縁側三日月の定期じゃない日常(盆)

縁側で皆の帰りを待つ三日月宗近 @engawaMKZK

三日月「…まぁそんなにカリカリするな、別に危害なんて加えるつもりもない」 鶴丸「…じゃあ何しに来た」 三日月「盆は死霊が家族に会いに来る日なんだろう？だから俺も会いに来たまでだ。主と山姥切と秋田に」 鶴丸「、」 三日月「残念ながら違う本丸だったようだが、まぁそれはそれで楽しめた」

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三日月「俺は山姥切と秋田が集めてくれた資材をもって主に鍛えられた。あの二人が見えたから、羨ましくて、少し体を借りてしまった」 鶴丸「少しってわりにはだいぶ満喫してたように見えたけどな？」 三日月「ふふ、秋田と山姥切があまりにも可愛いからな。あの子らが可愛いのがいけない」

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三日月「俺の本丸は主を入れても4人しかいなかったのに、此処は大所帯なんだなぁ」 鶴丸「お前の長話に付き合うつもりはない。暮れまで時間がない、さっさとその器から抜けてお帰り願おうか…それともわざとか？そのまま成り代わるつもりか」 三日月「…同じ三日月なのだからそれも悪くないな」

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鶴丸「…」 三日月「あっはっは、そう怖い顔をするな、冗談だ」 鶴丸「…手土産も精霊牛も送り火も用意してなくて悪いな」 三日月「悪いと思うなら用意してくれればいいものを」 鶴丸「…人には」 三日月「？」 鶴丸「輪廻転生というのがあるらしい。お前はきっと次の生でもあの二人と出会える」

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三日月「……刀は物だぞ？」 鶴丸「『確かに君らは刀の付喪神であるが、その人型に入り、人の形をとる間は人としてみなす』……うちの主の受け売りだ」 三日月「はは、豪気な主だな。なるほど、ますます羨ましい限りだ」

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三日月「そうか…そうだな、そうであるなら。俺はこんなところにいる場合ではないな。あの子らが、俺を待つ本丸に行かなければ」 鶴丸「…ああ」 三日月「皆にも宜しく言っておいてくれ」 鶴丸「…ああ」 三日月「…有り難う」

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燭台切「…(うろうろ)」 獅子王「…(そわそわ)」 青江「…帰ってきたね」 三日月を背負った鶴丸「おー、戻ったぞ」 燭台切「鶴丸さん！」 獅子王「じいさんは？！」 鶴丸「寝てるだけ…だと思うんだが、どうだ？青江」 青江「…いなくなってますね」 獅子王「良かったーーー！！」

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燭台切「鶴丸さんは？鶴丸さんは怪我とかしてないですよね？」 鶴丸「大丈夫だって、拍子抜けするくらい素直に帰ってくれたからな」 燭台切「それなら良いですけど…付喪神の霊とか、特殊すぎて事例ないんですからあんまり無茶しないで下さい」 鶴丸「わかってるわかってる。というか重いから頼む」

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青江「(でも彼も楽しんでいたし、少なからずうちの三日月さんと成り代わる意志があったと思ったんだけどなぁ……ふふ、なんて言って帰したんだろうなぁ)」

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俺「ーーーーーっは、」 獅子王「！、じいさん起きた！」 鶴丸「おお、気分はどうだ三日月」 俺「………寝過ぎた……頭痛い…」 鶴丸「…その短い発言だけでお前ってわかるな」 俺「？、俺は俺だが？」 鶴丸「あー、いいよ。こっちの話だから」

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鶴丸「そうだ、どうでもいいついでに一個聞くぞ」 俺「？、ああ」 鶴丸「お前、うちの本丸で誰が一番好きだ」

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俺「ふむ、皆だな。俺は皆大好きだぞ、一番なんて選べるはずもない」

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鶴丸「……お前が死んだら色んなとこの本丸に迷惑かけそうだな。頼むから化けて出るなよ」 俺「…今の質問で何がわかったんだ？あれか、心理てすとか？」