ミサイルのロケットモーターとバッテリーのお話
- FakeFalcon
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よく調達実績の中に、ASM-1とかAIM-7Fとは既に調達が終わった名前が出てきますが、あれは本体を買っているのではなくて、ロケットモーターの更新用部品なんです。古いミサイルの維持にも不断の努力が払われています。
2015-09-05 10:59:37イランが入手に困ったパーツの一つがフェニックスミサイルのロケットモーターなのよね(・ω・ )経年変化で使えなくなるから定期的に交換が必要なの >RT
2015-09-05 13:58:01ちなみにアメリカ海軍でフェニックスミサイルが早期退役した理由もロケットモーターの経年劣化が予想以上に進んでいることが判明したせい(・ω・ )再生産する予算もなかった
2015-09-05 13:59:19【RT言及@】AIM-54の老朽化対策をレイセオン社で検討した際、「フェニックスなら火の中入れれば新品に生まれ変わるでしょ」というアイデアが #ない
2015-09-05 14:12:40当時その話を聞いててすごく不思議に思ってた。ってのは製造時における水分管理や雰囲気管理並びに製造後の包装が今は徹底されてて劣化の原因である加水分解等が起こる要因を徹底排除してるから。樹脂に至っては寿命を考えた重合・解重合の変化も設計の中に入ってるので余程の事がないと起こらんから。
2015-09-05 15:56:41@marman_band そのあたりは何か特殊な事情があったんですかねぇ。イラクで2回発射されてますけど、2回目の方は2発発射されたうちの2発とも「ロケットモーターの調子がおかしかった」とパイロットが証言してました。単純に保管上のミスなら全部退役にはならないと思いますし。
2015-09-05 16:10:46@FakeFalcon 昔は雑だったという可能性も無くはないけどね。後の可能性は点火用の火工品に使われてる火薬の劣化、主ロケットモーター表面が雑すぎて劣化の二つが考えられ、そのうち特に怪しいのは前者かな。高速燃焼かつハイカロリーなものを使うので、これまた劣化しやすい奴なのね。
2015-09-05 16:15:49@FakeFalcon これがロシア系だと伝統的に黒色火薬を使うので着火しやすいし黒色火薬も手に入りやすい(けど火事に弱いし頻繁に交換する必要がある)けど、西側のは特殊な火薬(エアバッグのインフレーターに使う奴とか)を使うので手に入りにくいってのはあるかな。
2015-09-05 16:18:42@marman_band その辺が、イランが予備部品確保に苦労した理由でもあるんですかね(・ω・ )予備のロケットモーターとバッテリーが重要だったとか
2015-09-05 16:20:27@FakeFalcon あれは、熱電池といって、火薬(的なもの?)で暖めることで固体電解質を液体化(活性化といいまん)させ、電池として動作させるもので、大電力の取出しと長期保管の両立を図ったものだからね。アレは作れるところが限定しすぎだし代替えの電池もない(;´Д`)
2015-09-05 16:25:47@marman_band へ~。それは知りませんでした。特殊な物だとは思ってましたがそんな風になってたんですね。確かにそれはバッテリーを血眼になって手に入れようとしますね(・ω・ )勉強になります
2015-09-05 16:28:17@FakeFalcon いがーいと知られてないからね。ものっそい重要な部品なんだけども影が薄いwww新人さんの研修で話したりするんだけど、その後の感想で単一電池でも入ってると思ってました、とか、いつでも使えるように頻繁に充電してると思ってました、とか言われます(;´Д`)
2015-09-05 16:37:20@marman_band この手の話は基礎的な知識を持ってる人にしてみればスグに理解出来るけれどもそれが無い人間にはまったく理解出来ないのが厄介ですね(・ω・ )バッテリーの正体を知らないとどうしてイランがあれほどまでに手に入れようとしたのかが分かりませんでした
2015-09-05 17:04:16@FakeFalcon @marman_band 日本だと、ユアサが作っているのだったかな?>熱電池
2015-09-05 17:07:54@TFR_BIGMOSA @FakeFalcon 日本は二社だったかな。パナソニックとユアサ。ランドがパナだったかと。最近この分野から離れとるので、パナが事業を手放した可能性はあるけど。
2015-09-05 17:13:26@marman_band この間のミサイルのロケットモーターとバッテリーの件で1つ疑問に思ったので良かったら教えてください。ロケットモーターとバッテリーってそれぞれどれくらい持つものなんでしょうか?(・ω・ )イランだと供給停止後5年でパーツ困窮に泣いてましたが
2015-09-08 20:44:27@FakeFalcon それだけでは分からんデス(>_<)。一般論で言うと、今の米軍は十年相当の加速劣化を掛けた後、想定している環境負荷(温度差、気圧差、振動、衝撃)を付加したのち(連続処理)、常温低温高温下で試験をすることで、性能を確認すます(qualify test)
2015-09-08 20:56:10@FakeFalcon おらが知る限りでは実経年変化試験をやったって話は聞かぬ。なので、熱電地の溶接部分が腐食してパックンと開くなんて事がおきまん。
2015-09-08 20:57:53@marman_band ありがとうございます。最終的には動かしてみてアカンかった時が限界時期みたいな感じになるんでしょうか?(・ω・ )実際に発射するとか作動させたりするんでしょうか
2015-09-08 21:00:16これが日本だとどうなるのかってぇと、開発時は確かに加速劣化試験を行うけど、開発後から実経年劣化試験も行いますん。知る限りで最低十年、長いときは十二年以上だったか。これはなぜなのかというと、そんだけ掛けないと性能劣化が分からないからだったりしまん。
2015-09-08 21:00:44だって、日本は地震という大きなイベントがあるからな。なので、そーゆー天変地異をある程度加味し、安全率を多めにとりまん。そういう想定される事故的なものも加味して、日本は実経年として最低十年は性能低下はないとされまん。
2015-09-08 21:02:52そして、過去、三十年ものの、でかい地震を経験し、あちゃこちゃ危ない状況になってるロケットモーター(リスクモーターという)の試験をしたことがあるけど、ふつーに燃えた上に性能下限に至りませんでした。それに機を良くした○幕はこりゃー四十年経つまで交換せんでもいいなぁとぽつり。
2015-09-08 21:05:24