問十二、夜空の青を微分せよ。街の明りは無視してもよい

個人的なツイートまとめ。 ※2015/9/17 本筋からは微妙にずれますが、この作品に対する批評についてのまとめを追加しました。 ※2015/9/18 恋愛的な解釈についてやその他の感想、短歌の紹介などを追加しました。
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須藤玲司 @LazyWorkz

理系的感性に文学性を見出す流れは、宮澤賢治や寺田寅彦を引き合いに出すまでもなく、脈々と続いています。 理系文学としての側面が強いSFも、そのひとつです。 SF文学には、小説、映画、漫画、そして短歌もあります。それらの正しい鑑賞には、ある程度の科学知識が必要となることもあります。

2015-09-16 22:04:23
須藤玲司 @LazyWorkz

そもそも31音の情報量しかない短歌は、背景知識を要求とする場合も多々あります。歴史、文学史、社会情勢、作者の添え文に個人情報。そして連作の他の短歌。 その必要とされる背景知識が普遍的な初歩の「科学」となっただけで「成功していない」とするのは、あまりにアレルギー反応的でしょう。

2015-09-16 22:05:56
foxhanger @foxhanger

(RT)そもそも短歌って「本歌取り」が主要なテクニックとされているのに。過去の短歌のマニアックな参照はよくて初歩的な科学知識はダメというのは(再投稿)。

2015-09-16 22:10:32
須藤玲司 @LazyWorkz

「問十二、夜空の青を微分せよ。街の明りは無視してもよい」 のいいところは、理系知識とかなくてもなんか惹かれるものがあり、多少の知識があればどんどんいろんな読み方やストーリー想像ができるところです。 ちなみに実はぼくは文系人間、学士(社会学)です。知識なんかそれで十分です。

2015-09-16 22:15:11
須藤玲司 @LazyWorkz

「問十二、夜空の青を微分せよ。街の明りは無視してもよい」 に対してぼくが3年半前に連想したストーリー「理系少年の願い」は、評者の言うとおり、だいぶ無理がありました。 でも反省はしません。そんな妄想をかきたてるのも、作品の力です。 kyoudai-tanka.com/cgi-bin/review…

2015-09-16 22:19:34
須藤玲司 @LazyWorkz

「問十二、夜空の青を微分せよ。街の明りは無視してもよい」 感想が、パロディ(二重定型というそうな)としての評価に偏ってるのは、たしかに気になるところです。 インパクトはじきに風化します。たとえ6年間生き残ってきたこの歌でさえ。 でもぼくが惚れ込んだのは、文学的な透明感です。

2015-09-16 22:47:29
須藤玲司 @LazyWorkz

「問十二、夜空の青を微分せよ。街の明りは無視してもよい」 に対して「はいはい素人さんにはウケるかもね」と斜に構える短歌プロパー批評家には、 「じゃあこれより透明感のある作品を挙げてみろよ!」と言いたい。 ぶんたくさん挙がるでしょう。 それが批評家の仕事です。 読みたい。

2015-09-16 23:16:08

S.Hirono @spiralroom

川北さんの歌がまた話題になっている。

2015-09-16 22:19:18
S.Hirono @spiralroom

で、俺の評も少しだけ触れられたりもしているけど、うーん、懐かしい。

2015-09-16 22:20:55
S.Hirono @spiralroom

Twitter上のことやし、なおかつ取り上げられたらいいってもんじゃないけど、問十二の歌が騒がれていた頃、あの歌の話題が大森さんの塔の時評以外で主要な短歌メディアで取り上げられなかったことに眩暈がした。

2015-09-16 22:53:27
kemurino @kemurino

問十二の歌は、たくさんの方を感動させる力があるという意味でやっぱりいい歌ということでいいんじゃないかと思います。皮肉ではないです。

2015-09-16 22:45:49
kemurino @kemurino

短歌ガチ勢の側からすると、一番問題なのは、この歌のつくりそのものというか、定型句から言葉を借りすぎていることじゃないでしょうか。

2015-09-17 00:13:27
kemurino @kemurino

定型句から言葉を借りすぎた結果、命題そのもののほうが面白くなってしまって、作者がどこかに消えてしまったというか。もちろん「微分」に「夜空の青」、「無視してもよい」に「街の明り」という言葉を組み合わせたのが作者のオリジナリティなんですが。

2015-09-17 00:24:56
kemurino @kemurino

オリジナリティの出し方とかアプローチが、歌人の歌とこの歌では違うということなのかなあ。うーんそんな気がしてきました

2015-09-17 00:26:03
芥川の話ができるか確認するbot @st70521

問十二、夜空の青を微分せよ。街の明りは無視してもよい - Togetterまとめ togetter.com/li/874260 @togetter_jpさんから こういう評をね、やりたいんですよ

2015-09-16 23:03:50
芥川の話ができるか確認するbot @st70521

詩歌の面白さは解釈なんですよ。狭いコミュニティーで喧々諤々して、一首を深めるのが面白いんですよ。

2015-09-16 23:08:38
濱松哲朗@『翅ある人の音楽』 @symphonycogito

こういう時は、問十二の歌よりも心に残る作品を、果たして自分が作れているかどうかを考えると、おのずと違う世界が開けてくるのです。

2015-09-16 23:02:22
濱松哲朗@『翅ある人の音楽』 @symphonycogito

むしろこの一首だけで川北天華氏はすでに短歌史の住人になりつつある気すらしている。

2015-09-16 23:07:10
物語のようにすずちうは遠い @suzuchiu

川北さんという人が今どこで何をしてるのかわからないというのまで含めてこれはとても良い話で、短歌にはそういう「人生でたった一打のクリーンヒット」みたいなものがそれだけ作り手を離れて残り続ける可能性がある。

2015-09-16 23:12:31
Reffi @tomo1109_Reffi

万葉集を例に挙げるまでもなく、どこの誰が詠んだのかわからないものが千年以上経っても残り続けているわけで、それは短歌というか、歌の持つ本質の一つなのかもしれない。

2015-09-20 12:43:53
Reffi @tomo1109_Reffi

こういう見方は、プロの業界側に立って見ればその通りなのかもしれないけど、そもそも歌というものをそういうセクショナリズム的な視点で切り分けて評価すること自体、どこかずれてしまっているのではないかなぁ…… twitter.com/HNGYSNG/status…

2015-09-20 12:51:27
濱松哲朗@『翅ある人の音楽』 @symphonycogito

あと、高校生にとっては数学の問題文のテンプレートは現実の親しいものであるが、Twitterでこの歌を拡散している人の多くは高校生ではなかったはずで、読みにノスタルジーが加味されていたとも思う。既視感ある文体の中で、詩的な新鮮さと過去へのノスタルジーとが同時に発動する。

2015-09-16 23:13:50
とかげ @khlizard

「問十二、夜空の青を微分せよ。街の明りは無視してもよい」 え、これ短歌かよ、すげえ。 これまでの設問で現れた微分可能で滑らかな夜空を数学的処理する感じが、高校の頃PC98速水本読んでEGC叩いたりしてたのを思い起こして遠い目になる。 u.vanu.jp/as5

2015-09-16 12:51:06
おすし @plutoniurn

高校時代に画像解析で小惑星探しをやったのを思い出した。 / 他12コメント b.hatena.ne.jp/entry/togetter… “問十二、夜空の青を微分せよ。街の明りは無視してもよい - Togetterまとめ” htn.to/L2cELQe

2015-09-16 10:02:57