「喉の奥っていうか胸の奥っていうか……苦しくて、心臓もすっごいどきどきして」 目尻に湛えた雫が、真っ赤になった頬の上を伝って落ちた。 「俺も一緒だ」 「どうして?」 「好きで好きでたまらないんだ、清霜のことが」 ぎゅう、と幼い体を抱き締め、何度目かの薄桃色を味わう。
2015-08-07 05:03:03「んっ」 「……どうした」 一度大きく息を吐くと、清霜は少し覚束ない様子の足取りで膝の上から降りた。そして、 「これも……司令官と一緒なの?」 スカートの裾を、ぴろり。指先で摘んで持ち上げた。その中のものを見せつけてくるように。 「なっ……何が」 思わず視線を外す。
2015-08-07 05:03:36「そのっ、こ、これ」 声を詰まらせながら、清霜は言う。 「ぱ、ぱんつ……濡れちゃって、ここ。ここも、変な気持ち、するの」 ――何と答えたものか。 「……一緒と言ったら、うん。一緒だと思う」 「そう。そうなんだ。ど、どんなふうに?」 震える吐息が鼓膜を揺する。
2015-08-07 05:04:18「どう、って」 今にも爆発を起こしそうなほど赤熱した清霜は、答えを急かすように顔を縦に振る。 「どう……うーん。そうだなあ、子作りしたいです、みたいな――」 「――こづっ!」 言を聞いた途端に後ろへすっ飛んだ清霜の小さなお尻が、執務机に座礁した。 「こづくりっ!」
2015-08-07 05:04:50「子作り!」 「あんまり大声出さないで」 ……失敗だっただろうか。 「こ、こづくり」 「子作り」 「司令官と、清霜の、こども」 「そう、なるな」 「こども」 そのうち声も出なくなり、かちかちと歯を鳴らしながら清霜はその場にへたり込んだ。 「清霜。その、子供は言いすぎたかも」
2015-08-07 05:05:20「……ううん」 赤と困惑の色だけが残り、気恥ずかしさや諸々が蒸発した表情の彼女は小さく首を横に振った。何度か瞬きした後、 「そうだ。司令官、そうだよ。好きな人のこども、欲しいよ。しれーかんとこづくり、したいって思って、当然だよねっ」 いつもの、底抜けに明るい笑顔が甦ってきた。
2015-08-07 05:05:50「司令官」 劣情を擽る吐息が少女の小さな口から漏れ、ゆらり。清霜は机の縁に細い指を掛けて立ち上がった。 「ん」 「子供、つくろ」 もし飲んでいたら鼻からもコーヒーを噴き出していたであろう科白を吐きながら、 「ね」 背を向けた清霜はスカートの中に手を入れて、するり。
2015-08-07 05:06:18タイツとショーツを膝下まで纏めてずり下げると、書類の散らばった机に見た目相応の小さな胸を押し付けた。 「しれー、かん」 肩越しに振り返り、紅紫のプリーツスカートを腰の上まで捲り上げた。白く、胸とは対照的に少し大人びて見える腰のライン、後ろ姿。 「交尾、するんでしょ?」
2015-08-07 05:06:57「こッ……交尾ってなんだ、どこで憶えたそんな言い回し」 「えっ、その、これは工廠の裏で……」 機密書類に右の頬を押し付けたまま、清霜は言う。 「い、犬がしてるの、見ちゃって、その。夕雲姉さんとかが」 「ああ、犬。犬か。そうか」 危うくひっくり返すところだった椅子を直し、立つ。
2015-08-07 05:07:23「しかし、ませたお子様だことで」 「そんなんじゃないもん。お勉強で教わったし、本にも、書いてあったし……」 語尾がしぼんでいく。 「……人間がどうするのか、は?」 「しらない。けど」 顔を近付けると、林檎みたいになっている清霜は眉を寄せて、内緒話をするように答えた。
2015-08-07 05:07:48「その。はだかで、くっつくんでしょ?」 「まあそうだけど……それだけじゃないぞ」 スカートの裾を掴んで震えている清霜の指を撫で、そのまま曝け出された臀部へと指先を這わせる。きゃう、と少女は啼いた。 「しっ、しれーかんっ!」 「くっついたり、撫でたりするだけじゃないんだよ、清霜」
2015-08-07 05:08:18「そう、なの?」 「ああ」 滑らかな丸みの上を、そして靭やかに伸びた少女の、一見少女らしからぬふとももの間を爪先で味わう。 「あの、司令官、あんまり……変なところっ」 「変じゃないよ」 湿り気の滲む、その付け根を。 「触んないで……えっ!」 触れた途端、清霜の躰が跳ねた。
2015-08-07 05:08:49「し、れーかん、そこは」 怯える子犬のように躰を震わせ。秘部から柔肌へ溢れて伝う愛液を指先で掬い、摺り込むように股の間を二本指で弄ぶ。 「やぁだ」 口元を隠す袖を噛み、指から逃げようと腰を浮かせて清霜は言う。 「どうして、こんなっ。自分で触っても、こんな、きもち、しないのに」
