『夢喰いメリー』第1話について

mike_neko @mike__neko

@totinohana なるほど。動きの始点と終点だけを見せる演出はとりわけ戦闘シーンで顕著ですけど、二人の出会いまでの場面で言うと、メリーの場合は空中に浮かんでいく場面、夢路の場合は教室・集団から逃げていく場面、などに見られますね。

橡の花 @totinohana

@mike__neko これもまた「山内重保演出の特徴」である「四肢クローズアップ×破片」のショットが、件の山内的省略（仮）とこれが合わさると、メリーとチェイサーの世界は戦闘を通してその間のみ共有されるのです（互いのモーション、破壊の痕跡の総合が戦闘空間を構成するため）。

@colic_ppp

あ～、ものすごく理にかなっている演出になっているのか。たいていはコスト下げるためだけに見えたりするけど、夢は予測できるし繰り返し見ていることを伝えた上で白昼夢にどうやって驚きを持って引きこませるか。それにメリーは他のところもものすごいからなぁｗ

橡の花 @totinohana

@mike__neko つまり、破壊の痕跡が、同じ夢世界人であっても実感する世界を異にしていたふたりの因果関係として、モンタージュのうえでは作用する―ということですね。そうしたシーケンスの後だから、現実世界に戻って力なく夢路を頼るメリーの場面（２ショットの対立）が映える。

mike_neko @mike__neko

@totinohana なるほど、戦闘シーンの山内演出は、メリーの夢世界からの距離、その帰結として、一時的にしか世界を共有できない二人を演出するためにある、と。

橡の花 @totinohana

@mike__neko そうですね。例えば夢路視点に立てばメリーはチェイサーと“戦ってくれている”わけですが、“戦えている”ということは彼女が彼らと同じことも意味するわけです。場面の切断、破片と四肢先端の強調は否が応にも二人の戦闘の圏域を視覚的に特権化しますし（脳内で繋げちゃう）

橡の花 @totinohana

@mike__neko まぁ、「山内演出の理に適っている」と僕は考えているということですね。メリーとチェイサーが戦うということの意味が。対して、戦闘という目的ある契機を持たずに「山内演出」されているメリーと夢路の出会いと見事に対立をなすと。

mike_neko @mike__neko

@totinohana 二人の出会いまでの山内演出と、戦闘シーンの山内演出が対立構造をなしている。いやはや、目から鱗です。

橡の花 @totinohana

ああっ、出会う必然性めいたものは一応画面に登場していると思います。アバンの夢世界の入り口（内部）と夢世界の魚の骨の頭部と現実世界屋外の壁面のテクスチャは多分基盤になっている色素材が同じで、これを凶兆と感じているのはメリーと夢路だけ。

@colic_ppp

.@totinohana さんと @mike__neko さんのやり取りが刺激的。初回を経たうえで、目的の手段（メリー→チェイサー→夢路→）がハッキリして今後どのようになっていくのか、そして学校関係者や最後の少女との絡みが注目点になってきますかね。

mike_neko @mike__neko

@totinohana 二人の「それぞれの世界からの疎外」が出会う必然性といえるかもしれませんが、いずれにせよあの戦闘シーンの強固な印象には及ばない。

橡の花 @totinohana

@mike__neko 実は、「（最後を除けば）メリーと夢路の間には特に因果関係を示唆する動線がない」と書いてきましたが、どうも「疎外された二人」の間にそれを示唆するような描写が一箇所だけあって、Ａパート、メリーが落下して二人がぶつかったあとにジッと中空を撮った画があるでしょう？

mike_neko @mike__neko

@totinohana 夢路が歩いてきた道のショットですね

橡の花 @totinohana

@mike__neko そうですアレです。あの真空のような空白が、逆説的にそこに因果の糸を見せる。この場面がそれ以前の山内演出と戦闘シーンの山内演出をつなぐ/別ける肝かなぁと。