「積極的平和主義」の真意

1
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

首相は積極的平和の言葉「盗用」 平和学の父・ガルトゥング氏 - 琉球新報 - 2015年8月23日 9:46 沖縄の新聞、地域のニュース ryukyushimpo.jp/news/storyid-2…

2015-08-26 07:23:15
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

①「平和学の父」ヨハン・ガルトゥング氏は22日浦添市で開かれた「戦後70年 ガルトゥング氏が語る『積極的平和』と沖縄」で来県。新基地建設が進む名護市辺野古を視察し「安倍首相は『積極的平和』という言葉を盗用、私が意図した本来の意味とは正反対のことをしようとしている」と政府姿勢を批判

2015-08-26 07:25:40
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

②国会で議論されている集団的自衛権の行使について「時代遅れの安全保障」と、世界の潮流に逆行すると断じた。その上で「北東アジアの平和の傘構想を沖縄から積極的に提起していくべきだ」と強調。世界の趨勢は軍事基地をなくしていく「新しい平和秩序」に向かっているとし、

2015-08-26 07:26:58
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

③EUやASEANなどに遅れて北東アジアも2020年には共同体形成へ向かうと予測。日本、ロシア、韓国、北朝鮮、中国、台湾の6カ国・地域による北東アジアにおいて「沖縄は地理的に非常に重要な位置にある」。尖閣諸島や竹島、北方領土の問題で日本は台湾以外とは好ましくない関係にあるとし、

2015-08-26 07:27:51
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

④核の傘ではなく「平和の傘を築く必要性がある」と述べた。独立の気概をもって特別県になるなどして国際機関を誘致し共同体の本部を置けるよう早く名乗りを上げることも提唱。また沖縄は米国と日本に植民地のように扱われてきたとの認識を示した。

2015-08-26 07:28:52
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

⑤それを乗り越えるには、単に「基地反対」を叫ぶだけではなく、北東アジアの平和を積極的に提起するよう話した。周辺国のNGOを沖縄に招き、問題解決に向けて協議することを提案。

2015-08-26 07:29:32
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

⑥講演後、石原昌家沖縄国際大名誉教授、高里鈴代基地・軍隊を許さない行動する女たちの会共同代表、我部政明琉球大教授が登壇し、意見を交わした。約700人の聴衆が熱心に話を聞いた。

2015-08-26 07:29:50
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

「積極的平和」の真意 ノルウェーの平和学者、ヨハン・ガルトゥングさん「半世紀近く前から「積極的平和」を説き続ける平和学の第一人者の目に、今の日本の姿はどう映っているのか」朝日新聞2015年8月26日05時00分 asahi.com/articles/DA3S1…

2015-08-26 07:32:01
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

①日本の市民らの求めに応じて来日したノルウェーのヨハン・ガルトゥング博士に聞いた。 Q安倍政権は日本の安全保障の基本理念として、国民の生命を守りつつ、世界の平和と安定のために積極的に取り組むという「積極的平和主義」を掲げています。一方、博士は1960年代に、

2015-08-26 07:33:08
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

②Q戦争のない状態は「消極的平和」にすぎず、貧困や差別といった構造的な暴力のない「積極的平和」を目指すべきだと提唱しました。安倍政権の積極的平和主義をどのように評価していますか。 「積極的平和のことを、私は英語でPositive Peaceと呼んでいます。

2015-08-26 07:34:10
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

③「日本政府の積極的平和主義の英訳はProactive Contribution to Peaceです。言葉だけでなく、内容も全く異なります。積極的平和は平和を深めるもので、軍事同盟は必要とせず、専守防衛を旨とします。平和の概念が誤用されています」

2015-08-26 07:34:35
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

④「参院で審議中の安全保障関連法案は、平和の逆をいくものです。成立すれば、日本は米国と一致協力して世界中で武力を行使していくことになるでしょう。そうなれば、必ず報復を招きます。日本の安全を高めるどころか、安全が脅かされるようになります」

2015-08-26 07:35:08
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

⑤Q外交や安全保障政策の発想に何が足りないのでしょう 「日本外交の問題は米国一辺倒で政策が硬直していること。創造性が全くありません。外務省は米国と歩調を合わせることばかり気にしています。米国に問題がある場合はそこから目をそむけてしまいます。」

