廃棄物日誌 LOG:11

2014/12/30の分までを収録。 ギガベースとのコラボがまだ続く。
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廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

その無防備となった頭部を覆っている装甲ごと16インチ弾が粉砕。 彼女は何が自分に起きたのか理解することなく崩れ落ちた。 「何だ!」「何が起きた!?」後続のチ級やタ級が停止した。 #廃棄物日誌

2014-12-25 21:52:15
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その先のナガトの甲板。 泊地棲姫が、16インチ単装砲を構えていた。 #廃棄物日誌

2014-12-25 21:53:58

リアルクリスマスはケンタッキーとパスタとピザをコーラで流し込んでました。

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クリスマスが終わって、日常へと戻る処理場(ナガト)。 最近愛宕は新しく入ったプリンツ・オイゲンとよく話している。 素直で明るいいい子なので彼女も山城などと比べると接しやすいのだろうか。 #廃棄物日誌

2014-12-26 21:08:01
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

そう思ったのが二日前。 そして昨日、愛宕の部屋を通りかかったらベッドが激しく軋む音が聞こえたのでバレないように覗いてみると 愛宕に覆い被されて、喘ぐオイゲンの姿が見えた。 そっと扉を閉めた。 #廃棄物日誌

2014-12-26 22:16:11

彼女が単装砲を使うわけ

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16インチ単装速射砲。 泊地棲鬼が持つ、大口径砲である。 16インチ砲の攻撃力、また新型砲弾の性能実験用に製造された兵器で、現在これを装備しているのは彼女のみだ。 #廃棄物日誌

2014-12-27 19:02:19
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しかし、本来の用途は実験兵器ではない。 それは、狙撃。アウトレンジからの狙撃を行うために、あえて単装砲で製造されたのだ。 #廃棄物日誌

2014-12-27 19:03:52
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

そして今、16インチ単装砲はその本来の役割を――― 雷巡チ級のなり損ないのような姿に変じた木曽を役20キロ先で撃沈して発揮した。 頭部を粉砕した砲弾はその後ろのレ級の頬を掠り、フードを吹き飛ばした。 「…アイゼンハワーだ…!」元18遠征艦隊が呟いた。 #廃棄物日誌

2014-12-27 19:06:32
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

「皆固まるな!アイゼンハワーの狙撃だ!」 遠征艦隊だったリ級が周囲に叫ぶ。しかし、彼女は警告した直後に頭部を失い、その場に崩れた。 「パルヴァライザーLC-1954、ターゲット確認」川内のようなツ級が呟く。 そしてその両腕を構えてOBで接近を試みる。 #廃棄物日誌

2014-12-27 19:08:39
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

彼女を追うように次々と深海棲艦達がOBで接近する。 しかし、先陣を切った彼女が不意に停止する。何事かとタ級が覗き絶句した。 頭部がやはり消滅していた。そしてそのタ級もツ級の最後を見届けた瞬間に頭部を撃ち抜かれた。 #廃棄物日誌

2014-12-27 19:11:30
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

二隻のレ級が前に飛び出し、艦載機と長距離魚雷を放とうと尻尾を構えた。 その尻尾の先端が突如爆発。コジマ魚雷と凝縮されたコジマ粒子がその場で炸裂し、まず一隻を消滅させ、もう一隻も同様の最後を遂げさせた。 「畜生!間違いない!ここまで容赦ないのは奴しかいない!」 #廃棄物日誌

2014-12-27 19:13:52
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泊地の砲撃に艦隊が止まりつつある中、彼女は静かに水面に立つ。 そして艦載機を放つ。レーダーと高性能カメラを搭載したUAVである。 「目標は…」UAVがある二隻を映す。 指示を飛ばしている装甲空母鬼と姫だ。 第18遠征艦隊の旗艦だ。 #廃棄物日誌

2014-12-27 19:37:19
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

「来たのか」何かを察した泊地が顔を上げる。 その前には南方棲鬼が立っていた。 「敵は内部にも多数。主にここ原産のものだが、外から第18遠征艦隊が迫ってる。外は私に任せろ。甲板の酔っぱらいは放っておくしかない」 #廃棄物日誌

