水 着

安田さん × 〇〇 彼が選んでくれた水着で…
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りえこ @eighter_rieko83

水着 1 「今日のビーチどこぉ?」 お風呂から上がった章大がテレビの前にいる、私の隣に座る。 『これ前の録画分だよ?モルディブ!』 「あー、行きたいって言うてたとこぉ?」 『うん、そぉ!1島1リゾート♡って、良くない?あと部屋からそのまま海に入れるとかさ♪』

2015-08-06 00:17:03
りえこ @eighter_rieko83

2 「えぇなぁ~♡行きたいなぁ~♡休み取れたらさ!もぉ絶対行こ!!なっ?!」 隣から私の腰に手を回すと、ぎゅうっと頬を寄せてくる。 『うん…行こうね…っ。』 「どんな水着きるぅ?」 『もぉ~気が早いよぉ…。』 「ん~…でもさぁ?現実的に、すぐには行けんやん?」

2015-08-06 00:17:14
りえこ @eighter_rieko83

3 『だって、休み取れないでしょ?』 「うーん…やからさっ?近いうちにまたあの海にでも行かへんっ?」 『それはもちろんいいけど…泳がないよ?』 「えっっっ!!なんでぇっ?!」 『水着持ってないし。』 「えっ!でも、泳いだことあるんやろ?前の水着…、」 『捨てちゃったもん。』

2015-08-06 00:17:27
りえこ @eighter_rieko83

4 「ほんなら、新しいの買お!なっ!俺選んだるし!」 『えっ、いいよぉ~!』 「ネットですぐ買えるやん!今から選ぶで!」 そうしてスマホを取り出すと、やめてって言う私を振り切って選び始める。 「これ!これ、かわいいっ!」 『えぇ~っ!!こんなの着れないっ!!』

2015-08-06 00:17:40
りえこ @eighter_rieko83

5 「なんでぇ~?!」 『私のこといくつだと思ってんのよ!』 「えっ、さんじゅう…、」 『いいっ!ホントに言わないでいいから!』 「歳とか関係あらへんってぇ!これがいいっ!!」 『ぜっっったいヤダ!!』 「えぇ~?…ほんなら…これ…!!」 『えぇ~…?もぉムリだぁってぇ…!』

2015-08-06 00:17:53
りえこ @eighter_rieko83

6 「いや!これはもー譲られへん!…ちゅうも~ん♡」 『あぁっ?!お…押した…?』 「押した♡注文済み♡」 『済みって…や!まだ、住所とか、』 「住所はここでえぇよなっ…て、ジャマせんといてぇ!」 『やぁだっ…、』 「今ジャマしても、1人になったらするから、止めてもムダやで?」

2015-08-06 00:18:37
りえこ @eighter_rieko83

7 『・・・・・、』 ホントに強引…! 強引なとこキライじゃないけど…そんなの着れないよぉ…。 ―――――― それからたった2日後には届いたその水着。 見てみたけど…やっぱりムリ! そっと閉まって、彼の目につかないように…。 そうして1週間が経った。

2015-08-06 00:18:44
りえこ @eighter_rieko83

8 「たっだいまぁ~♡」 『おかえりっ!』 慌てて玄関の方へ彼を迎えに。 満面の笑みで両手を広げるから、素直に抱きついたら、ギュッとして、それからチュッとされる。 『あっ、いい匂いする…お風呂入ってきたの?』

2015-08-06 00:18:57
りえこ @eighter_rieko83

9 「おん!1回家に帰ってん!明日入り時間ゆっくりやから、ギリギリまで一緒いよ思って♡」 『そうなんだ♪』 私の首元に顔を埋める彼。 「〇〇もえぇ匂い♡」 首にチュッとして、それからまた唇にも。 「すぐできるな♡」 ニヤリと笑った彼。 『もぉっ…ばかっ。』

2015-08-06 00:19:14
りえこ @eighter_rieko83

10 部屋に入ると、テレビの前のソファーへ。 『ビール飲む?』 「飲むぅ~♡」 『じゃ持ってくる!』 「ありがとぉ~♪」 キッチンへ行き、冷蔵庫を開けようと手を伸ばした。 「待ってっっっ!!」 『え?』 テレビの方を向いたままの彼。 「やっぱりビールいらん!」

2015-08-06 00:19:29
りえこ @eighter_rieko83

11 『えぇっ?!どぉしてっ?』 慌てて彼のところへ戻り、視線の先を確かめる。 あ、あの番組…海…。 「なぁっ?!海行かへんっ?!」 『行くって…、』 「今から!!俺ちょうど車やん!」 『いっ、今からって…、』 「えぇやぁ~ん、久しぶりのドライブ!」

2015-08-06 00:19:54
りえこ @eighter_rieko83

12 『…うーん…。』 「夜の海もえぇで♪」 『…そだね…。』 「じゃっ、準備してきて♡」 『え?あ…これじゃあんまりかな…。』 「いやいや!そのワンピはえぇけど、下は水着やで?」 『…はっ…?』 「み・ず・ぎぃ~♡もぉ届いたやろぉ?隠してもムダやでぇ?発送メール来てんから!」