2015-08-26 07:36:08
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

⑥「あると言われた大量破壊兵器がなかったイラク戦争を検証していないのもそのせいです。軍縮を訴えているのに、軍縮を実現するために必要な国際問題の解決策を打ち出そうとはしません。紛争解決に本当に後ろ向きだと思います。興味すらないのではと疑うほどです」

2015-08-26 07:37:09
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

⑦「硬直しているという点では憲法9条を守れと繰り返すだけで具体的な政策を考えてこなかった平和運動も同じ。私が日本に初めて来たのは1968年ですが、9条を『安眠まくら』にしている点は今も変わりません。そうしているうちに安倍政権による解釈変更で9条1項の精神が破壊されようとしています

2015-08-26 07:37:59
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

⑧「『安眠まくら』はもはや存在しないことを自覚すべきでしょう」 Q安全保障関連法案は、中国や北朝鮮からの脅威に備えるために抑止力を高めるものだと説明されています 「日本が米国とともに集団的自衛権を行使するようになれば、中国はさらに軍備を拡張するでしょう。」

2015-08-26 07:38:56
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

⑨「その結果、東アジアにはかつてない規模の軍拡競争が起きる。そこまで考える必要があります。北東アジア共同体の創設を提案したい。メンバーは日本と中国、台湾、韓国、北朝鮮、ロシアの極東部。本部は地理的にも中心で、琉球王国時代に周辺国と交流の歴史をもつ沖縄に置いてはどうでしょう。」

2015-08-26 07:39:51
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

⑩「モデルはEC(欧州共同体)です」 Q政治体制が異なり、領土問題も抱えるそれぞれの二国間関係を考えると実現は難しいのでは 「政治体制が異なっても、協力はできます。協力することに慣れていないだけです。互いの悪い点ばかり見ていては関係はよくなりません。」

2015-08-26 07:41:06
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

⑪「共同プロジェクトを通じて良い点を発見しながら、段階的に進めていくのです。すでにNGOや民間レベルでは、相互の交流や協力関係が進んでいます。領有権を主張しあっている土地は、共同管理とする。尖閣諸島も竹島も北方領土も。それぞれに言い分があるのですから、そうでないと解決できません」

2015-08-26 07:42:16
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

⑫「答えは実はシンプルなのです。大切なことは、未来の理想的な状況から考えてみることです。あなたは将来、どのような北東アジアに住みたいか。このことをそれぞれが真剣に考えていけば、共同体はそう遠くない将来に実現すると思っています」

2015-08-26 07:43:25
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

⑬Q日本とのかかわりが長く、中央大や立命館大などで教えてきました。積極的平和への理解は深まっていると思いますか 「たとえば江戸時代は、消極的平和です。戦争はなかったものの、対外関係で何もすることがなかった。積極的平和を実現するためには、未解決の問題を解決して、

2015-08-26 07:44:42
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

⑭「紛争の種をなくしていく必要。解決には和解が伴わなくてはなりません。日本は中国や韓国との和解に向けたプロセスがまだ十分ではありません」 Q平和貢献のために具体的に何が必要 「国際紛争を解決する手段として武力を放棄した憲法9条1項を堅持すると国連総会の場で表明することです

2015-08-26 07:46:26
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

⑮「条文と矛盾する政策は改め、攻撃能力の高い武器は手放す。そのうえで各国に9条の採用を呼びかけてほしい。1928年のパリ不戦条約を実現することにつながるからです。誤解しないでほしいのですが、私は専守防衛のための軍事力は必要だという立場です。百%の理想主義者ではありません」

2015-08-26 07:47:24
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

⑯Q世界各地で紛争の解決にかかわってきました 「200以上の紛争で仲介役をしてきました。1958年に米国・バージニア州で人種隔離政策の調査をしていた時、黒人の子が白人の子と同じ学校に通うかどうかでもめていた地域の話し合いを手伝ったのがきっかけです」

2015-08-26 07:48:04
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

⑰Q20世紀に戦争を繰り返したエクアドルとペルーの国境紛争の解決がよく知られています 「1995年に当時のエクアドル大統領から、国境線について意見を求められました。私は、土地を共同で管理するという想像力を持つことはできませんかと持ちかけたのです。

2015-08-26 07:49:03