黄昏町の怪物リプレイ「黄昏町の最期」

『黄昏町の怪物』ツイート小説風リプレイ。
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杉浦印字(別) @Inji_alt

#黄昏町プレイ日誌 ま「と黄め昏を町更の新し怪ま物しリたプ。レイ『黄昏町の最期』」 togetter.com/li/875520

2015-12-12 21:11:49

38日目(五十一日目)

杉浦印字(別) @Inji_alt

[町]美しい毛並みの動物が、愛らしい目で君を見ている。「毛皮をあげます。だから貴方を食べてもいい?」提案を受け入れるなら、君は戮され異形を得る【魂-1/異形『毛皮(水耐性、探索+1)』を入手】#黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547

2015-12-14 20:19:05
杉浦印字(別) @Inji_alt

#黄昏町プレイ日誌 普通ならいらない異形、しかし角と交換で脱出要件をクリアできるので、殺られます! ついてるとさえ言える。 【魂17/力11/探索4/死亡】 耐)水/失)名前前 《異形》 獣足:探索+1/力+1 獣耳:探索+2 毛皮:探索+1/水耐性 竜尾:力+5 鬼腕:力+5

2015-12-14 20:20:01
杉浦印字(別) @Inji_alt

貂(てん)だと僕は思ったけど、貂をよく知らないのだから別の生き物かもしれない。それは美しかった。「あなたを食べてもいいですか?」小首を傾げてそれは聞いた。「そうすればこの毛もあなたの異形になりますよ」 #黄昏町の最期 僕はそいつを見ないようにして聞く。「おかしいと思うんだ」

2015-12-14 20:20:06
杉浦印字(別) @Inji_alt

何が、とその貂は問わずにじっと先を待つ。「こういう風に……死んだり、その先があるっていうのがさ」僕は病人の口調でそんな事を呟く。 「死んだときの異形が、次には身に付くとか、そういうことが」僕は、おかしいと思う。 #黄昏町の最期 今までも不思議だった。けど、そういう事じゃ無く。

2015-12-14 20:20:14
杉浦印字(別) @Inji_alt

「普通、世界ってこうじゃないだろ。そういう事なんだけど、……分からないかな」 貂はたぶん分からない。この世界の一部だからおかしいと思わないんだ。 僕はそいつを見ないようにしている。捨て鉢な気分が増す。「さっさとやってくれ」 貂が僕の喉笛をかっ切る。 #黄昏町の最期

2015-12-14 20:20:19
杉浦印字(別) @Inji_alt

#黄昏町プレイ日誌 ま「と黄め昏を町更の新し怪ま黄物昏し町リのた最プ期。』レ」イ togetter.com/li/875520

2015-12-14 20:23:55

39日目(五十二日目)

杉浦印字(別) @Inji_alt

[ハンドアウト]気が付くと君は、大通りをくぐる短い地下道の中にいる。壁いっぱいに黒いペンキで、君の姿に似た絵が描かれている。《開始地点[町]shindanmaker.com/541547#黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541552

2015-12-15 17:29:47
杉浦印字(別) @Inji_alt

[町]車掌鞄を引き摺った毛玉が君の足元へ来る。「発車時刻です、お急ぎください」【異形強化の診断[電車](shindanmaker.com/547682)へ移動できる。しなくても良い。】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547

2015-12-15 17:29:52
杉浦印字(別) @Inji_alt

車内ではもう一人の君が、君を待つ。「強くなりたい?」《【異形『獣鼻(探索+2)』所持の時、魂を3消費し『狼鼻(力+2、探索+2)』に強化できる】》そして、暗転。《どの場合でも死亡【魂-1】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/547682

2015-12-15 17:29:57
杉浦印字(別) @Inji_alt

#黄昏町プレイ日誌 また獣鼻でむだ死にか!(もう必要なさそうなのに電車に乗る方にも問題はある 【魂16/力11/探索4/死亡】 耐)水/失)名前前 《異形》 獣足:探索+1/力+1 獣耳:探索+2 毛皮:探索+1/水耐性 竜尾:力+5 鬼腕:力+5

