太陽光発電に関して

太陽光発電の普及の弊害みたいなものについて、主に山林の保護の視点から。
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多足 @tasoku04

反割り箸運動がもたらした帰結 - Togetterまとめ togetter.com/li/882533 これね。環境保護活動ってのは本当に難しい。意識だけあって知識が足りなかったり、視野が狭かったりすると逆効果になる「保護活動」がホント多い。

2015-10-05 09:28:36
多足 @tasoku04

ちょっと落ち着いてきた感のある太陽光発電。 あれも「クリーンエネルギー」ってことで環境保護に熱心な人なんかが注目してたり、太陽光発電やってるってだけで環境意識が高い、みたいに思われがちだけど結構大きな問題を産んでると思う。

2015-10-05 09:30:59
多足 @tasoku04

屋根にソーラーパネル置いて、そこで発電したものをその施設内で使う。足りない分は通常の電力で補う。こういうシステムなら良かったんだけど、売電による利益が先行して、おかしなことになってるよね。 太陽光発電を家でやっても、それは使わず売って、普通の電気を買うって。おかしな流れだ。

2015-10-05 09:33:06
多足 @tasoku04

この、売電ってシステムは要するにソーラーパネルを買うことが出来る、先行投資できる人が得をするけど、それにより電気料金は上がり、上がった分を負担するのは太陽光発電できずにいる人たち、というおかしなシステムになってるとはよく聞く批判。 でも田舎に居ると、もっと違う問題も見えてくる。

2015-10-05 09:34:44
多足 @tasoku04

過疎化が進む田舎で目立つのが、耕作放棄地。 この場所を利用して太陽光発電を行うという試みは、全国的に結構増えてきてる模様。まだマシな方なんだけど、これだってちょっと問題あると思う。 農業を諦めてるって点もアレなんだけど、治水面での疑問が残る。

2015-10-05 09:36:51
多足 @tasoku04

ソーラーパネル設置してるところは、地面をある程度整地してるわけで、耕作放棄地みたいな湿地ではなくなる。これってつまり、大雨のときの、雨水の受け皿が減ってるってことにもなる。湿地の生物的にもこれは大きなマイナスだろうねえ。

2015-10-05 09:38:43
多足 @tasoku04

まあ、耕作放棄地の多くは外来種のセイタカアワダチソウとかが繁茂した乾燥地になってるから、雨水の受け皿としての昨日は弱い方だから、その点の影響はそこまで無いのかもしらんけど。

2015-10-05 09:39:43
多足 @tasoku04

ただ、太陽光発電所の建設地として、もっとダメダメな話が沢山ある。 山林を削って、太陽光発電所にしてしまってる例が結構あるんだよ。

2015-10-05 09:40:29
多足 @tasoku04

日本の山林はさっきRTした割箸についてのまとめにもあるように、管理されずに放置されてる場所が多い。 大抵が過密に植林された杉林。そこに竹が入ってくるともう最悪。林の中は真っ暗になり、下草が全然育たない。さらに杉も竹も根が浅いから、簡単に土砂崩れが起こる。

2015-10-05 09:42:19
多足 @tasoku04

10年ほど前に福岡県内で大雨による土砂崩れが多発した際、その現場を何箇所か見てまわったけど、崩れた場所の植生、大抵が竹と杉なんだよね。 各地のニュースで土砂崩れの様子見たら、やっぱり竹と杉が多い。やはり根が浅いから、地盤が緩いんだよね。

2015-10-05 09:44:30
多足 @tasoku04

あと、竹と杉は落葉樹じゃないから、スポンジ状の土壌がほとんど作れない。吸水性、保水性の高いスポンジ状の土壌の正体って、クヌギとかカエデとかの落葉樹の葉なんだよね。 こういう落葉樹の山林が、河川の水源になっている。けども、それが今、物凄く減ってるのよ。

