『クルーグマン教授の経済入門』(ちくま学芸文庫版)のとりっくんさんの感想

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tricken @tricken

つまり新聞に書いていることの大半は、相互の合理性期待をある程度持って行う公務/民間の“しごと”にあまり関係のない話題の方が多く、どちらかというと霞が関のお役人さん、国際機関、その関連機関がつくった年度別の報告書を丹念に読んでいった方が効率的ともいえる。

2015-10-26 14:34:51
tricken @tricken

ただそうした報告書はしばしば readability はあまり配慮されていないとも思うので、そこは新聞屋さんや経済評論家さんのお仕事だとは思いますけれども(文化的翻案)。ただ最近は世間の目も気にしだしているのか、報告書も読みやすいのが増えてきている印象ではある。

2015-10-26 14:38:21
tricken @tricken

「新聞上の術語としてのGNP→GDPの推移」は、「GNPの代わりにGNIが使われた国連採択(1993)上の推移」とは直接関係しないらしい。ややこしいな。ということは現在は1993年以降の世界においてGNIとGDPだけが残っていて、しかし新聞上ではまるめてGDPと言い続けている?

2015-10-26 14:42:15
tricken @tricken

クルーグマン本は、初版が1994年に出ていて、そのGNPに関する採択が決まって間もないころに出たので、GNPという言い回しがだいぶ残存している。そのへんが2015年現在から読むとややこしい。

2015-10-26 14:43:50
tricken @tricken

しかし、クルーグマンもピケティも、(使っている原理はしっかり経済学用語だけど)どっちかというとかなりハッキリとマクロ側で、古典派ごりごりの話ではないんだな。[期待]や[費用]といった経済学共通の仮定は用いられるけど、ゲーム理論的な分析はあまり明示的に入ってこない。

2015-10-26 15:11:56