2015-08-06 00:20:19
りえこ @eighter_rieko83

13 『海入らないのに、水着なんてムダでしょっ?』 「どぉせ行くねんから、入るやん!」 『だって真っ暗じゃない!』 「ちょっとぐらい大丈夫やって!」 『やだよぉ…!』 「大丈夫やってぇ…♡なぁー?俺おるやぁん♡」 そう言って私を引き寄せて、ちょっと上目遣い…。

2015-08-06 00:20:38
りえこ @eighter_rieko83

14 「逆にさぁ、暗いから恥ずかしないで?」 『~~~もぉっ!わかったっ!!』 観念して、寝室へ。 隠してあった水着を着て、またワンピを上に。 急かすから、よくチェックもできず…部屋を出た。 ―――――― 夜とはいえ、久しぶりのドライブはとても楽しくて。

2015-08-06 00:20:52
りえこ @eighter_rieko83

15 海に着く頃には、水着のことなんかすっかり忘れてた。 車を降りて、久しぶりの砂浜をゆっくり歩く。 「暗いから、堂々と手ぇ繋げるな?」 『でも…花火してる人達いるよ…?』 「花火に夢中やで、気付かんて。」 彼の言う通り、横を通っても、誰1人こちらを気にしなかった。

2015-08-06 00:21:10
りえこ @eighter_rieko83

16 彼と初めてキスをした場所。 「ちょっと座る?」そう言って、私を後ろから抱きしめるカタチで砂浜の上に。 「もぉすぐ1年経つんやなぁ…。」 『うん…早いね…。』 「そやなぁ…。」 会話は少し途切れる。 でも、気まずいわけでもない。

2015-08-06 23:26:09
りえこ @eighter_rieko83

17 波の音と、遠くに聞こえる花火を楽しむ声、そして私を包む彼の腕の中が、とっても心地いい。 頭の後ろにあったはずの彼の頬が、私の頬にくっつく。 嬉しくて腕をキュッとしたら、頬にチュッてされた。 首を回して彼の頬に鼻をくっつけたら、今度は唇にキスされた。

2015-08-06 23:26:14
りえこ @eighter_rieko83

18 「じゃ…バンザイして?」 『ば、ばんざい…?』 「ワンピ!脱がしたる♡」 『ええっ?!///』 「ほら、早よお~♡」 恐る恐る手を上げると、一気に脱がされる。 そして立ち上がらされて、向かい合わせになり、両手を握られた。 「うん、めっちゃカワイイ♡」

2015-08-06 23:26:18
りえこ @eighter_rieko83

19 『…暗いから…よく見えないんじゃないの…?///』 「まぁ…はっきりとはなぁ…でも、俺はわかるもん♡もぉ…めっちゃカワイイ♡」 握った両手を引っ張られて、そのままキスされる。 唇が離れたと思ったら、パッと両手を離しTシャツを脱ぐと、片手を引っ張って海の方へ。

2015-08-06 23:26:22
りえこ @eighter_rieko83

20 「ねぇ…ホントに入るの…?」 『当たり前やん♡』 バシャ…。 『きゃっ…冷たい…!』 手を引かれるまま海に足を入れたけど、夏とはいえ、夜の海水は思ったより冷たい。 それに、暗くて見えないから、こわい。 私を待つようにゆっくり先を行く彼。 海水が膝まで来て立ち止まる。

2015-08-06 23:26:25
りえこ @eighter_rieko83

21 「なしたぁ?あかんー?」 『んー、暗くてこわい…。』 「んー…もうちょっと…!なぁ?」 『…んー…。』 恐る恐る足を踏み出すと、章大が私の方を向いた。 腰に手を当てて自分は後ろ向きに歩く。 「これやったら、こわないやろ?」 『ふふ…小学生に泳ぎ教える先生みたい…!』

2015-08-06 23:26:29
りえこ @eighter_rieko83

22 「あはっ!安田先生やでぇ♡」 笑ってたら、水はもう腰の高さに。 『しょうたぁ…もぉここまででいいでしょ?』 そう言って彼の腰に手を回して身体を寄せる。 「ふふっ、はぁい、よくがんばりましたっ♡」 そう言ってまたキスしてきた。 この非日常な状況にドキドキする…。

2015-08-06 23:26:33
りえこ @eighter_rieko83

23 『ホントに海入っちゃったね…どこで着替えるの?』 「車の後ろのシート倒しといたから、そのまま後ろから入って、そこで着替えたらえぇよ。」 『人が来たらどうするの…。』 「窓、スモーク貼っとるから大丈夫やって!見えへん!それよりさぁ…。」 また…キスをされる。

2015-08-06 23:26:37
りえこ @eighter_rieko83

24 何度も何度も…。 そのうち侵入してきた舌に、なんだか変な気持ちになってくる…。 このいつもとは違う感じが…? 『…はっぁ…ね、ぇ…見られちゃうよ…。』 遠くにはまだ楽しそうな声が。 「全然気にしてへんて…。」 あまいキスは続いて、私の身体は水の冷たさを忘れてく…。

2015-08-06 23:26:41
りえこ @eighter_rieko83

25 彼の片手が、水着の上から胸に触れた。 少しビクッとした身体を、腰にある、もう片方の手でさらに強く引き寄せられる。 水に濡れた手が、あっさりと胸元の水着をずらして、直接胸に触れた。 すぐに先端を摘んだり撫でたりして、思わず声が漏れてしまう。 『はっ…んん…だ…だめ…っ!』

2015-08-06 23:26:48