【虎ノ門ニュース　8時入り！】有本香さんの解説 2015/08/14 #虎8

こと💉💉 @coto_labo

【トルコから米軍有人機、初空爆】（１）有本：トルコは先月、方針を大きく転換した。それまでトルコはＩＳＩＬに対して、真っ向から敵対しないという立場を取っていた。それによって欧米諸国から批判されていた。 #虎8

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【トルコから米軍有人機、初空爆】（２）有本：ＩＳＩＬは油田地帯を押さえてそれを闇市場に流し、日本円にして１日で３億円以上の水揚げがあると言われていた。これがＩＳＩＬの「躍進」を支えていた。トルコ国内を通じて闇市場に流されているが、これをトルコは容認してきた。 #虎8

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【トルコから米軍有人機、初空爆】（３）有本：さらに国境地帯から入ってくる負傷兵の治療を許していたり、あるいは戦いに参加するためにトルコからＩＳＩＬの支配地域に入っていく人たち、これもトルコは許してきた。ずっとそういう関係を続けていた。それはなぜか。 #虎8

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【トルコから米軍有人機、初空爆】（４）有本：トルコはシリアとの間で、国境をすごく長く接している。シリアとトルコの関係はどうか。お隣の国というのは世界中そうだが、仲良しではない。トルコはアサド政権というのをまず倒すべきだろうという立場。欧米だってずっとそうだった。 #虎8

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【トルコから米軍有人機、初空爆】（５）有本：強権的なアサド政権はけしからんと言って、反アサド的な勢力を育ててきたのがアメリカでもある。極めて単純化して言うなら、その勢力のひとつがモンスター化したのがＩＳＩＬ。トルコにしてみれば、最初の目的はどこへ行っちゃったの？という話。 #虎8

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【トルコから米軍有人機、初空爆】（６）有本：いまやどうなっているか、日本人にとっても非常にわかりにくいが、シリアの状況でいうと、政府軍（アサド政権側）、反アサド、ＩＳＩＬ、そしてクルド勢力。もう四つ巴なのか五つ巴なのか、わけがわからない。ものすごい数の人が亡くなっている。 #虎8

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【トルコから米軍有人機、初空爆】（７）有本：アメリカはＩＳＩＬをなんとかしなきゃという状況になってしまった。トルコもいよいよ反ＩＳＩＬ側に参画した。それはなぜか。トルコ国内で大きなテロが起きて、死者も非常に出た。このままＩＳＩＬを野放しにしておけないということがひとつ。 #虎8

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【トルコから米軍有人機、初空爆】（８）有本：それからもう一点。この地域に非常に根深くあるのが、クルドと言われる人たちの問題。この地域では国境をまたがってクルドという民族がかなりの数いる。日本にも政治亡命を申請しているのかすでにしたのか、クルド人がいるが。 #虎8

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【トルコから米軍有人機、初空爆】（９）有本：クルド人はいろいろなところで抑圧を受けてきた。イラクでもフセインによる虐殺があったということも言われたし、そういったいわゆるクルド系と言われる中の過激派、武装勢力、そういう人たちの伸張も放置できない状況になってきた。 #虎8

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【トルコから米軍有人機、初空爆】（１０）有本：クルド人は人口こそ非常に多いが、各国にまたがっていて、それぞれの国の中では多数派でない。この人たちをアメリカが支援して主流に押し立てるという動きがずっと続いてきたが、それがトルコにとっても他人事ではない状況になってきている。 #虎8

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【トルコから米軍有人機、初空爆】（１１）有本：これはアメリカの方に乗っかって、アメリカへの協力を条件にしながらクルド勢力に対してもきびしく対処していこうということ。だからトルコにとってみれば、２つの勢力に対してケンカを売ったのと同じ。 #虎8

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【トルコから米軍有人機、初空爆】（１２）有本：陸上で国境を接して、なおかつ異民族の人たちが国の中、国の境にいるというきびしい状況について、日本人は体験が少ない。この問題は現代の日本人にはなかなか理解しにくい。 居島：クルド人は民族として国家建設を最終的には目指したい？ #虎8

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【トルコから米軍有人機、初空爆】（１３）有本：「クルジスタン」みたいなものを目指したいというのはあるんだろう。いまほどグチャグチャの状況でなければ、たとえばクルド人の国家が仮にできなくても、弾圧を受けなければいいという状況でもよかったのかもしれない。 #虎8

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【トルコから米軍有人機、初空爆】（１４）有本：ただ反アサドの話からも連想できるし、それからクルドに対する支援もそうだがアメリカは世界中の反体制勢力、もっと言うとマイノリティだが政治的に影響を与えそうな勢力を必ず後ろから支援する。 #虎8

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【トルコから米軍有人機、初空爆】（１５）有本：混乱の種を持ちこむのがアメリカ、そしてイギリスのやり方。それまではアメリカ自身もAという勢力を支援していたのに、これがモンスター化して手に負えなくなってしまったら、手のひらを平気で返す。 居島：ビン・ラディンやタリバンと同じ。 #虎8

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【トルコから米軍有人機、初空爆】（１６）有本：これを言うと気分を悪くする人もいるかもしれないが、朝鮮半島は日本の領土だった。日本もかつては曲がりなりにもひとつの国として、それなりの繁栄も共にしたはずの朝鮮半島や台湾。これを全部、分けられてしまった。 #虎8

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【トルコから米軍有人機、初空爆】（１７）有本：たとえばインド・パキスタンもそうだが、いままで一応ひとつの地域になっていたところを分断させて、つねにいさかいの種を残しておく。これがイギリスやアメリカのやり方。 居島："divide and conquer"（分割統治） #虎8

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【トルコから米軍有人機、初空爆】（１８）有本：その通りで、日本との間につねに何らかの摩擦を持っていてくれた方が都合がいいという哲学。それとはまたすこしちがう形だが、中東はもともと非常に複雑な構成になっている場所。それをアメリカがつねに反体制を支援して煽って煽って。 #虎8

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【トルコから米軍有人機、初空爆】（１９）有本：で、こっちが強くなりすぎると今度は叩いていこうとか。あるいは別のものをぶつけようとなってくる。今後の中東はまったく見えなくなった。 居島：まずは「イスラム国」を殲滅することが最大公約数的には合意事項になりつつあるようだが。 #虎8

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【トルコから米軍有人機、初空爆】（２０・了）有本：そうなっている。あまりにもひどいので。ただトルコはとても経済発展をしていたし、日本人もトルコに旅行に行ったりして、平和な状態だからこそいろいろなことが享受できていた。それがこれからかげりを見せていく可能性が出てきた。 #虎8

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【ミャンマー与党党首を解任】（１）有本：テイン・セイン氏はつい最近も、日本のNHKのインタビューにこたえていた。いまは民主化の途上でそれをより進めていくんだという流れの中で、でも自分は（大統領）選挙に出ないかもしれないよ、みたいな話をしていた。 #虎8

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【ミャンマー与党党首を解任】（２）有本：ミャンマーだと、アウン・サン・スー・チー氏は大統領選挙には出られないことになった。スー・チー氏はイギリス人と結婚して子供もイギリス国籍。外国との結びつきが非常に強いということで、ミャンマーの憲法ではそういう人は大統領になれない。 #虎8

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【ミャンマー与党党首を解任】（３）有本：憲法を改正しようとしたが通らなかった。だから国民的な人気はスー・チー氏も相変わらずあるが、とりあえず大統領選には出られない。するとたとえばテイン・セイン氏にもう１期ということもあるんじゃないか？とメディアが質問した。 #虎8