日本製品の品質が良くなったのも「日本的経営」も実はアメリカの影響、そして「日本的××」をめぐるウソと真実

『花燃ゆ』での生糸の品質が世界一ってヨタ話 http://togetter.com/li/891628 から、日本の品質管理の歴史、更には「日本的経営」やTQCをめぐる俗論やウソを杉山真大(@mtcedar1972)・ユリア氏(@YuriaKatase)・エウメネス氏(@eumenes177)が徹底的にぶった切るTL。
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まずは前振り

Sakino Takahashi @sakinotk

『花燃ゆ』ナレーション。「そこで政府が目をつけたのが生糸である。 日本の生糸は品質もよく、開国以来海外に飛ぶように売れていた。政府は明治5年に富岡製糸場を建設。北関東の群馬にその拠点を置こうとしていたのである」まちがいを挙げよ。 pic.twitter.com/8GKvweRi2J

2015-10-12 08:00:40
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とこ @szToKo

twitter.com/sakinotk/statu… べつに完璧に史実どおりのドラマを作れと言う気はないが、日本の生糸の品質が悪かったからこそ造られたはずの富岡製糸場を登場させるにあたってのこれはちょっとビックリ。#花燃ゆ #nhk pic.twitter.com/e7aiK75KDI

2015-10-19 23:15:57
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Yuichi Goza @goza_u1

「日本の生糸の品質が世界一」って、明治初年なのに? 脚本家が「日本のものづくりは(昔から今に至るまでずっと)世界一」という幻想にとりつかれているんだろうな… twitter.com/szToKo/status/…

2015-10-25 18:56:56
墨東公安委員会 @bokukoui

これは確かにひどい。製糸業は専門じゃないが、開港して生糸が売れると分かったら、まず日本の業者自身が粗製濫造で自爆して評判を落とした。それから富岡とかで器械製糸を導入し、品質を回復していった。ところが(続く) twitter.com/szToKo/status/…

2015-10-25 23:18:57
墨東公安委員会 @bokukoui

(承前)日本の製糸業の主力は、割安な太糸が中心で、高級な細糸は中国産がむしろ優勢だった。しかし量的に最大市場のアメリカでは、機械でストッキングを製造しやすい日本産太糸が好まれ、世界の生糸市場を席巻したと、まあそんなことじゃなかったか。軽工業は専門外でうろおぼえだけど。

2015-10-25 23:21:17
墨東公安委員会 @bokukoui

小生は日本近現代史を講じる際には、平成生まれの学生諸君に、日本製品は皆さんが生まれる前(1980年代前後)までは、「安かろう悪かろう」の代名詞で、今の中国製品と同じかそれ以下だったんだよ、コピーとかやりまくってたんだよと教えてます。学生の「驚いた」という感想の多さに驚きます。

2015-10-25 23:50:04

こちらのまとめも是非参照を↓

ここからが本題

ユリア @Yuriakatase

しばらくお休みします

ユリア @Yuriakatase

悪い刷り込みですよね、日本製品は世界一」というの<前RT

2015-10-26 18:32:21
スキタイ人かもしれない @eumenes177

@Yuriakatase 日本製品の品質が格段に改善したのは、アメリカ人のエドワード・デミング博士の提唱したTQC理論を、戦後の日本企業が大々的に導入したからなんですけどね。

2015-10-26 22:43:42
杉山真大@震災被災者 @mtcedar1972

@eumenes177 @Yuriakatase というかデミングが言い出したのはSQCで、その他にもZDとか様々な生産管理手法がアメリカに導入されて、更に労務対策を兼ねて小集団活とかが組み合わさって生産性向上運動みたいなのが戦後官民挙げて行われてたからね。

2015-10-28 08:20:18
杉山真大@震災被災者 @mtcedar1972

@eumenes177 @Yuriakatase 承前)TQCに関しては徳丸壮也の著作 amzn.to/1WhwmQY に詳しいけど、アメリカ的生産管理と日本的な組織風土が組み合わさった特殊なモノだったりして、アメリカでもマルコム=ボルドリッチ賞で生産管理(続

2015-10-28 08:23:21
杉山真大@震災被災者 @mtcedar1972

@eumenes177 @Yuriakatase 承前)の重要性を認識させる切っ掛けにはなったけど、過労死などサービス残業など様々な問題点を生む原因にもなって、今では本家本元の日科技連もTQCじゃなくてTQMと"コントロール"を"マネジメント"と言い換えているとか・・・・・

