1945年8月14日、二度目の御聖断、下る
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1945年8月12日17:30 閣議は再照会論へ傾いたため、東郷外相が休会の動議を出す。鈴木首相「武装解除を強制せらるるが如きは、帝国軍人として到底不可能なるに依り、戦争継続を決意すべし」 #芙蓉録
2015-08-12 17:30:051945年8月12日18:40 加瀬在スイス公使よりバーンズ回答の正式文書(在スイス大使館第875号電、第876号電)が外務省に届くも、松本外務次官は翌7時40分まで公表を先延ばしする事を決定 #芙蓉録
2015-08-12 18:40:051945年8月12日20:00 阿南陸相、三笠宮を訪問し交戦継続へ向け天皇を説得するよう申し入れるも、「陸軍は満洲事変以来、大御心にそわぬ行動ばかりとってきており、陛下が信用なさらぬのは当然」と拒絶される #芙蓉録
2015-08-12 20:00:141945年8月12日21:30 鈴木首相、木戸内大臣を訪問。木戸内大臣はバーンズ回答に基づくポツダム宣言の受諾は天皇の意思であると鈴木首相を説得。鈴木首相はこれを受け入れる #芙蓉録
2015-08-12 21:30:101945年8月12日21:30 米内海相、陸軍と戦争継続で同調しようとする豊田軍令部総長と大西次長を叱責。場合によっては海軍規律違反での罷免も辞さずとする #芙蓉録
2015-08-12 21:31:031945年8月13日02:10 【在スウェーデン大使館第525号電“わが方のポツダム宣言受諾申出に対する先方回答に関する件” 発:岡本公使 宛:鈴木外相】 #芙蓉録
2015-08-13 02:10:07十二日當地新聞は倫敦及び華府特電として米國が四國政府を代表して對日囘答をなせる經緯に付、大畧左の如く報道し折れり(註)内府に提出スミ #芙蓉録
2015-08-13 02:11:02一、日本の留保承認の可否に付、米英共に政府内において贊否兩論あり。最初の米側「テキスト」は天皇の地位を連合國の指導下に認むる旨の文句あり、又英側において起草せるものには天皇の地位を認めつつも only until further noticeなる制限を附せり。 #芙蓉録
2015-08-13 02:12:02ソ連は最も强硬に文字通り無條件降伏を主張し、之が爲三六時閒に渡り四國閒に極力折衝せる結果、結局天皇の地位を認めざれば日本軍隊を有效に統御するものなく、 #芙蓉録
2015-08-13 02:13:03連合國は之が始末になお犧牲を要求せらるべしとの米側意見が大勢をを制して囘答文の決定を見たるものにて、囘答文は妥協の結果なるも米側の外交的勝利たりと評し居れり #芙蓉録
2015-08-13 02:14:01二、英國内においては左翼各紙は日本の留保に反對を表明し「パンシタート」も反對意見を述べたるが、「デーリー・エキスプレス」は天皇は引き續き在位せらるべきなりとの好意的論說を揭げ、 #芙蓉録
2015-08-13 02:15:04又「タイムス」は天皇大權に對する從來の如き神祕的解釋を存續せしむるは將來侵畧思想再生の禍根なるべしとて頑に反對し日本をして人民主權說に基づく西歐流の立憲君主制を受諾せしむるの要を力說し居れり #芙蓉録
2015-08-13 02:16:01三、なほ昨日來のBBCその他敵側放送は連合國は日本の申出を條件付にて受諾せるものなりと述べ「アクセプント」なる語を使い居れるは注意を要す(了) #芙蓉録
2015-08-13 02:17:021945年8月13日04:00 阿南陸相、畑元帥へ原爆恐るるに足らずとの上奏を依頼することを決意し梅津参謀総長へ連絡する 阿南陸相「結局、陛下のご信任のあつい畑元帥から陸軍の総意を上奏してもらう以外には、もう方法がない。東京には杉山元帥がおられるがご信用がない」 #芙蓉録
2015-08-13 04:00:02梅津参謀総長「私個人としては、ポツダム宣言をこのまま受け入れるのはよい案だと考えている。だが参謀総長としては……今となって畑元帥においで願っても無駄と思うが、大臣が最後の努力をしてみようというのなら、私に異存はない」 #芙蓉録
2015-08-13 04:01:031945年8月13日07:10 阿南陸相、木戸内大臣の元を訪れ日本政府の形態は「日本國國民の自由に表明する意思により決定」するとしたバーンズ回答第四項は認めがたいと申し入れる #芙蓉録
2015-08-13 07:10:041945年8月13日07:30 阿南陸相、天皇に拝謁。畑元帥の上京の件について上奏する 阿南陸相「陛下、コノママ降伏スルノハ余ニ無念デアリマス」 天皇「阿南心配スルナ、朕ニハ確証ガアル」 #芙蓉録
2015-08-13 07:30:06