気象庁火山が使う「規模」の意味

早川由紀夫 @HayakawaYukio

「桜島では、規模の大きな噴火が発生する可能性が非常に高くなっています。」て、1015の噴火警報文に書いてあったのか。 jma.go.jp/jp/volcano/for… こうなったら、いさぎよく大正噴火レベルを警戒するのも一案だよ。

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(全録)桜島の噴火警戒レベル4に引き上げ　気象庁が会見 youtu.be/4uMq-NMmd0U via @YouTube 38分

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「火砕流に厳重な警戒をしていただきたいと思います」2分40秒 ふむ。火砕流は発生してから逃げても遅いのだが。

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・2メートルの火山弾も、3センチの小石も、どちらも噴石。 ・噴出量(kg)も、噴出率(kg/s)も、どちらも規模。 これが、この国の気象庁が使う日本語だ。 国民を愚弄してる。

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課長「いわゆる大規模噴火になるようなマグマ（地殻変動からわかる）ではない」12分14分。

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「規模の大きな噴火」だが、「大規模噴火」ではないという。特徴的な日本語使いだ。

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課長「想定している噴火が起きて、大きな噴石が（3キロ地点に）落ちたら、レベル5にする」14分30秒

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切迫している間はレベル4で、噴火したらレベル5とするのか。2000年3月に有珠山噴火前に緊急火山情報（いまのレベル5相当）を出したあの小宮学さんの実績に泥を塗ってる。なさけない。

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記者「マグマ噴火になる可能性はどれくらい？」19分10秒 課長「これはマグマ噴火」 課長もたいへんですねえ。

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課長「規模というのは、さきほどいいましたように噴石が麓まで飛ぶような、、、」23分30

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課長「火砕流は噴石の範囲ほど起きるとは思っていません」 課長｢噴石は、噴火の規模とは直接関係なく（飛びますから）、、、」 27分40秒

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課長「噴火の規模を何で表すかはなかなかむずかしくて、ふつうは出てきたものの量を噴火の規模という場合が多い。なかなか、噴火の規模という表現はむずかしいと思いますが、噴石が影響するという意味では、86年の噴火で起こったのを今回想定している」32分00秒

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課長「噴火がまだ起こっていませんから規模というのはむずかしいが。いま考えているのは、86年に起こった噴火が起こるのではないかと思って、今回警報を発している」33分20秒

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課長「噴火の規模というのは、、、、噴石というのは（規模とは）別の(要因で遠くま）で飛ぶので、なかなか規模と一致しないが、、、」34分40秒

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課長は、噴火の規模についてひととおりの知識を有していることがわかった。そのうえでこのような発表文表現を使うのを強いられている。心理的葛藤はいかばかりだろうか。察するに余りある。あるいは、とても鈍感で、そういうストレスとは無縁のひとなのかもしれない。

早川由紀夫 @HayakawaYukio

ああ、そうか。気象庁火山まわりの人たちが言う｢規模」は「被害規模」のことなんだ。それなのに、火山学で使う規模（つまり噴出量）だと聞き取って記者たちが質問するから、いつも食い違うんだ。読んでもわけわからない記事ができあがるんだ。

早川由紀夫 @HayakawaYukio

「桜島では規模の大きな噴火が発生する可能性が非常に高くなっています。」 これではわからないが、 「桜島では被害規模の大きな噴火が発生する可能性が非常に高くなっています。」 これならわかる。 よーするに、だれかしぬかもしれん、と気象庁は警告してるわけだ。

早川由紀夫 @HayakawaYukio

「被害規模」ならシンプルに「被害」だけでいい。 たとえばこう書く。 「桜島では、大きな被害をもたらす噴火が発生する可能性が非常に高くなっています。」