2015-08-07 05:09:14「……清霜、そのまま」 尻を向け、突っ伏して呻き声を漏らす少女の足元に跪く。濡れた手で膝を支えて持ち上げてやり、今し方指先で味わった感触を、舌先で、確かめる。 「きゃあっ!」 清霜の黄色い声が響き、がたん、と机が音を立てた。 「ねえっ。しれ、司令官っ。舐めてっ、舐めてるの?」
2015-08-07 05:09:38蒸れたしょっぱい匂いが、水音を立てる度に鼻孔を刺激する。肺に充満していく。 「そこは、おしっこ、するところだから、あっ」 味蕾を、神経を脳を清霜の味が刺激する度、それを求めて蠢く舌に詰られて清霜は身を捩る。 「……清霜」 「……な、ん、ですか。しれいかん」 肩が震えている。
2015-08-07 05:10:06「お勉強はまた今度な」 ベルトに手を掛け、外す。 「ふぅん……あとで大和ねえさまに教えてもらお」 「待て、俺が海に浮かぶことになるから止めてくれ」 へへ、と真っ赤な顔に白磁の歯を剥いて清霜は笑う。 「嘘。嘘だよ、聞かなくったって解るもん。これから司令官に教えてもらうんだから」
2015-08-07 05:10:44立ち上がり、お尻に触れた手を、清霜が掴んでくる。 「これから司令官と、交尾して、こづくりするの。司令官と一緒に、清霜たちのこどもを育てて。ね。しれいかん」 蕩けた表情の奥に、幼いながらに慈愛を含んだ笑顔が見え隠れしている。 「たくさん欲しいな。だから、教えてください」
2015-08-07 05:11:14――まるで尻が喋っているようだ。 「俺が言ったお勉強はそっちの方じゃなかったんだけど、いいか」 「え? なに、司令官」 「何でも……いや、先に言っとくか。あのな清霜、ヒト同士は、交尾、って言わないんだぞ」 「え、あ、そう。そうなんだ。ふーん……」 勿体ないことをした、かも。
2015-08-07 05:11:39「しれいかん」 袖に隠れて籠った声が聞こえる。 「次は、どうするの?」 「……清霜はそのままでいいよ」 それだけ言って、また最初と同じように手を差し入れ、濡れたクレバスに中指を這わせる。爪先をその奥へと進めていこうと力を込める度、少女は嬌声を押し殺して喉の奥で唸った。
2015-08-07 05:12:09「う、くぅ」 震えが伝わってくる。下敷きにした書面を竦めた肩や汗でくしゃくしゃにして、音を上げてしまいそうなのを堪えて。 「あっ」 指先に押し広げられる感覚に、少女は腹の奥から突き上げられるような知覚を受けて、甘い吐息を漏らす。あう、と唸るうちに、清霜は中指を深く受け入れた。
2015-08-07 05:12:36「清霜」 「な、に」 きゅうと締め付けられる中指で、少女が溢れさせる熱と愛液を貪り。 「なるべく、しないようにはするけど」 「うん」 「痛いぞ。多分」 揉み解すように、清霜の中の襞を指の腹で感じ取る。 「うん……大丈夫」 何往復かして、糸を引かせながら指を抜いた時。
2015-08-07 05:13:06跳ね起きた清霜は、背後で灰と青の髪色を混ぜながら、胸に抱きついてくる。そして同じ瞬間、唇が重なった。 「だいじょうぶだよ。司令官からもらうものなら、わたし、なんだって嬉しいから」 「ああ。俺も嬉しい」 互いの顔に熱い息を吐きかけた後、また淡桃を、躰を重ねて、机へ倒れ込む。
2015-08-07 05:13:34口の端から吐息が漏れ、しかし離れても互いの鼓動が焼き付いたように肌に残っている。 「力、抜いてな」 「うん」 下着がないだけで普段のままの――セーラー服に包まれた清霜の幼い肢体を指先で愛で、布地が絡まる脚を持ち上げ、 「……それって」 少女の言う怒張したそれを膣口に宛て行い。
2015-08-07 05:14:14「あっ」 清霜が慌てて口を押さえるので、出来る限りゆっくり、腰を沈めていく。 「大丈夫か」 無理に抉じ開けているような気が――しないでもない。 「いたく、ない」 涙声で、瞳を潤ませながら。 「痛くない。痛くないもん。だいじょうぶ」 袖口を噛み、険しい顔で清霜は言う。
2015-08-07 05:14:53そして一際大きく唸ったと思うと、清霜はリボンを口に突っ込んで空いた両手で必死に顔を隠している。 「顔隠すなよ、せっかく可愛いんだから」 まるで主張しない胸が忙しなく上下して。 「顔を見せなさい。上官命令だぞ」 「……う」 少し冷たい清霜のお尻の感触がある。
2015-08-07 05:15:30