航空機銃小話~ロビンソンの軽量50口径とGSh-30-1と

なんだか奇妙な機銃のお話
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えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

そんなわけでロビンソンの50口径機銃は、確かに物凄いけど45年にそれが出来てもなあ、という微妙に惜しい感じが漂っておる気がするのでした

2015-10-09 17:03:04
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

しかしロビンソン50口径はともかく、最初に貼った30口径ロビンソンは一体何だったんでしょうね。一見妙な機関部は、あの位置から銃身がさらに前進するらしいということで一応納得(したことにする)として。そもそもなんで作ったんでしょ。ブローニングより軽い30口径重機が欲しかったのかしら

2015-10-09 17:14:41
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

30口径航空機銃の置き換えという都合があったロビンソン50口径ならともかく、30口径でここまで全長短縮にこだわる理由はちょっとわからない。車載や航空機搭載なら既存の30口径より縮める(ないし軽くする)意味は薄いだろうし。とすると、やっぱりコレは歩兵用なのかしら

2015-10-09 17:22:23
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

ロビンソン30口径はバラすとこうなってるようで。銃身が前進するとか云々以前に何がなんだかわからない。これだけ? 何か足りなくない? と思っちゃう pic.twitter.com/QagOtQhNKf

2015-10-09 17:58:23
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えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

ロビンソン30口径は奇怪だけど、尾筒が無い感じのスタイルはソ連の30mm GSh-30-1航空機関砲に通じる所が無くもないかも知れない。これは銃身根元の筒が機関部でなく冷却水筒なのを思うと、実質的な機関部全長の異様な短さが見えてくる pic.twitter.com/jXXvB8sKv2

2015-10-09 18:11:26
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えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

とは言えロビンソンの前にGSh-30-1の作動方式さえ私にゃサッパリなので、なんか雰囲気似てる、以上の事は言えません。たぶんGSh-30-1はロビンソンと違って前進砲めいた構造ではなかろと思うけども

2015-10-09 18:51:53
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

あら、GSh-30-1の冷却水って発砲すると蒸気化して、銃身周りのネジ状の管を通って冷却して、それから前に捨てちゃうのね。こいつはどの飛行機でも装弾数少な目にされる機銃だけど、こんな仕組だから弾だけ増やしても冷却水が保たないのかもだ pic.twitter.com/JPTuoB4tN3

2015-10-09 19:01:41
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えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

使い捨ての冷却水の補給が要る航空機銃とか、他にちょっと聞いた事がないですのよ。とは言え多分このお陰で普通じゃ熱容量的にダメな(過熱して暴発するような)くらいに銃身を肉薄に出来て、軽量化にも貢献してるのでしょうけども。整備を受けやすい航空機銃以外ではちょっと使いにくそうな手ですね

2015-10-09 19:07:26
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

いまいち脈略のないお話になっちゃったけど、ロビンソンの50口径もGSh-30-1も、軽量化を求めたが果ての奇妙な構造という点では似通ってますわね。航空機銃以外だと、ここまで色々犠牲にしてまで軽さを求める大口径自動火器ってなかなか無いんじゃないかしら

2015-10-09 20:10:16
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

陸の機関銃は大口径になると相応に遠くを撃つようになるけども、空の機関銃は口径を増しても戦闘距離はあんまり伸びない感じですわよね。それ故か陸では考えられないような割り切った造りのものが色々でてきて、ヒジョーに面白いのです

2015-10-09 20:18:12
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

ロビンソンをベースにホ5というか短めの20mmを作ったら超面白かったんじゃないかしらと思い始めた。時期的に無理とかは脇に置いといて

2015-10-09 20:21:13
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

きっとホ5より軽くなるし、たぶん駐退器が要らないので、機体への搭載に際して面倒がないはずで。20mm4挺装備とかが超簡単に出来るんじゃないかしらね

2015-10-09 20:23:53
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

あるいは、ロビンソン版ホ5みたいな機銃が既にあったりしても不思議じゃないですわね。昨今の航空機関砲はサッパリ把握してませんが、航空機関砲の世界で軽さが正義なのはずっと変わってない訳ですし。もしかしたらロビンソンめいた前進砲ショートリコイル(そんな分類は無い)もあったりするかも……

