OS: 高齢社会に活かすVRに向けて@VRSJ 2015 ツイートまとめ

VRSJ 2015(第20回日本バーチャルリアリティ学会大会)で行われた「OS: 高齢社会に活かすVRに向けて」でなされたツイートまとめです. ※ディスカッション内容を追加しました(9/14(月) 2:45くらい) 参考:VRSJ 2015の学会プログラム 続きを読む
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Takahiro Miura @hariktriam

続)作っている.Kinect利用で,立体視導入により直観的位分かりやすく出来た.準備運動を兼ねたキャリブレをしてもらったあとは,割と簡単に使えるようになる.関節可動域の評価をKinectで計測する試みもやった.精度はまだ不明. #vrsj #高齢社会とVR

2015-09-11 12:20:55
Takahiro Miura @hariktriam

続)ゲームの中/前後で定量的な効果を示せると良いはず. システム開発の課題:やってみよう,できる,またやってみようのループが出来るのが理想的.人によって効果がまちまち. おわりに:VRの効用「心身活性化を目指したVR」という解説を過去に書いた. #vrsj #高齢社会とVR

2015-09-11 12:22:27
Dr.(Shirai)Hakase しらいはかせ @o_ob

大須賀先生のまとめ「高齢者心身活性化のためのVR」(VR学会学会誌寄稿)で検索 #VRSJ pic.twitter.com/XbnF7k6PIB

2015-09-11 12:23:13
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Takahiro Miura @hariktriam

続)効用:複数感覚の同時刺激(覚醒効果,感覚統合),臨場感・リアリティ(情動の賦活),インタラクティブ性(楽しい)など 現在は,中高年の運動促進も始めている.自分ができることをやりたい.家の中でのながら・ついで運動,ロボットによる働きかけ. #vrsj #高齢社会とVR

2015-09-11 12:23:39
Takahiro Miura @hariktriam

続)最近は子どもたちのロコモが問題.子どもたちの運動賦活からやっていく事が課題. #vrsj #高齢社会とVR

2015-09-11 12:24:06
Dr.(Shirai)Hakase しらいはかせ @o_ob

歩けない子供、子供達の運動不活というのも問題らしい。 #VRSJ

2015-09-11 12:24:44
Masashi Nakatani @Dery2

@hariktriam キラーコンテンツは「3丁目の夕日」VRか? #vrsj #高齢社会とVR

2015-09-11 12:30:22
Takahiro Miura @hariktriam

かもですねw.虎さん系とかもアリかもです.@Dery2 キラーコンテンツは「3丁目の夕日」VRか? #vrsj #高齢社会とVR

2015-09-11 13:08:16

質疑応答,ディスカッション

VRとお仕事の資格

仲谷:VR技術を作業療法士みたいな資格を作るみたいな話はあるか?

伊福部:今のところ特にない.PT/OTにはVRは疎かテクノロジー周りの講義が少ない.教育に入れ込んでいく事が求められる.

三浦:視覚障害者の歩行訓練士のカリキュラムにおいては,VR環境を使って音源定位訓練をさせるプログラムがある.

高齢者ならではのVR

三浦:高齢者に使えるVRはあるが,高齢者ならでは,高齢者だからこそのVRはあるか?

大山:製品デザインに認知特性DBを使えれば良いが,製品自体を変えられない時にVRで恰も変わったような感じにするのも有効かも知れない.思いつきだが,高齢者の記憶/経験に基づく能力は高いので,VRに現実感を強く感じるケースもありえる.時代を遡って彼らの育った時代の世界観を構築すると,より臨場感を感じられる可能性がある.

廣瀬:デジタルミュージアムの経験からも,そうだと思う.また,その環境での臨場感の要素を,潜在的に分かっている可能性がある.

心理学の高齢者への応用可能性

廣瀬:高齢化問題で問題になるのは40代でコンピュータを使える.使えない人たちに対するステレオタイプ的な見方は異なるかも知れない.一方で自分は若いころと比べ話速が遅くなった.文化的にコンピュータが使えないのは問題ないが,肉体的な問題として劣化した部分を心理学は切り出す事は出来るか?

大山:心理学はまさにそういう分野.一つ一つの分野を人全体の問題ではなく,感覚・知覚・記憶・再生レベルの問題なのか,分割・分析できるのが良い所.応用が難しいのは,凝ったタスクになるため,現実にそういう事が起きているのかという批判がある.VRを使った心理評価は,こういった応用に使えるかもしれない.心理学の現在の技術は確立されているが古い.新しいものが入り得ると良い.

高齢社会のロードマップ

白井:高齢社会に対するロードマップについてお聞きしたい.ターゲットは誰か?今後10年くらいに実現するべきペルソナと対応させる技術などのマイルストーンはあるか?

伊福部:高齢者自身が変わっていくので,彼らに対応するロードマップを作るべきだが,まだその辺りはない.ハッキリさせる研究も必要.この分野にVR学会が関わることも画期的で課題もある.ロボに対して飽きる/のめり込む人の境目なども不明.

白井:特集号論文募集の中に「合理的配慮」とあるが,大学でも今後考慮する必要がある.大学が受け入れる能力を持つ必要性があり,アクティブシニアも大学にやってくる可能性がある.スマホやIngress,SNSに慣れたシニアが年を経るに従ってどう生きるかのモデルが示せると良い.

廣瀬:リクルートの長島さんは,今後の高齢者問題で特に問題になるのは40代.それ以上は逃げきれてしまうと言った.福祉問題的,バリアフリー的問題,高齢者問題をまとめて考慮する必要がある.これらをまとめたロードマップを設定するのが必要かも.

伊福部:就職状況やテクノロジーの未来については予測が付く.価値観は難しい.これから技術屋だけでは難しいので心理学・社会学なども一緒になって考える必要がある.

VRで見せる未来

白井:ダブルケアみたいなものが問題になる.身体が不自由になった時などについて,VR研究者はもっと真剣に考える必要がある.世の中の変化は少しずつ.VRでそういった未来を見せられないか?

伊福部:高齢者シミュレータのようなものはVRで良いテーマかも.今回のOSは,何をVRで出来るかを考えるキッカケとして使って欲しい.

三浦:高齢者シミュレータというローテク製品はあるので,興味があれば.

今井:ダブルケアの数は今後増えうる.一方で仕事を続けたいジレンマ.VRで仕事と家庭の両立とかに繋がると良い.シニア就労でのキャリア形成でも有用かも知れない.クラウドを使うなりして,同じ価値観を持つ人とチームを組むと,効率・生きがい・モチベに繋がるかも.

高木:ふと思い出したのは90歳の祖母にOculus Riftを被らせる動画を思い出した.やはりVRはインパクトある技術.VRを情報技術の重要なコンポとして,社会参加のやり方を変えていけると良いなと思った.

大須賀:何がVRで良いのか,何がVRでNGか.表ではVR,背後の人みたいな役割分担など,技術だけではクリアできない側面がある.人でないといけない側面を見極められると良い.

特集号論文の募集

三浦:VR学会論文誌の特集号で「高齢者・障害者・マイノリティなどの支援」に関する論文を募集します.申込〆切が11/26(木),投稿〆切が12/3(木)と3ヶ月ほど先です.
宜しければ投稿をご検討下さい.http://www.vrsj.org/transaction/special_issue/