発達障害当事者と「名誉健常者」というロールモデルについて
このたとえ、若い人には分からないみたいですよ(^_^;RT @sora_papa: 「名誉健常者」、あまりにも的確な比喩に、思わず20回くらい頷きました。
2011-01-05 14:02:13名誉健常者=自分が健常者であると思いたい障碍者、そして障碍を個性であると認めることの出来ない方々。彼らの根底には障碍克服への努力があるので、一概にその思想を否定するのは難しい。
2011-01-05 18:58:54自分はアスペルガー故に生まれる社会適合やコミュニケーションの難しさを自分の努力と周りの理解で補った。それ故、自分は一見するとアスペルガーである事が専門知識を持たない多くの人には分からない。アスペルガーであると名乗ると、アスペルガーになりたがってると誤解されることもある。
2011-01-05 14:06:24AD/HDと診断された僕が周囲に障害をオープンにしないわけは、「名誉健常者」扱いされたくないからだとも言える。ただし、その理由は障害者としてのアイデンティティを主張したいからではない。
2011-01-05 14:09:50ふーむ、自分自身の名誉健常者になりたがる意識というのは、あれだ、子供の頃に虐められて、普通だったら・・・と強く思ったことが原点なのかもしれない。結構前にそういう精神とは決別したはずなのだが、改めて考えてみるとぜんぜん決別できてねぇなぁ。
2011-01-05 14:10:49僕は10年前に診断を受けてから今にいたるまで、一貫してAD/HDの症状の完全かつ永続的な消去を目指してきた。僕が嫌なのは、人に「名誉健常者になりたいがためにこうした努力のしているのだ」と思われることだ。
2011-01-05 18:52:16僕が「症状の完全消去」という極端な姿勢でAD/HDと対峙したのは、僕が生きていこうとした社会が、そうした症状を持ったまま生きることを許さないように見えたからだ。健常者とか障害者という概念とはまったく無縁の話だ。
2011-01-05 18:52:25そこに「無理して障害を克服しようとしなくてもいいじゃない。障害のあってもあなたはあなたらしく生きればいいじゃない。」と言ってくる人が出てきた。くだらん、と思った。僕が向き合ってきたのは生活上のいろいろな困難であって、AD/HDとはそれらを一応整理してまとめた記号にすぎない。
2011-01-05 18:14:38「障害があってもあなたはあなたらしく」という言葉の背景には「がんばって名誉健常者になろうとするのは間違いだ」というメッセージがこめられていたと思う。名誉白人になろうとする黒人を、他の黒人が批判するのと同じ構図を感じた。
2011-01-05 18:52:48当の僕は、直面している課題に率直に取り組んでいるだけなのに、そこに障害者だの健常者だのと、変にアイデンティティの問題を絡めて解釈しようとする人たちがいて、皆愚かに見えた。今でも愚かに見える。
2011-01-05 18:52:56「名誉白人(=黒人)」と「名誉健常者(=障害者)」の違いは、前者がコミュニティを共有しているのに対し、後者はそれがないということだ。
2011-01-05 18:53:26名誉白人になることは黒人コミュニティから白人コミュニティへの移動すなわち生活自体の変化を意味するが、名誉健常者たらんとするか障害者として生きるかは単にアイデンティティの問題なので生活は何もかわらない。
2011-01-05 18:53:32ただ、僕のこうした障害への取り組み方は、僕が置かれた独特の事情によるもので障害一般に適用できるものではない。
2011-01-05 18:53:37①AD/HDが外見上それとわからず、その気になれば健常者で通すこともできるという障害自体の特殊性。②僕の症状が自分一人の努力で克服可能な程度に軽度だったという僕個人の特殊性。③当時は発達障害支援の黎明期で成人が利用可能な支援がほとんど存在しなかったという時代的な特殊性。
2011-01-05 15:14:27@_citadel 私のツイートで不愉快な思いをされていたら申し訳ありません。あの発言に障害者の適応するための努力を否定する意図はありません。なぜなら、適応への努力をしない障害者などいないと考えるからです。
2011-01-05 15:14:47とんでもない。逆に申し訳ないんですがushinoriさんのツイはチェックしてませんでした。トゥギャッターで議員がまた炎上している(笑)という記事がきっかけでつぶやき始めました。@ushinori
2011-01-05 15:18:43@_citadel 返信感謝です。こういう風に受け取られる可能性もあると気づかせていただいて助かりました。私もASDの傾向を持ちながら(未診断ですが)なんとかやってきているので、シタデルさんのお気持ち、わかる気がします。
2011-01-05 15:23:18「適応」って言う言葉がマイナスに響きすぎるのかもしれないな。「社会に適応するための人生」なんて誰も望まない。
2011-01-05 15:39:03了解いたしました。 RT @_citadel: 私は「社会に適応しようと努力する障害者」の話をしたのではありません。「社会に適応しようと努力する障害者」とか「障害のあるありのままの自分」などといった、アイデンティティの議論ばかりしてもはじまらないぞ、という論旨です。
2011-01-05 15:46:02「いつも失敗してばかりだけど、仲間たちの暖かいサポートを受けながら楽しく生きている私」というのは、発達障害者のロールモデルになり得るのだろうか。
2011-01-05 16:06:36恐ろしいのは無自覚。自分は健常者・多数派という幻想。RT @kurage313: 今ふと思ったんだが、人間己のアイデンティティを本気で考えたら、皆おのずからマイノリティになるんじゃねぇのか?
2011-01-05 16:20:48発達障害者は一集団として社会に存在しているわけではない。発達障害者のコミュニティがどこかにあって、それと健常者のコミュニティがどう関わるかという多対多の構図ではない。生活場面においては、常に発達障害のある自分が社会とどう相対していくかという、一対多の構図になる。
2011-01-05 18:24:00「生活場面においては」と前置きしたのは、そうでない場面があるからだ。たとえばAD/HDのある当事者同士で会を作り、一般の人向けに理解啓発活動をしたり、行政に働きかけたりする場合は、集団対集団の構図が生まれる。
2011-01-05 16:59:35何で僕が個だの集団だのにこだわるのかというと、「発達障害者支援はいかにあるべきか」という不特定多数を想定した議論と、「発達障害者である私(or私のこども)はいかに生きるべきか」という個別のケースの議論を峻別しないがために、多くの誤解と対立が生まれているからだ。
2011-01-05 17:03:45