#twnovel 冬元帥、参る。

片平 敦 (Atsushi KATAHIRA) @katahira_tenki

最新の資料検討の感想・近畿 ▽明後日午後に雨、その後強烈寒波。▽近畿襲来の冬将軍は元帥級。大晦日は北部に500で-39℃。大雪に注意警戒。▽JPCZ起源のメソ渦が大晦日と元日に通過。広域で強い雪のおそれも。太平洋側も大晦日昼～元日は積雪か。注視。

片平 敦 (Atsushi KATAHIRA) @katahira_tenki

@wassy 将軍の「少将・中将・大将・元帥」、という分け方をすれば、ということです。厳密に決まりがあるわけではないので、とにかく強い寒気がやってくるってことだけご理解いただければと思います^^;

しーな@GO2完走 @xsheeenax

「全く、冬将軍の奴め毎年のことだからと言ってだれているのではないか」「杞憂ではありますまいか、閣下」「いや、やはりあの無能には任せてはおけん。私が出る。供は吹雪でよかろう」「わーい、ばんばん降らしまくるよー！」こうして元帥は銀色の髪をなびかせて出陣したのだった。 #twnovel

しーな@GO2完走 @xsheeenax

「今年は珍しいとこにいっぱい降らせてみたよ！」「うむ。交通機関も麻痺しているようだ、よくやった吹雪」「やったー褒められたー！」「冬将軍ではなく冬元帥だという違いを見せてやらねばな」冬元帥は軍刀に手をかけて満足そうな笑みを浮かべる。「元帥さま悪役みたい」「何だと」 #twnovel

しーな@GO2完走 @xsheeenax

うーむと唸りながら冬元帥は酒盃を傾けている。「チャンネルころころ変えすぎですよー。吹雪は格闘技が観たいですー」「紅白もガキの使いも捨てがたいな」「録画してきたらよかったー」「む……では好きにせよ。だが年越しの瞬間のゆく年くる年は譲らんぞ」「雪降らしてこよーっと」 #twnovel

しーな@GO2完走 @xsheeenax

「あけましておめでとうございます元帥さま！引き続き降らせていいですかー？」「おめでとう。ほれ、年越し蕎麦をちゃんと食ってからにしろ」「はい、いただきまーす！元帥さまお母さんみたいですね！」「……何だと」思わず冬元帥の箸が止まる。吹雪との間に湯気が立ち上っている。 #twnovel

しーな@GO2完走 @xsheeenax

「吹雪泣くな、お前は悪くない」「ごめんなさい元帥さまー！調子のってましたー！おとなしく元帥さまのお酌しとけばよかったですー！」冬元帥は思わず視線をそらす。元日早々酔い潰れて吹雪から目を離していたのは監督不行き届きだったことを少し反省している。「ああ、もう泣くな」 #twnovel

しーな@GO2完走 @xsheeenax

「さて」冬元帥が立ち上がる。「あとは冬将軍に任せても良かろう」久々に前線に出張ったせいか妙な疲れが身体にわだかまっていた。「吹雪は如何する。残るか」吹雪は黙って腕に抱きつく。それを確かめてから豪奢な白いマントを翻すときらきら雪の結晶が舞った。冬はまだ終わらない。 #twnovel

しーな@GO2完走 @xsheeenax

冬元帥が手にした軍刀を振りかざすと冷気が走り、白いマントを閃かせると雪の結晶が舞う。「冬将軍め、情けない。年末年始に引き続きまた私が出る羽目になるとは」この一言で辺りの空気は瞬時に凍てつく。一度眠りから覚めた冬元帥は前線の味を忘れられないらしい。「出るぞ、吹雪」 #twnovel

しーな@GO2完走 @xsheeenax

あたしは吹雪。雪を降らせるのがお仕事。このシーズンは冬元帥さまが出陣してくれてとっても嬉しい。冬将軍さまも強いし嫌いじゃないけど、あたしは涼しい顔して寒波を操る元帥さま派だもの。たまに優しいし。でも、コワモテの将軍さまがへこんでるのは、ちょっぴりかわいそうかな。 #twnovel

しーな@GO2完走 @xsheeenax

「元帥さま、成人式寒くするのはいじわるじゃないですか？」「日本人が一斉に元服するようになったのは15日ではなかったか」「吹雪もよくわかんないけど、変わったみたいですよー？」「所以のある日を変えるのは感心ならん。戎の福も寒さの中ならひとしおであろう」「そうかなぁ」 #twnovel

しーな@GO2完走 @xsheeenax

冬元帥の征くところ、霜柱が立ち大気が凍る。「元帥さま、冬将軍さまがいじけてましたよー」軍刀の柄に両手を載せて下界を見下ろしていた冬元帥は吹雪に視線を落とす。「私とて奴の手柄を無碍に奪っている訳ではない。小寒の水大寒に解く、と言うではないか」「冬将軍さま泣くかも」 #twnovel