熊野をショーケースに入れて飾ろう。かわいいおべべ着せて、きれいなアクセサリで彩って、いっとうきれいなおにんぎょに仕立て上げてショーケースに入れて飾ろう。そんでそれを60時間くらいだまーって眺めてんの。そうしよう。
2015-09-04 19:24:10巨大なペンチで左肩を潰された挙句うっかり心膜まで潰されちゃって既に意識が飛んでる熊野が半目になりながら口から赤い泡吹いて壁にもたれて座り込んでるのをうっとり眺めて髪を撫でるのが今日の鈴谷だよ
2015-09-11 12:48:28鈴谷は熊野が大好きなんだ。特に熊野が死んでいくところはいっとう大好きなんだよ。だから熊野が死んでいくときは最初から最後まで全部見ててあげたいし、もっと言うと鈴谷の手で熊野を死なせたげたいんだ。
2015-09-11 12:50:01鈴谷のせいで命がおかしくなって少しずつ死んでいっちゃう熊野をずうーっと眺めてたいんだ。鈴谷は熊野が大好きだから、生まれた時から死ぬ時まで、死んで空っぽになった体まで眺めてたいんだ。そんでそれをいただく。
2015-09-11 12:51:05熊野だけは鈴谷んだ。鈴谷は他に何も要らないけど、熊野だけは全部鈴谷んだからね。誰にもあげないから。
2015-09-11 12:51:54いつも鈴谷の中に落ちている影
眠いよ熊野。殺してくれよ。眠くて死ぬなんて嫌だ。だったら熊野に殺されたいよ。熊野。熊野。熊野。鈴谷が×したたくさんの熊野。熊野。熊野。鈴谷が×したたくさんの熊野。鈴谷が×したたくさんの熊野が。熊野が。熊野が私の足を掴んで。たくさんの熊野。たくさんの熊野の手が。手が。手が。
2015-08-22 23:04:31頭の中にあの日の熊野がいて、夜な夜な鈴谷の脳みそをかき回す。頭蓋を割っておっきな“さじ”ででたらめに鈴谷の脳を引っ掻き回す。それで鈴谷はいろんなことを忘れる。いろんなことを考えられなくなる。大事ないろんなことを忘れる。なんだっけ、何か考えなくちゃいけなかったんだけど・・・
2015-08-24 20:46:05噛み合わないふたり
「世界中がわたくしの好きなもので埋め尽くされればいいのに。」 「熊野は何が好きなの?」 「鈴谷。」 「へー。鈴谷はねー、熊野が好きだなぁ。」 「噛み合いませんわね。」 「ね。悲しいねー。」
2015-09-04 21:28:41「死んでる熊野じゃ意味ないンだよ。」 「あら、失礼ですわね。わたくし、足もちゃんとついていましてよ。」 「鈴谷の頭の中では生きてんだろけどさぁ。」
2015-09-04 21:30:29プリンツ・オイゲンは艦だった頃の自分の最期をまるで思い出せなかった。少なくとも、今日までは。
「長門さんですか?そうですねー・・・。厳しい人ですけど、悪い人じゃないと思います。着任したてで右も左もわからない私のこと、助けてくれましたから。それにあの人・・・どこかで会ったような・・・」 なに、前世とか信じちゃうタイプ?
2015-09-05 07:57:21「前世、かぁ。そうかも。わたし、やっぱり長門さんに会ったことある気がします。」 ていうか長門は覚えてるかもだから聞いてみりゃいいじゃん? 「訊きましたよ、着任のご挨拶をしたときに。でも、はぐらかされちゃって。あの時の長門さん、少し・・・悲しそうだった・・・」
2015-09-05 07:59:31誰かを変えてしまったことで、自分も影響を受けたりする
ねえ、熊野は前世とか信じる? 「なんですの、藪から棒に。」 鈴谷はねー、熊野とずっと昔から一緒だった気がするよ。だからいつまで経っても離れらんないんだねー。 「そうですわね。」 熊野は?シンパシィ感じる? 「さあ。どうでしょう。」 つれないなぁ。あたしの頭ん中の熊野なのに。
2015-09-05 08:03:17夜を見ることが多くなった。朝日は東から昇るのに、夕日は西に沈むのはなんでなんだろう。黄昏時、山が太陽を隠してしまって、私は水平線から昇り来る夜を見つめていることしかできない。
2015-09-05 08:06:17