2015-10-09 20:29:09
革命的小銃弾 @3006springfield

( 〃 l)三(l ).。oO(ガスト式というと23mmのGSh-23-2の印象があったけれど、30mmもあったんだな…。 それとGSh-30-1はZU-23めいた垂直鎖栓式のボルトかと…。 >RT) pic.twitter.com/avDrDHHGiF

2015-10-10 01:43:48
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えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

適当なお話といえば、昨日のGSh-30-1の作動方式のお話。適当に「よくわかんないけどボルトが往復する普通の機関銃スタイルじゃないの?」とか適当書いちゃいましたが、超違いましたね。すみません

2015-10-10 10:46:35
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

こんなわけで、30mm GSh-30-1はボルトが前後に動く普通の機関銃でなく、垂直鎖栓と弾薬放り投げラマーの組み合わせでした。なんだこれ。30mmになって超高サイクルになったボフォース40mm L/60とでも言うか。ちょっと頭おかしいんじゃないでしょうか

2015-10-10 10:49:38
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

適当なお話をすると実際詳しい人が出てきてちゃんとしたお話をしてくれたりします。すみません

2015-10-10 10:50:53
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

ZU-23とかGSh-30-1なんかの垂直鎖栓と弾薬放り投げラマーを組み合わせた、小型化ボフォース風スタイルのソ連航空機関砲の初出は何かしら……というと1949年開発開始のA-12.7航空機銃って事でいいのかな。こいつはガス作動だけど、でも垂直鎖栓とラマーを持ってるみたいだ

2015-10-10 11:10:13
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

ソ連航空機関砲は例によって発射速度向上に取りつかれてて。しかし従来のボルト前後動作の機関砲では、少なくとも弾薬筒の全長分はボルトを前後に動かす必要がある。ボルト速度の向上にはいつか限界がくると見て、前後動するボルトを廃し鎖栓とラマーに置き換えるアイデアが生まれたと

2015-10-10 11:14:03
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

この構造が功を奏してか、A-12.7の試作銃は1400発/分の発射速度を達成したとか。ただこれでは銃身の過熱が著しく、あまりに早く摩耗してしまったので、結局発射速度は800~1100発/分に落とされる事になった。あれ? 結局先代のUBと変わらなi

2015-10-10 11:19:46
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

まあ他国でも、例えばアメリカも50口径航空機銃の発射速度向上には手を焼いていて、1200発/分くらいはM3で達成できたけども、その次の目標だったらしい1500発/分は結局満足行くものが出来てなかったような。単銃身12.7mmで冷却無しだと、そのへんが限界になっちゃうんですかしらね

2015-10-10 11:23:01
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

で、ともかくA-12.7の機構は拡大されて23mm AM-23航空機関砲になり。あとZU-23もこの系列であるとか。こいつらはみんなガス作動なんで、反動利用なGSh-30-1だけはちょっと離れてるかも知れませんね。開発時期もだいぶ開きますし

2015-10-10 11:25:35
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

なんだかボフォース40mmに似てる、似てると繰り返してますが、A-12.7……は判らないけど、AM-23を見る限りでは、構造それ自体にはボフォースとの共通点は無いようにも思います。仮に何か参考になっているとしても、垂直鎖栓とラマーの組み合わせというアイデアのみに留まるのでは

2015-10-10 11:28:19
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

と、ZU-23やA-12.7はわからないけど、それらと共通する構造を持つらしいAM-23のラマーは弾薬を投げないでちゃんと持って行くみたい。GSh-30-1はどう見ても投げるしかない感じなので、やっぱり30mmだけなんか違うですね

2015-10-10 11:31:05
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

前後に動くボルトを廃して鎖栓に置き換えても、結局ラマーは弾薬筒全長分だけ前後に動く必要がある(投げラマーを使うなら話は別だけど)。でもラマーは発射のガス圧に耐える必要はなく、つまり軽くていい。だから重たいボルトに比べれば動作速度の限界は高かったんじゃないかしらね

2015-10-10 11:37:29