「日本の軍用機の無線は使い物にならなかった」説はいつ頃定着したんだろう?

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TFR_BIGMOSA(首輪付きの大猫、地球長期滞在者) @TFR_BIGMOSA

「足柄」のエピソードが時代と共に盛られてゆく過程が探求されつつあるようだが、それを見て思い出したこと。「日本の軍用機の無線は使い物にならなかった」と言う話はいつごろ定着したのだろうか。

2015-10-25 06:49:44
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1980年代半ば週刊文春に連載されていた「零戦燃ゆ」(柳田邦夫氏)では「無線の聞こえが悪い」と言うエピソードがしばしば出てくる。また、無線電話による警告や報告で急場を凌ぐエピソードもしばしば出てくる。

2015-10-25 06:51:32
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しかし、2000年代に入ってからの書籍だとフィクションとノンフィクションを問わず「日本軍の航空機は無線電話は通じなくて当たり前」が増えてくる。2015年の今、日本軍ものの架空戦記を書く場合には無線電話が通じる描写を入れるには何か設定を入れないといけない様子。

2015-10-25 06:53:42
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この30年ほどの間に、「大空のサムライ」が再度大ヒットしたとかそんなことでもあったのだろうか?

2015-10-25 06:54:12
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それはそうと、重巡洋艦「足柄」と「今まで我々が乗っていたのは客船だった」と言うエピソードは1980年代後半から刊行された小説「ラバウル烈風空戦録」(川又千秋氏)などにも出てくる。同署が初出なのか、それとも川又氏が参考にした何らかの記事や史料があったかは判らない。

2015-10-25 06:56:49
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日本軍機と航空無線のおまけ:戦史叢書の「陸軍航空戦備」では「戦闘機無線は隊内無線の水準に留まった」(大意)と記載されている。

2015-10-25 07:02:22
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また、特にweb上での航空無線に関するテキストを読んでいると 「空対空で通じる」「空対地が通じる」「地対空で通じる」がごっちゃになっているものが多い。さらに「爆撃機同士なら通じる」まで混ざりこんでわけが判らなくなっている。

2015-10-25 07:03:52
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ふと呟いてみる。「マグネトロンは日本人が最初に発明した」と言うのは誰が広めたのだろうか。日本語wikipediaの記事に至っては、岡部博士の英語論文(1928年)を見てE.G.Linderが盗用したと言わんばかりの記述になっている。

2015-10-25 07:26:54