『現在の国会前』と『デモというのは議会制民主主義の中では基本的に「敗北主義」である』話。

※15/09/01、00:40追記 清さんがご自身のブログに「ロングバージョン」を公開されました。 http://masterlow.net/?p=2060    ※15/08/31、22:30追記 続きを読む
しばき隊 横浜F・マリノス 民主主義 デモ
kanata0954 51252view 38コメント
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  • 清義明 @masterlow 2015-08-31 03:34:11
    国会前で今日みたいなデモが行われて、それを主導する人達が「新しい」という話になっているみたいだが、それは新しくもなんともなくて、実は非常に古い。よく引き合いに出されているのが60年安保になっているみたいだが、どちらかというと65年以降の無党派によるベ平連のスタイルの方がより近い。
  • 清義明 @masterlow 2015-08-31 03:39:23
    読み解く鍵は、国家と民主主義を肯定するかしないか。60年安保はどちらかという議会主義肯定の市民ナショナリズムが結集して起きたもの。ただしその中には必ずしも議会主義肯定ではない、いわゆる「新左翼」が主導していたことは間違いないが、まだその主張は全面的なものではない
  • 清義明 @masterlow 2015-08-31 03:42:32
    いわゆる「新左翼」とは何なのかといえば、それは議会制民主主義を基本的には信じない立場の人達。革命によって世の中を変革しようという立場。これは1955年に共産党が暴力革命をいったん放棄し、議会制民主主義の中でやろうという方針に逆らった人達がつくった流れ。
  • 清義明 @masterlow 2015-08-31 03:45:31
    1955年体制というのは、自民党と社会党の保革二大政党の時代とざっくり言えるけれど、忘れてはならないのは、共産党が議会制民主主義の中でやっていくと決断したことと、それを不満とした人達が新左翼として独立して活動を開始したこと。こっちの方も重要。
  • 清義明 @masterlow 2015-08-31 03:47:21
    新左翼は議会制民主主義を基本的には信用しない。それとさらに重要なのは、社会主義というのは一国で成り立つものではないというインターナショナリズムを強くもっていたこと。国家と民主主義を否定するというラインで、まず新左翼とそれ以外は真っ二つにわかれる。
  • 清義明 @masterlow 2015-08-31 03:50:28
    ところがこの新左翼運動は全く妄想としか言いようがない武装蜂起や国際的な連帯を目指して自滅する。現在細々と生き残っているのは反ソ反米反日のトロッキズムの人達の末裔。すなわち中核派や革マル派など。70-80年代に100人以上のヤクザの抗争顔負けの死者数を出して、彼らは手打ち。
  • 清義明 @masterlow 2015-08-31 03:52:41
    中核はもともと市民主義だったから、その後様々な「平和」の名前を唱えたフロント団体をつくりながら生き残っている。革マルは労組加入戦術でまだ組織として無視できない勢力がある(はず)。その他のトロッキズム系もしかり。窮民革命論を唱えて各種の民族団体にも入り込みながら現在も活躍中
  • 清義明 @masterlow 2015-08-31 03:56:11
    この国家と民主主義を必ずしも信奉せず、かつ国際連帯主義で行くという流れは、新左翼運動とは別に、後にアウトノミアという運動にも続いていく。90年代から00年代にかけて、若い連中が新左翼や左派政党に頼らずに活動していった流れはほぼここに帰着する。高円寺にいるような左派はだいたいコレ。
  • 清義明 @masterlow 2015-08-31 03:59:27
    共産党の議会制民主主義を批判して活動した新左翼だが、もちろん暴力革命を本気で考えて地下活動したような人はごく一部。むしろ党派に属さず、人生を全て捧げるようなことはしなかった人たちが、大多数。これがむしろ70-90年代かけて世論をつくっていった。
  • 清義明 @masterlow 2015-08-31 04:02:22
    左翼の理論だと、数を集めて本気で革命するようなのを「遊撃戦」という。そして自分たちの持ち場で自分たちのできる範囲の戦いをすることを「陣地戦」という。ようするに新左翼の理念は、一部は破滅したが、大勢の無党派によって議会制民主主義を微妙に肯定しながら陣地戦を展開した。
  • 清義明 @masterlow 2015-08-31 04:05:42
    日本のリベラルは、この陣地戦を展開した新左翼の流れがやはり一番大きい。これがまるで落ち延びたスターウォーズのジェダイのようにそこらかしこにいるというのが現在の左派の状況。
  • 清義明 @masterlow 2015-08-31 04:08:38
