【CW】100万SPの男(4)

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@cw_now 「それ」は突然現れた。不意打ちをかろうじて凌ぐが、戦闘慣れしていない調査員であれば自分が殺されたことにすら気づかなかっただろう。 （ボーンゴーレムの一種か） 剣を抜き放ち、白い怪物に対峙する。 pic.twitter.com/3YhCOHpnKk

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@cw_now 強大な力を持つとはいえアンデッドだ。浄化の力を秘めた光の剣技で怯んだ所を畳み掛け、怯んだ所に追撃を叩き込む。数多の血を啜った遺跡の番人は、ついにその役目を永遠に終えた。 pic.twitter.com/6JF98SKSqC

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@cw_now 散っていった仲間を思って泣きじゃくるエフロンテが落ち着くのを待ち、最深部へと歩を進める。悲しみを振り払うように声をあげ、意気揚々と進むエフロンテの後姿に、オレは不安を隠せなかった。 pic.twitter.com/w2bJwTBY28

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@cw_now 遺跡の中は鉄の壁と見たこともない装置が居並び、異様な雰囲気をかもし出している。一体古代文明というのはどれほどのものだったのだろうか。魔物も出ないようなので休息していると、エフロンテがぽつりと話し始めた。 pic.twitter.com/SvLAk4URji

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@cw_now 「確かに結婚は惚れた相手とすべきだな。最愛の女と添い遂げたあとの暮らしは幸福としか言いようがない」 （うわっ既婚者のろけはじめたマジウッゼ） pic.twitter.com/CjNV0b2Lsd

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@cw_now 無駄話を終えて調査を進めようとした時、エフロンテが何かスイッチのようなものに触れたようだ。甲高い、人間味のない声で警告メッセージが響いたかと思うと、壁が開いてアイアンゴーレムがこちらに向かってくる！ pic.twitter.com/k4ywCORUdb

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@cw_now 幸いというか、あの白い怪物ほどの強さは感じなかった。ゴーレムを破壊し、再び調査を進める。すると──今度は頭の中に直接声が響き始めた。 pic.twitter.com/049itXtNGA

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@cw_now 耳に聞こえる古代語が直接翻訳されて響いているようだ。魔法か、それとも古代の技術なのか。即時退去を求める声にエフロンテが反撥し、声の主──守護者「時の魔人」はその威容をオレたちの前に現した。 pic.twitter.com/VdPFxHkcMK

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@cw_now 魔人は竜をも上回るほどの攻撃力と装甲、そして古代技術によって生み出された数々の武器でオレを翻弄する。だが、装甲の隙間を狙った雷の剣が敵の動きを鈍らせた。古代文明の「機械」はなぜか雷撃に弱い。セオリーどおりだ。 pic.twitter.com/GgorZCtTKm

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@cw_now やがて、不死身と思われた時の魔人も斃れる時が訪れた。どこか満足げな声を出し、崩れていく古代文明の守護者。その姿を見て、エフロンテはまた泣いていた。「自分たちは穏やかに過ごしていた存在を徒に脅かしたのではないか」と。 pic.twitter.com/fAMLwFjpIf

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@cw_now 是非の判断はオレの仕事じゃない。勝ち取ったものをどう使うかは彼女ら次第なのだろう。報酬を受け取り、リューンへと戻る。 後日、彼女は調査委員会の代表となった──。 所持金：9842→11842SP（報酬2000SP） pic.twitter.com/LPME6Ud2Pr

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@cw_now 100万SPの男　第七十九話『竜王の住まう場所』 イレカ湖での戦い後、二週間ほど休暇をとっていたオレに再びエフロンテから依頼が舞い込んだ。例の遺跡でまた不明な場所が見つかったというのだ。 pic.twitter.com/h8IRCbS2LH

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@cw_now 脅威は排除したはずなので大丈夫だと思うのだが、調査に随行して銀貨二千枚なら受けない理由もない。オレはエフロンテや調査員たちと共に遺跡の奥にある装置の調査を始めた。何も起こらないという彼女だが、オレが触れたとたん── pic.twitter.com/a0DoSZTZni

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@cw_now 気づけばオレたちは雲海を見下ろす高地に転移させられていた。思わず感嘆の声を漏らすほど美しい光景だが、見惚れるのはあとだ。場所の把握と帰路の確保をしなければならない。 pic.twitter.com/5hmqfyebid

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@cw_now その時、空間を響かせるような圧倒的なプレッシャーが周囲に満ちた。額から汗が流れるのがわかる。オレはそのプレッシャーの発生元へと目を向けた。 ──龍、だ。異常なほど高位の。 pic.twitter.com/3Gvim47Bjz

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@cw_now 威厳ある声で龍はオレたちに望みを聞いてくる。帰りたい、エフロンテがそう言うと、龍はわずかに笑みを浮かべたように見えた。 pic.twitter.com/EI6sKNK1li

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@cw_now ──戻りたくば我に力を示せ。 龍はそう言い、こちらに凍てつくような敵意を向けてきた。戦わねば意思は通せない、ということなのだろう。 上等だ。こちとら竜種との戦いなら、慣れている。 pic.twitter.com/AlHNqX6kVD

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@cw_now 戦いが、始まった。真なる龍の力は尋常ではなく、恐ろしいまでの猛攻でこちらを仕留めようとして来る。こちらに出来ることは僅かだ。防ぎ、癒し、機を見て大技を叩き込む──いつもの戦術。だが、龍は斃れない。 pic.twitter.com/1otn7pOFVH

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@cw_now 幾度も敗北が──死が頭を掠めるが、レナータとノエミの顔を思い出して奮い立つ。奥義が通じないなら秘奥義を。それも通じないなら何度でも。龍と人との意地比べ、果たして今回はオレに軍配が上がったようだ。 pic.twitter.com/PBWQvMQeHK

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@cw_now 戦いを終えた龍は満足げに笑い、その力の一端を宿した剣を授けてくれ、元の場所へと戻してくれた。遊び、だったのだろう。本気だったら今頃は──。 pic.twitter.com/OVTnYFIiS5

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@cw_now 竜王の剣は委員会が引き取ることになり、オレは報酬と別に莫大な報奨金を受け取った。大物相手が続いたので、少し休みたいところだ……。 所持金：11842→28842SP（報酬2000SP、アイテム売却15000SP） pic.twitter.com/lGBR7P9K8W

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@cw_now 貯金：960,000SP 目標まであと40,000SP 所持金：8,842Sp pic.twitter.com/tlcfG9KPrN

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@cw_now 100万SPの男　第八十話『ブルガンディア聖八騎士』 オレはその日、350年ほど前に滅亡したブルガンディアという国の最期をしるした書物を読んでいた。 pic.twitter.com/h6OlOuZW1W

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