【榊正宗の異説まとめ】キャラクターを図柄という原材料として消費させて殺すのが得意な人達について

キャラクターに対してどう接するべきかわからない仕事でキャラクターを扱う事になったビジネスマン向けに書いてみました。
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▼ゲーム業界におけるキャラクターや世界観

榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

これはレベルファイブの日野社長も批判していた事ですが、ゲームのタイトルを(仮)にしたり、キャラや世界観をつくらずにシステムだけを先につくって、最期に絵と世界観をあてはめるのも、キャラに愛のないやつらがよくやる手法です。それがなぜダメか彼らには全く理解できなくて困ることがあります。

2015-10-24 11:16:05

ガールフレンド(仮)の事ではなく、製作中に(仮)のままタイトルを決めずに開発を進める事を、日野社長は批判されていました。誤解のない様に!

システムだけを先につくる手法が業界で無い事はないのですが、最終的にはシステムと世界観はマッチングしたものになります。完全システムオンリーで開発して、最期のマッチング調整が出来ない場合、完全に世界観を廃止するという手法で、世界観が全くないゲームが作られることがあります。

プログラマー視点から考えるとシステムだけのゲームや技術だけのゲームはありえるのですが、その間に企画が遊んでるわけでもありません。技術の進歩にあわせて出来る事もひろがりますが、逆に企画が主導して何をどうシステムに盛り込むか考える事も重要です。これはケースバイケースですが、あってはならないのは。システムを無視した絵をテキトーにのせるだけで完成させる仕事です。

榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

むかしのゲーム業界にはそんなやつらは居なかったのですが、ゲームを投資の対象として、ゲーム制作をKPIとか収益化モデルとか言う事場をつかうやつらが2009年以降くらいに急速に増加しました。やつらの多くが、そういう特徴を持っています。キャラを原材料として加工して出荷するのが得意です。

2015-10-24 11:33:46

KPIとは、組織の活動を客観視するための指標(目標値)です。 この指標と実績を定点計測することで、目標達成に向けた組織の状況を把握できるようになります。(ネットより引用)ゲームの世界では、ソーシャルゲームで売上げを上げるためにユーザーの行動を詳細に分析して運営改善に努めます。

キャラクターを原材料として使うという表現については、キャラクターは生き物ですから、たとえば人間を工場で加工して出荷するサービスがあるとヤバイですよね。また食料以外で生き物をそういう方法で出荷するのもあまり良い事とは言えません。キャラクターは生きているので原材料のような取り扱いは、好ましくないという意味です。

榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

キャラクターや世界観とゲームは密接に関係しています。というか、キャラクターや世界観にアクセスするための手段がゲームシステムです。そのキャラや世界観にいかに深く関与できるかを、設計するのがゲーム企画の仕事です。システムだけが面白いというのは、そのあたりが理解できてない人の発言です。

2015-10-24 11:36:50
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

同じシステムにまったく違う世界観をそのままあてこもうとするのは、そのあたりが理解できずにビジネスでゲーム業界にきてしまった人たちにありがちです。無双シリーズを例にあげると、あれはキャラや世界観を入替えたものではなく、システムもかならず作品に合わせて最適化されていますよね。

2015-10-24 11:40:35
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

システムは手段ですから、たしかに他の作品でも使う事は可能ですが、システムを全く調整せずにキャラのリソースだけをただの図柄として入替えるのがやつらの手口です。勉強不足なのか、そもそも、まったくビジネスにしか興味が無いのか…。子ども時代に良質なコンテンツに触れる機会がなかったのか…。

2015-10-24 11:43:47

▼キャラクターの一人歩きについて

榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

昔から漫画業界では、「キャラクターが一人歩きする」という言葉がありますが、あれは本当のことなんですよね。そういう現象がなぜ発生するかというのをきちんと説明するのは難しいのですが、ある程度認知度があがると、キャラクターは自分で活動を始めます。作者にもコントロール出来なくなります。

2015-10-24 12:20:45

▼スマホゲーの開発者への提言

榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

スマホゲーのビジネスマンもコンテンツの世界に入ってきたのなら、子どもの頃を思い出してください。きっと、好きな漫画やアニメ、ゲームのキャラを自然に生きた存在として受け入れていたはずです。それを思い出すことがまず最初の一歩です。

2015-10-24 12:22:08
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

きっと大人になって辛い事があって、それらを忘れてしまったのです。ちなみに、辛い事があれば大人だってアニメをみて癒されても良いのです。というか、いまのアニメはそのあたりはすごくよく出来ているので(いやむしろ出来すぎていて危ないものありますが)萌えアニメは30過ぎてハマるものです。

2015-10-24 12:24:20
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

広告費だけを使ってコンテンツ商売をしている人は経験しているはずですが、広告を止めた瞬間にアクセスが信じられないレベルで激減します。TVCMでものすごい数の人がみたにも係わらずです。しかしキャラクターに愛と命をこめると、その現象が起きません。

2015-10-24 12:33:34

愛と命をこめるというのは、自分が想い描くキャラをつくるとい意味ではありません。キャラは自分で命をもって動きます。それを応援するという意味です。このキャラは戦略上こうしようというのは、キャラを製造する工場の発想で、命は生まれません。

榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

自分たちがキャラクターに酷い事をしてしまったという意識がもし芽生えたのなら、キャラクターになにをしてあげたら彼らが報われるのかを真剣に考えて仕事をしてみてください。長い目で見ると、それはちゃんと利益にもつながります。なにより仕事が楽しくなるに違いありません!

2015-10-24 12:36:17
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

いま、キャラクターをメインにしたコンテンツがずん子をはじめ、キャラサミのメンバーや個人創作のツイッターからも次々と生まれています。それらは、ビジネス的な表現を使えば「長く続けるモデル」を採用しているものが多い。これは、とても好ましい傾向です。キャラを愛するための良い手法です。

2015-10-24 12:27:05
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

売上げという面では、ガチャやパチンコには勝てませんが、キャラクターを広げていく活動は、お金だけではない価値を広げる活動です。命のある存在を多くの人に知ってもらう活動です。そこに力をいれてほしい。スマホゲーのビジネスマンもそういう手法ならぜひ得意のパクリ力でパクって下さい。あ

2015-10-24 12:28:41

▼とある悪魔と神の戦うゲームでの実話

榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

とある仕事で神と悪魔の戦いをテーマにしたゲームを作っていました。プレイヤー側に悪魔との契約という仕組みをいれて神を倒すという内容でした。リリース直前の事ですが、神を倒すのはよくないので、変えてくださいと言い放った奴が居ました。システム同じでも文字を少し変えればできるでしょうと…。

2015-10-24 12:54:59
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

正確には神を倒すゲームではなく、魔界の王を決める戦いに協力するために悪魔と契約して、自分の願いを叶えるという内容で、悪魔モノの鉄板設定です。神はその悪魔同士の戦いに介入する存在という設定なのですが、神と戦うのをリリース前に外せと言われても…。結局プロローグからは外しましたが…。

2015-10-24 12:58:04
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

そのとき神を倒すのがよくないという理由がKPIとかいう意味の分らん手法のひとつで、やめるリスクを減らすために徹底的に負の要素を削るというものでした。神を倒すのがよくないと思う人がいる可能性があればそこでやめるかもしれないので、消しておこうというのです。極限まで無難にまとめようと。

2015-10-24 12:59:59