- hachisu716
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そこに、小さな包みが入っている。カサカサと音をたてる上質な薄紙をそっと指先で開いていくと、中には石が入っていた。魔理沙はそれを見て、思わず息を呑む。 魔理沙「……、あいつ」 それは、稀少な魔法石。限られた条件の中でしか現れない魔力を、神の愛でるとしか思えない偶然で、
2015-02-28 19:13:52普通なら発散してしまうものを、ちょっとした環境の変化による外側の変化で石の中にとどめおいて、それを年月をかけてゆっくりゆっくりと蓄積させたものが、渾々と涌き出る泉のように魔力を溢れさせる、稀少な魔法石に変わる。 何処から手に入れたのか、どんなルートで仕入れたというのか。
2015-02-28 19:19:35マジックアイテムは、霧雨の家では御法度の筈だ。並の得意先で表立って仕入れることは出来ない筈。魔法使いだって、そう易々と御目にかかれるものではない。なのに、 魔理沙「……やられた」 思わず、口をついてそんな言葉が出る。
2015-02-28 19:21:47出世払いとは、つけておくとは、そういう意味か。 出世するのはあいつではない。この石に見合うだけのお代を頂戴できるよう、私に出世しろということだ。自分がこの石を持つということは、これは彼にとって、それまでのツケなのだ。
2015-02-28 19:23:41こんなレアなものが手にわたった魔法使いが、受け取らない訳にはいかない。それだけの価値があるのだ。おいそれと返すことなんて出来ない。 彼が魔法使いについて、その石の価値について調べて、それを見越したのだとしたら。 魔理沙「……あいつ、猫かぶってたな」
2015-02-28 19:28:21ひとり呟くと、ことさら愉快になって、発作のように笑いが込み上げてくる。 魔理沙は誰もいない青空の中で、ひとしきり笑い続けた。 まったく、誰に似たのだ。こんな風に無駄な芝居っ気を見せて悪さばかりをする、人を食った性格は。 魔理沙「私だ」 笑いながら、魔法石を握りしめた。
2015-02-28 19:32:10偶然アリスと一緒に映ってる魔理沙の姿を見つけて、噂ばかりで会った事もない姉がどういう人なのか聞いてみたいと、人形劇ではなくアリスに会いに来たけれど、魔法の糸で操る人形劇に魅せられてファンになってしまったとか
2015-02-28 23:17:31魔理沙が14、5才だとしてそこで弟が生まれたとしたら、弟が昨日くらいの会話出来るようになるのはせめて10才くらいかな。てことはそのときの魔理沙は24、5ってことか
2015-03-01 09:43:14