2015-10-28 08:25:38
ユリア @Yuriakatase

@mtcedar1972 @eumenes177 このあたり、わたしあまり知識がないのです。ご教授ありがとうございます

2015-10-28 08:27:00
杉山真大@震災被災者 @mtcedar1972

@Yuriakatase @eumenes177 ネオリベに批判的なブログでさえも「日本的経営」を懐かしむ文脈で孫崎享を賞賛するのがいたりして nabeparty744.blog111.fc2.com/blog-entry-61.…内田樹辺りもその種の「日本的××」ってのを反グローバリズムの文脈で賛美してるんだよね。

2015-10-28 08:33:35
杉山真大@震災被災者 @mtcedar1972

@Yuriakatase @eumenes177 承前)そうした「日本的経営」ってのは、現実にはアメリカの影響が多分にあったのが事実だったりするし、そもそも多くの労働者にとって「日本的経営」ってか「日本的労使関係」とは無縁 d.hatena.ne.jp/iDES/20100221/… (続

2015-10-28 08:36:17
リンク はてなダイアリー 終身雇用の幻想 - 井出草平の研究ノート パオロ・マッツァリーノ『』で引用されていた文献。昔の日本では、終身雇用をされていたりで安心して生活を..
杉山真大@震災被災者 @mtcedar1972

@Yuriakatase @eumenes177 承前) だったりしたってことは案外知られていないんだよね。なのに、そうしたことを多くの人々が知らないのをいいことに内田や孫崎の如き類がウソを流布して、それを少なからざる間抜けな"リベラル"が支持してしまうという・・・・・