2014-12-27 19:54:18
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

「じゃあ私は中ってことね。…酔っ払いって何よ」 南方が甲板の穴に顔を突っ込んでいるネクストを見て察した。 「戦艦大和の力、見せてやれ」 「アレにじゃないわよね」「私はどちらでもいいぞ」 #廃棄物日誌

2014-12-27 20:02:07
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

「任せなさい。もう大破した子も動けるだろうし、協力して押し返すわね」 そう言って南方は出撃ハッチからナガト内部へ向かった。 それを見届けている中、彼女の単装砲だけが後ろを向き発砲した。 砲弾は飛び出した霞のような深海棲艦に直撃した。 #廃棄物日誌

2014-12-27 20:48:15
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「む、無茶だ」遠くで霞(のようなもの)が倒れるのを見て、元18艦隊のホ級が呟いた。 「そもそも第一巡洋艦隊の連中を鹵獲してる鎮守府を深海棲艦化するだなんて、無理に決まってる…!」 「パルヴァライザーLC-0556X、進撃せよ」隣のリ級が促す。 #廃棄物日誌

2014-12-27 21:05:30
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

「無理だ!見たろ!?あいつは最低最悪の猟師なんだよ!だからここは一旦ひ」 最後まで言う前に彼女の頭を16インチ弾が抉り去っていった。 距離にしておよそ15キロ。「!?」スキャン距離を遥かに越える距離からの狙撃に唖然とするリ級。 #廃棄物日誌

2014-12-27 21:31:55
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

彼女だけではない。 建物の残骸に隠れた者、UAVに気付き撃ち落とそうとした者、そしてOBで近づこうとした者全てが。 次々と頭か胴体を撃ち抜かれ沈んでいった。 #廃棄物日誌

2014-12-27 22:36:33
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

その間撃ち返そうと弾が飛んできた方向へありったけの砲弾を撃ったのだが既にそこに彼女はおらず、別方向から狙撃を受けてタ級と長門のような艦が沈んだ。 「……!?」第6世界の深海棲艦は困惑する。 一体何が起きている?ただの狙撃の筈だ。 #廃棄物日誌

2014-12-27 22:45:14
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

相手はPAもQBもない筈だ。なのに何故見つからない?何故倒せない? 一体自分達は何と戦っているんだ? 失った筈の恐怖が甦る。 「ぱ、パルヴァライザー…!」言う前にツ級の胸に大穴が空いた。 PAを貫通したのは、ただの16インチ弾。 #廃棄物日誌

2014-12-27 22:53:01
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

「パッパルヴァライザーBB-5491!一時たいきゃ…っ!」 とうとう恐怖に耐えきれなくなった武蔵のような深海棲艦がOBで逃げようとして、砲弾がジェネレーターを直撃。 周囲を巻き込む大爆発を起こし沈んでいった。 #廃棄物日誌

2014-12-27 22:56:24
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

それを見た深海棲艦と深海棲艦化艦娘が次々と悲鳴を上げながら逃げ出す。 たった一隻の泊地棲姫により、彼女達は失った恐怖を再び味わい、そして逃走へと駆り立てた。 「嫌だあぁっ!」「死にたくないぃ!」「撤退!撤退!」 蜘蛛の子を散らすように深海へと消えていった。 #廃棄物日誌

2014-12-27 23:01:56
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

「おい。空母鬼、空母姫」 逃げようとした二人の後ろから声。 振り向きざまに撃とうとした空母鬼の生体艤装を泊地の艤装が噛み砕き、彼女を至近距離で砲撃が襲い、粉砕した。 「アイクぅ!」「殺す前に聞きたい事がある」 空母姫が何か言う前に首を掴み持ち上げた。 #廃棄物日誌

2014-12-27 23:07:31
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

「何も言う事はない…っ!この世界の真実を明かす為なら、命ぐらい捨ててやる!」 そう叫ぶと、空母姫の身体が緑色に輝きながら膨らむ。 「“人類に黄金の時代を”!」何か暗号のような言葉を叫んだと同時に、大規模コジマ爆発を起こした。 #廃棄物日誌

2014-12-27 23:12:04
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