2015-12-15 17:30:14
杉浦印字(別) @Inji_alt

いつか迷い込んだ地下道。黒いペンキの人影。あれは、 僕だった。 #黄昏町の最期 そして 列車の席は二人掛けで、向い側にもう一人〈僕〉が座っている。なぜか僕は平然として、窓から射す西日で僕の表情が見えないことだけを気にしている。 #黄昏町の最期 「強くなりたい?」前にもそう言った。

2015-12-15 17:30:18
杉浦印字(別) @Inji_alt

それとも、前にはそう聞かれたんだったろうか。 「この町を出る。それ位には」僕はそう応える。どっちの僕が応えたのか、僕にも分からない。 #黄昏町の最期 「君はこの町の一部じゃないから知っているんじゃないか」 「この町は、どうして『こう』なんだ?」 「普通、世界ってこうじゃないだろ」

2015-12-15 17:30:38
杉浦印字(別) @Inji_alt

顔の見えない僕は頷いて「それに耐えられなくて、僕は世界をスパゲッティ・モンスターのせいにしたんだ」 そうだった。僕はこの間違った秩序に拠っている世界に、その成り立ちにどうしても耐え切れなかった。だから、まだましな方に自分を騙したんだ。 「耐えきれるかな」 「大丈夫。すぐに忘れる」

2015-12-15 17:30:54
杉浦印字(別) @Inji_alt

窓の景色はもう橙色の空と雲しか見えない。空中、なのかもしれない。 だめだ。いま死んじゃいけない。まだ忘れるわけにはいかないのに。 ふいに、 窓も車内も まっ暗になる。 #黄昏町の最期

2015-12-15 17:31:03
杉浦印字(別) @Inji_alt

#黄昏町プレイ日誌 を町更の新しま「と黄め昏町リのた最プ怪ま黄物昏し期。』レ」イ togetter.com/li/875520

2015-12-15 17:35:32

40日目(五十三日目)

杉浦印字(別) @Inji_alt

[ハンドアウト]気が付くと、交差点の真ん中で突っ立っている。信号機は君に、どの色をも示さない。《開始地点[町]shindanmaker.com/541547#黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541552

2015-12-16 16:57:10
杉浦印字(別) @Inji_alt

[町]鳥居の向こうに、夜へ続く橋がみえる。だが、目に見えない結界があるようだ。只の怪物には、通れない。《魂5以下で異形なし、もしくは力10以上かつ探索4以上のとき、黄昏町からの脱出成功#黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547

2015-12-16 16:57:15
杉浦印字(別) @Inji_alt

#黄昏町プレイ日誌 わー終わっちゃった! 後30日は続くと想像してた。脱出マス自体は80分の1とはいえ、まだ53日目なのに。 【魂16/力11/探索4/脱出】 耐)水/失)名前前 《異形》 獣足:探索+1/力+1 獣耳:探索+2 毛皮:探索+1/水耐性 竜尾:力+5 鬼腕:力+5

2015-12-16 16:57:21
杉浦印字(別) @Inji_alt

#黄昏町プレイ日誌 さすがにあと1回で全部まとめることになるとは思ってなかったので、リプレイがちょっとは長くなりそうだな……。最後くらい日をまたぐことがあってもいいか。

2015-12-16 16:57:29
杉浦印字(別) @Inji_alt

線路の音が途絶え、列車は落下する。重力を感じながら僕は(それとももう一人の僕は)必死に叫ぶ。列車が落ちる前に、地面にぶつかる前に、やり直す前に。「聞くんだ!」 #黄昏町の最期 「聞くんだ! ここで落ちても、それは終わりじゃない!」 落下。 「死ぬとか死なないとかじゃないんだ!」

2015-12-20 17:51:11
杉浦印字(別) @Inji_alt

落下。 「お前は『人称を変える』事ができる! 今までずっとやってきた事だ!」 着地、激突。 〈その列車〉はナノ秒単位で粉々に砕けながら町に穴を穿ってゆく。その中には〈怪物〉もいたはずだ。その名は〈最期〉。#黄昏町の最期 〈彼〉は名前を失っていたが、この三人称はそれを知っている。

2015-12-20 17:51:20
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