【艦これ連載SS】秋雲さんと東方小説書き提督 その4
- asagihara_s
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私がそう悲鳴をあげたところで、ようやく雲龍型の皆さんも何かおかしいということに気付いたようでした。 「……天城、これ、話が違うんじゃない……?」 「おかしいですね……秋月さんもとうとうこっちに転んだと聞いていたんですが……」 「誰からですか!?」 #秋雲さんと東方小説書き提督
2016-02-24 22:22:35「え、だって、足柄さんと那智さんの喧嘩の仲裁したんでしょ?」 と、葛城さんが急にそんなことを言い出しました。 「いやー、足柄さんに影狼衣装あげたの私だから責任感じたんだけどさあ」 「……那智は葛城と同じ趣味ではなかったのでしょう」 「むむむ」 #秋雲さんと東方小説書き提督
2016-02-24 22:25:07「か、陽炎さんがどうかしたんですか?」 「え? ああ、いや、駆逐艦の陽炎じゃなくて、今泉くんの方」 「……どちら様です?」 「あれ、まだ知らない?」 「いや、足柄さんに何か変なことを吹き込んだの葛城さんだったんですか……」 「名案だと思ったんだけど」 #秋雲さんと東方小説書き提督
2016-02-24 22:28:42「羽黒さんから、秋月さんが足柄さんをなだめてくださったと伺ったので、秋月さんもようやくこちらの趣味に理解を示してくれたと思ったのですが……これは早まったかしら……」 天城さんが心配そうに頬に手を当てます。 「……だったら今から抱き込んでしまえば」 #秋雲さんと東方小説書き提督
2016-02-24 22:32:08雲龍さんが何か剣呑なことを言い出しました。 「それもそうですね!」 「秘書艦の秋月を味方につければ今よりもっと融通も利くだろうね」 雲龍型3人が視線を交わし、私の方を見てにやりと笑いました。 私は思わず後じさり、照月に救いを求めましたが……。 #秋雲さんと東方小説書き提督
2016-02-24 22:34:31「おーっと秋月姉、逃げられないよー」 と、照月に羽交い締めにされてしまいました。 「て、照月?」 「ふふふー、ずっと隠してたけど、そろそろバラしちゃってもいいよね? 秋月姉の知らなかった呉鎮の秘密」 「な、ななな、なんの話……?」 #秋雲さんと東方小説書き提督
2016-02-24 22:35:45「そこ、さっきからいったい何の騒ぎですか?」 と、そこへ浜風さんがやって来て、「……いえいえ、ちょっとした打ち合わせ」と雲龍さんがその問いをいなします。 「もうすぐ演習海域ですから、皆さん気を引き締めてくださいね」 「はーい」 #秋雲さんと東方小説書き提督
2016-02-24 22:37:05とりあえず、その浜風さんの乱入で私は一端このわけのわからない状況から解放されたのですが……。 その後、散々な結果に終わった対潜演習のあと、私はこの呉鎮の真の姿を知ることになったのでした。 そう……提督も知らない呉鎮の秘密を……。 #秋雲さんと東方小説書き提督
2016-02-24 22:38:30