2015-10-28 08:37:44

コメント

Muji @ togetter憲兵隊 @643Myshelf 2015年10月28日
戦前の零戦は、翼のもげた胴体と別の機の翼を繋げて修理しようとしてもボルト穴がまず合わなくて無理だったらしいけど、撃墜したB29ではぴったり合ったらしいよね。職人芸はともかく大量生産の分野では昭和10年代でもこうだったってこと。
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大石陽@聖マルク @stmark_309 2015年10月28日
残業などで「頑張ってなんとかする」というのは、システム軽視という意味ではそのあたりとあまり変わらない。本当は、「労働時間を増やさなくとも目的達成するにはどのようなシステムであるべきか」というのを考えて実行するのが、管理者の仕事なのだが……。そもそも「管理者」にちゃんと管理権限与えてないしな。
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ゴイスー @goisup 2015年10月28日
生来の勤勉さにシステマチック生産管理がインストールされた戦後って事なんだろうねぇ
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亜山 雪 @ayamasets 2015年10月29日
工業製品の品質で言えば80年代には世界トップクラスになっていた記憶。現在でも置いてけぼりになっているのは、計測機器や工具類の一部分かな。ドイツが最高のものを作っている分野がいくつかある(値段は高い)。
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亜山 雪 @ayamasets 2015年10月29日
生産管理が優秀なのは現場の努力だと思う。管理工数の軽減のためにIT化を進めるという方向性にはなかなか行ってくれない。結果として末端が疲弊している。カンバン方式などは道路を倉庫として使って、ドライバーに倉庫番をやらせているようなもの。
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亜山 雪 @ayamasets 2015年10月29日
一番ダメダメなのは、ソフトウェア開発を労働集約型とみなして、人月単位で予算とスケジュールを決定してること。これはアメリカから取り入れて、日本で熟成させたら腐ってしまった典型。そこに多重派遣と偽装請負をミックスしたので、IT業界は人材派遣業ばかりになった。
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cinefuk 🌀 @cinefuk 2015年10月29日
1970年代の道路は雨の日に虹色の染みがあちこちにあったが、あれはオイル漏れだったのだな…と大人になって気付いた。日本車の品質も世界最高レベルになったが、1980年代前半までは外車の品質に及ばなかった(今の韓国車くらいの評価)
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夜更至ヒルネスキー @hiruneskey 2015年10月29日
今だと逆に欧米の技術力下がってんじゃね疑惑が……基幹産業を変え続けてるだけだったら良いんだけど。
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@izanamu 2015年10月29日
自分の実家は自営製造業で家の奥に工場が併設されてて、そこには入れ代わり立ち代わり若い衆が見習い職人としてやって来てたけど。無断欠勤、遅刻常習、窃盗、挙句は工場のシンナーでラリって機材破壊~等々、まともなヤツは1人も居なかった。全て「日本人が美しい心を持っていた1970年代」の話。当然、古参職人も皆んなキチガイ揃いで問題ばかり起こしていた(笑)。ところで "勤勉なニホンジン" て何処に棲息しているの?
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moheji @mohejinosuke 2015年10月29日
懐かしく美しき昭和、と古き良き規範を身につけた善良なる日本人なんてものは幻想だわな。 滅茶苦茶悪く言う必要は無いけど美化すると見失うものが多すぎる。
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moheji @mohejinosuke 2015年10月29日
味噌なんかも海外からの品質管理が入ってきて工業化されることで味と品質が随分向上したっていう話を聞いたことがある。
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水面計@いつのまにかオッサン @W_L_G 2015年10月29日
PDCAサイクルも戦後にアメリカ人が日本に導入して成功したものだし、戦後初期の日本を支えた造船業も呉海軍工廠を引き継いだ米ナショナル・バルク・キャリア社の指導が大変役に立ったという話があったな。 なお日本に追い抜かれて焦った米国は、今度は日本の田口玄一氏により進歩した統計的手法を利用した品質工学(欧米では田口氏の名前をとってタグチメソッドと呼ばれる)を学んで盛り返した模様。田口氏にしろデミング氏にしろ品質管理の偉人は本国以外でまず評価される傾向があるね。
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芋ようかん @sweetpotatopast 2015年10月29日
「安かろう悪かろう」は高度成長期の日本製品に対する批判でだからいい物作ろうという流れになっていったわけだから前提としては昔は日本製品の品質は良くなかったのよ。
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iga9984 @iga9984 2015年10月29日
cinefuk さすがにそれはない。「性能」はそうかもしれないが、「雑に扱っても壊れない」とか「寒い朝でもきちんと動く」といった部分では60年代後半位から(ドイツ除く)欧米以上の評価は受けてる(根拠はBBC「T「トップギア」の「英国クズ車チャレンジ」回におけるジェレミー・クラークソンの台詞などw)。
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きんぎんすなご@岩手県南内陸部 @kinginsunago 2015年10月29日
cinefuk >1970年代の道路は雨の日に虹色の染みがあちこちにあったが、あれはオイル漏れだったのだな… それはオイル漏れではなく排ガスの所為。当時は排ガス規制も始まったばかりで軽自動車は2ストが主流だった(苦笑
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Terra生まれのUさん @u_minami 2015年10月29日
BTTF3のドクとマーティの会話知らないのかね?古い西部劇の映画でも日本製をバカにするシーンがあった記憶が。
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アルビレオ@炙りカルビ @albireo_B 2015年10月29日
70年代の日本車の評価は「安くて壊れにくくて燃費がいい、でもボディが華奢なので高速走行には不安があるし衝突安全性は(アメリカで売られてる車の中で)最低レベル」だったと思う
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西向く侍 @2639Enpi 2015年10月30日
u_minami ドク「メイドインジャパン?なんだ日本製じゃないか。そりゃいかれるわけだ。」 マーティ「何言ってんの?日本製は最高だろ。」
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Libra@『だが隊商は進む』次回イベ参加未定 @Libra02324038 2015年10月30日
戦前における日本の産業の多くは徒弟集団と言うか親分子分の集合体に対する請負で成り立っていた。 それが戦争直前~戦中にかけての統制により企業による直接雇用へと形が変わって現代にいたるわけで、いまの人材派遣業の隆盛こそ日本の本来の姿である可能性ががが
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杉山真大@震災被災者 @mtcedar1972 2015年10月30日
Libra02324038 或いは徒弟集団的な請負が転じて、元請け─下請けの企業間関係となったとも言えるんだよね。
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mikumiku_aloha @mikumiku_aloha 2016年12月11日
自分が品質管理の講習などを受けていた頃は、講師の年寄はデミング先生という言葉を連発していました。 そのデミングさんの名前を冠した品質管理の賞の大賞一覧。 http://www.juse.or.jp/upload/files/list_taisho2016.pdf 2007年からずーとインド。
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