK
2015-12-17 22:45:17
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みお
@miobott
#twnovel 自ら命を絶った翌朝、私の前に男が一人現れた。彼は戯けるように深々頭を下げる。「死に行く貴方に今生最後の美味しい食事を」差し出されたのは食パンの中に様々な食べ物が詰められた不思議な逸品。「まるで渾沌だ」と私は笑った。 pic.twitter.com/fb6ghiW8bK
2015-12-30 23:18:09
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