    一方で、60年安保の一部の新左翼をのぞいた、議会制民主主義を肯定しながら平和主義でいくという流れは、無党派によってつくられたベ平連がもっとも体現したもの。人的にも思想的にもかぶっている部分は多いが、ここの思想は新左翼とは一線を画している。
  • 清義明 @masterlow 2015-08-31 04:11:21
    新左翼によって攻撃され、そのイデオローグとしての地位を引き摺り下ろされた丸山眞男は、基本的に国家主義者だった。日本は市民主義が成立しなかったので戦争に突入して敗戦したという主張で、まずは市民主義に基づいたうえでの反安保だった。彼はむやみなコスモポリタニズムを否定した。
  • 清義明 @masterlow 2015-08-31 04:14:41
    シーなんとかという人達が、推薦図書としてその丸山眞男をあげていたのが自分には大変興味深かった。そのとおり、現在の国会前は、無党派市民層による議会制民主主義肯定の運動だ。むやみに国家主義には寄っていないのもポイントで、それを合わせて考えると一番近いのはベ平連となるわけだ。
  • 清義明 @masterlow 2015-08-31 04:17:15
    シーなんとかや国会前の状況を指して、あたかも新左翼的なものと同一視するのは間違っている。また同時に、これが新しいスタイルの運動というのも間違っている。これは古いタイプの市民主義運動である。60年代から新左翼の国家否定と暴力革命を除くとこういうものになる。
  • 清義明 @masterlow 2015-08-31 04:20:18
    そしてこれは55年以降の日本共産党の考え方とほぼ同じ。実際思想も人員もかぶっているはず。これは間違いないかと思われる。ここに陣地戦をし続けている左派リベラルが合流しているというのが流れ。おおっぴらに国家を肯定しないけれど否定もしない。
  • 清義明 @masterlow 2015-08-31 04:22:25
    よって、いわゆる新左翼やその末裔といえる高円寺系アウトノミアは、むしろ運動として新しい方。国家を否定もしないし肯定もしない、裏返しに追認されたナショナリズムをもつのは古いスタイルで、それが現在の国会前。
  • 清義明 @masterlow 2015-08-31 04:23:42
    以上を前提としながら敷衍する。
  • 清義明 @masterlow 2015-08-31 04:25:06
    デモというのは議会制民主主義の中では基本的に「敗北主義」である。敗北主義というのは、最初から負けとわかって、それでもやらねばならない時はやるという態度のこと。
  • 清義明 @masterlow 2015-08-31 04:27:12
    安保法案はこのまま可決されるでしょう。間違いありません。そしてそれを国会前の数万人は皆知っているはずです。それでもやるというのは敗北主義です。そして敗北主義というのは、負け方が重要なのです。
  • 清義明 @masterlow 2015-08-31 04:28:52
    ここで負けても実は最後には勝っている・・・それを目指すのが敗北主義です。議会制民主主義を肯定するならばそれは当たり前の態度です。よって負け方が次につながらないといかようにもならない。
  • 清義明 @masterlow 2015-08-31 04:31:25
    60-70年代の新左翼の前衛主義(少数派でも正しいことを言っている自分たちが正しく、わからない人たちを先導していくという考え方)は大失敗しました。だが、陣地戦に入り、自分の生活範囲内で地道に活動してきた無党派は確実にリベラルとして存在し、勢力として今でもあります。
  • 清義明 @masterlow 2015-08-31 04:37:33
    現政権を指して「ファシズム」という人がいる。自分は必ずしもそうは思いませんが、実際にそうだったとしましょう。そうすると、まだマルクス・レーニン主義の革命フェティシズムに染まっている人は、政権を倒せという。国家は一部の人に支配されていると思いこんでいるからです。
  • 清義明 @masterlow 2015-08-31 04:39:31
    ファシズムというのは一部の人が大多数を支配するようなものではないのです。議会制民主主義の果てにファシズムがあります。リベラリズムの結論が18世紀にはナショナリズムで、それをさらに突き詰めたのがファシズムです。ファシズムの正体とはそこいらにいるオッサンオバサン有権者のことです
  • 清義明 @masterlow 2015-08-31 04:42:49
    このオッサンオバサンの有権者が彼らの言う「ファシズム」の正体です。リベラリズムや市民主義は良い方向にも悪い方向にも、どちらにでも転びます。問題はこれを悪い方向に転ばせないことです。皆、良かれと思った方向を選んで悪い方向に向かうのが世の常です。
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