2015-10-05 09:46:41
多足 @tasoku04

でまあ、そういう落葉樹の多い山林ってのは「雑木林」って扱いで、なんか評価されて無いのよ、資産的な意味で。 杉の方が資産価値があるってことで、杉林は伐採せず、「資産価値の低い」雑木林を伐採し、太陽光発電をやるようになってる。

2015-10-05 09:48:31
多足 @tasoku04

雑木林を無くして太陽光発電をするとどうなるのか? まず、土砂災害に弱くなる。大雨の時の保水力が無いからね。簡単に土砂崩れしてしまうだろう。結構な斜面にソーラーパネル設置してるんですよこれが。

2015-10-05 09:50:42
多足 @tasoku04

土砂崩れまで行かなくても、表土むき出しに整地してしまってるから、赤土が流出し河川に溜まる。目の細かい土だから、川底の石の隙間を埋めてしまい、カゲロウ類などの小型水棲昆虫が棲息困難となり、当然それをエサとする魚も減る。

2015-10-05 09:52:47
多足 @tasoku04

その実例はもう実際目にしたことがあって、カゲロウ類、カワゲラ、ホタルの幼虫など40種類を越える水棲昆虫が見られた河川で、工事現場からのシルト質の砂の流入により、生物が壊滅したがあります。 まあ4ヶ月で12種類まで回復したあたり、生態系の強さってのを感じましたが。

2015-10-05 09:56:42
多足 @tasoku04

そんなわけで、山林削って太陽光発電をやるようになった結果、山の保水力の低下、つまり水源の森としての機能の低下が懸念されます。 どうせやるなら杉林を伐採すればいいのに、貴重な雑木林から刈り取っていく姿勢はなんとかならんのか。

2015-10-05 09:58:02
多足 @tasoku04

雑木林が喪われれば、田舎ならではの害が拡大します。 獣害、ってヤツですね。 猿、猪、鹿などが雑木林でエサを得ていたのに、それが無くなり人里まで下りてきて、田畑だけでなく家の中まで荒らすのですよ。

2015-10-05 10:00:15
多足 @tasoku04

今の所、獣害は田舎の話って認識の人が多いだろうけど、果たして将来的にはどうなのか。香春の猿は小倉まで行くし、鹿は一晩で20kmは移動するという話もある。 いわゆるベッドタウンなんかは、十分射程内だ。

2015-10-05 10:03:22
多足 @tasoku04

太陽光発電により再生可能なクリーンエネルギーの普及を、って発想自体はたいへんよろしいと思ってます。 が、今の日本のやり方では、将来的な問題が大きいと思う。売電の件で随分おかしな方向に行ってしまってる感があるし。

2015-10-05 10:05:33
多足 @tasoku04

まあ、売電の件が無いとここまで急速に普及するのは難しかっただろう、ってのは解かる。 がしかし、「クリーンエネルギーの普及」って面に重点起き過ぎて、それ以外の分野の「環境問題」に目が行き届いていないのでは。視野が狭いと言わざるを得ないのです。

2015-10-05 10:07:10
多足 @tasoku04

割箸使わないようにして木を護ろう→里山の荒廃 太陽光発電を大量設置しよう→山林の破壊による保水力の低下 きれいな川のシンボルとしてコイを放流しよう→大食いなコイのため他の生物激減 EM団子で水質浄化→溶存酸素不足によりヘドロ化 みたいに、意識先行で失敗する話が結構ありますね

2015-10-05 10:10:30
多足 @tasoku04

反対運動、または何かの推進運動。 その理念自体は良くても、めぐり巡って真逆の効果が出てしまうことって結構あります。何かの運動するなら、都合の良い意見ばかり集めるのではなく、めんどくさがらずに他分野の専門家の意見も聞こうな。

2015-10-05 10:17:34
灰色豊前守 @mith_randir

たとえ悪い結果に終わったものだとしてもその発端は善意によるものであった。(ユリウス・カエサル) たとえ善意で始めても悪い結果に終わることもあるってことね。

2015-10-05 10:23:23