【横山光輝「三国志」講座72「陳父子の暗躍」】

横山光輝「三国志」を1話ずつ解説してみようというコーナー。第72話「陳父子の暗躍」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座72「陳父子の暗躍」01】 第72話でございます。 前回、呂布の防衛拠点であった泰山が、許褚の鮮やかな手並みにより曹操軍に突破されます。曹操軍の勢いは止まらず、徐州を四方から囲み、小沛にまで迫っていました。小沛は徐州ののどもとに当たる場所です。

2015-10-20 14:26:36
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【横山光輝「三国志」講座72「陳父子の暗躍」02】 小沛を奪われたら大変だと、呂布は陳親子に打開策を尋ねます。父陳珪(ちんけい)(ここでは陳大夫と呼ばれています)は、将軍じきじきに小沛に向かわねばなりますまいと進言。子の陳登も、泰山のように山賊や寄せ集め兵では任せられないと。

2015-10-20 14:31:11
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【横山光輝「三国志」講座72「陳父子の暗躍」03】 たしかにその通りと、呂布は自ら小沛に向かうことにしますが、問題は徐州状の守備をどうするかです。呂布は、陳珪に徐州城の守備を命じます。残りの将は呂布とともに小沛に向かうとしました。

2015-10-20 14:33:14
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【横山光輝「三国志」講座72「陳父子の暗躍」04】 ここから、陳父子の暗躍が始まります。二人にとって、待ち焦がれた日がついにやってきたのです。陳登は、自分は呂布とともに小沛に向かうが、呂布が曹操に敗れ、徐州城に引き返してきても城に入れてはならないと言います。

2015-10-20 14:35:04
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【横山光輝「三国志」講座72「陳父子の暗躍」05】 しかし、城を守る陳珪は、呂布の一族や家族がいるから無理だと言います。たしかに一族を遠ざけないと、呂布が帰ってきた時に当然のように城門が開けられます。そこで、陳登は手を打つことにしました。

2015-10-20 14:36:49
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【横山光輝「三国志」講座72「陳父子の暗躍」06】 そんな謀議を重ねていた所、陳父子の姿が見えないという声が聞こえてきました。出陣前にいつまでも姿を見せないと怪しまれます。陳登は急ぎ、呂布のもとへ駆けていきます。待ちくたびれていた呂布は赤兎馬にまたがり、陳登を叱責します。

2015-10-20 14:39:10
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【横山光輝「三国志」講座72「陳父子の暗躍」07】 ここおで陳登が、父の陳珪がもし徐州城に危機が迫った場合、蓄えられた金銀、兵糧、そして、呂布の一族をどうしたものかと心配している旨を伝えます。呂布は一考して、それならば、下邳(かひ)の城に移すようにと指示します。

2015-10-20 14:42:09
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【横山光輝「三国志」講座72「陳父子の暗躍」08】 目の前の出陣で気が逸っていたのか、陳父子の信頼が絶大だったためか、子の時の呂布の判断が、呂布の運命を決定づけます。結果、この時から呂布は滅亡への道へと進んでいったと言っても過言ではないでしょう。

2015-10-20 14:44:41
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【横山光輝「三国志」講座72「陳父子の暗躍」09】 進発する呂布軍。陳登は父に合図を送ります。陳父子にとってはここからが暗躍の舞台の幕開けとなります。 さて、進軍する呂布でしたが、前方から伝令がやってきます。蕭関(しょうかん)が曹操軍のために落ちそうなので援軍を求めてきました。

2015-10-20 14:46:41
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【横山光輝「三国志」講座72「陳父子の暗躍」10】 曹操軍の展開の速さに舌を巻く呂布。すぐに蕭関に向かおうとしますが、ここで陳登があまり急いでいってはいけないと言い出します。呂布が理由を尋ねると、蕭関を守っているのがほとんど素性がわからないものばかりでいつ寝返るかわからないと。

2015-10-20 14:48:22
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【横山光輝「三国志」講座72「陳父子の暗躍」11】 まずは様子を調べたほうが賢明だといいます。陳登自ら調べてまいりましょうといいます。陳登やや芝居がかった言動ですが、呂布は、細かな気配りはまことの忠臣じゃとほめた上で、すぐに調べるように命じます。

2015-10-20 14:51:01
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【横山光輝「三国志」講座72「陳父子の暗躍」12】 陳登はひとり蕭関に向かいます。夜になって到着し開門を求めます。出迎えたのは、総指揮を預かる陳宮と、副将の臧覇(ぞうは)です。曹操を見限って呂布についていた陳宮ですが、陳登ほどの信頼はなかったということでしょうか。

2015-10-20 14:56:13
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【横山光輝「三国志」講座72「陳父子の暗躍」13】 陳登は、二人に会うなり、呂布に疑われるようなことはしてないか、と尋ねます。意味がわからない陳宮らに対し、呂布がなぜかここに進めないと言います。いったい何を疑っているのかと尋ねる陳宮。

2015-10-20 14:58:29
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【横山光輝「三国志」講座72「陳父子の暗躍」14】 それはわからないが、ともかく呂布が援軍には来ないことを伝えます。現在の蕭関の兵力では曹操軍を防ぎきれません。臧覇は、陳登が呂布のお気に入りの将ということを見込んで、なんとか援軍を寄越すよう説得してもらうように頼みます。

2015-10-20 15:00:50
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【横山光輝「三国志」講座72「陳父子の暗躍」15】 やってみましょう、とだけ答えて、陳登は再び馬に乗ります。謀略の第一段階が首尾よくいきました。城門から出た陳登は、先にかがり火の合図の方に向けて、手紙をしばりつけた矢を放ちます。相手はおそらく曹操の手の者でしょう。

2015-10-20 15:02:52
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【横山光輝「三国志」講座72「陳父子の暗躍」16】 夜が明けて呂布のもとに戻った陳登は、陳宮や臧覇が裏切りの準備を進めていると報告。すでに曹操の手が回り、呂布が来るのを待ち構えていると言います。怒りに震える呂布は、目にもの見せてくれると、陳登にもう一度蕭関に行くよう命じます。

2015-10-20 15:04:34
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【横山光輝「三国志」講座72「陳父子の暗躍」17】 陳宮をはじめ、裏切り者を酒でよいつぶさせ、火の手を上げ、門を開けておくようにと命じます。その後、呂布が乗り込み、裏切り者をたたき斬ると言います。陳登はさっそくやりますと、馬にまたがり、再び蕭関へ向かいます。

2015-10-20 15:06:37
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【横山光輝「三国志」講座72「陳父子の暗躍」18】 ちらっと後ろを振り返り、誰も聞いていないところまで来たことを確認してから、陳登は高笑いを始めます。呂布が見事に謀略に引っかかったわけです。もう愉快愉快。心なしか、乗っている馬も笑っているような表情です。

2015-10-20 15:08:26
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【横山光輝「三国志」講座72「陳父子の暗躍」19】 この陳登の一人芝居はまだまだ続きます。呂布滅亡への序章を飾る謀略劇。このつづきはまた次回です。 今回はここまで。

2015-10-20 15:10:13