2015年11月3日の #作家軽飯番外編

次はどんな出会いと料理が作家たちを待っているのでしょう。今回は番外編です。
0
津田彷徨 / Houkou Tsuda @TT_Clarith

Novelist/Endoscopist. 消化器内視鏡学会専門医。総合内科専門医。CV:笠間淳。

profcard.info/u/LXoO1IKA2EXm…


 

津田彷徨@高度に発達した医学は魔法と区別がつかない @TT_Clarith

予定されていた仕事の期日より少し早く私は家を出る。 目指すはノルウェー。本来の目的地のお隣さんである。 #作家軽飯番外編

2015-11-03 02:00:52
同志カルロ・ゼン@〆切が苦手 @sonzaix

どうやら、津田先生が冬季作戦を開始したらしい。

2015-11-03 02:02:37
津田彷徨@高度に発達した医学は魔法と区別がつかない @TT_Clarith

ノルウェーと言えば、まさに雪国。 私もファンタジー( 戦記 )作家の端くれである。防具の重要性は、時として剣(発表スライド)を上回ることを、深く理解していた。 #作家軽飯番外編

2015-11-03 02:01:31
津田彷徨@高度に発達した医学は魔法と区別がつかない @TT_Clarith

カイロよし、セーターよし、コートよし、フェイスマスクよし。 私は完璧な寒冷地装備で戦いに挑む。 予め敵を知らば、対処は容易い。そう、私は(ファンタジー)戦記作家の端くれなのである。 #作家軽飯番外編

2015-11-03 02:02:47
津田彷徨@高度に発達した医学は魔法と区別がつかない @TT_Clarith

さあ、約束された勝利に向かい歩を進めよう。 極寒と言われるノルウェーの大地に、寒冷重武装の私は降り立つ。そんな私を歓迎するかのように、天は祝福のシャワーを用意してくれた。 私がふみ降りたその場所は嵐の真っ只中だった。 エ……キイテナイヨ…… #作家軽飯番外編

2015-11-03 02:05:00
津田彷徨@高度に発達した医学は魔法と区別がつかない @TT_Clarith

セーターに染み込む雨粒。元の倍の重さとなった手袋。 おかしい、これではまるで敗北のようではないか。 いや、まだ戦いは終わっていない。何しろ戦いはまだ始まってさえいないのだ! #作家軽飯番外編

2015-11-03 02:07:00
津田彷徨@高度に発達した医学は魔法と区別がつかない @TT_Clarith

確かに大雪では無く嵐で歓迎するとは、敵もなかなかやる。 だがこんなこともあろうかと、私は科学の兵器(折り畳み傘)を持ってきているのである。 馬鹿め、私の裏をかこうとは100年はや……って、傘が風で折れたんだけど…… エ、キイテナイヨ…… #作家軽飯番外編

2015-11-03 02:09:20
津田彷徨@高度に発達した医学は魔法と区別がつかない @TT_Clarith

その後、すぐに敵の実力を測り終えた私は、ノルウェーの田舎町で余裕の籠城戦(フェリーは全線停止。というか、橋さえ通行閉鎖でどこにも行けない)である。 まったく誰か敗北を教えて欲しいものだ。 #作家軽飯番外編

2015-11-03 02:10:17
津田彷徨@高度に発達した医学は魔法と区別がつかない @TT_Clarith

というわけで、籠城を決め込んだ私であるが、兵糧は些か心もとない(チョコレート1箱)。 ホテルのロビーで話を聞けば、郷土料理の店が直ぐ側にあるという。 うむ、ここは配下(我が胃)の為に、体を張るべきところではなかろうか。それこそが主人公的行動であると私は思った。 #作家軽飯番外編

2015-11-03 02:16:48
津田彷徨@高度に発達した医学は魔法と区別がつかない @TT_Clarith

ほんの僅かばかりの被害で、私は店にたどり着くことが出来た。既に壊れていた折りたたみ傘一号君は、トドメというべき名誉の戦死をなされたわけであるが、それはこの際置いておこう。 ともあれ、私は郷土料理の店にたどり着いたのである! #作家軽飯番外編

2015-11-03 02:19:45
津田彷徨@高度に発達した医学は魔法と区別がつかない @TT_Clarith

え……この天候で食材が十分ないって? はっはっは、こちらの方は実にジョークがお上手である。 ともあれ、私も某異世界居酒屋小説のようなグルメ作家(に憧れる)身である。ここで引き下がる訳にはいかない。 というわけで、可能なものをと注文をした。 #作家軽飯番外編

2015-11-03 02:22:39
津田彷徨@高度に発達した医学は魔法と区別がつかない @TT_Clarith

そして出てきたものがこちら。 トナカイの肉を使ったスープ。そしてシンプルなフランスパン。 これがなかなか興味深いものであった。 #作家軽飯番外編 pic.twitter.com/QlAh9jljXn

2015-11-03 02:27:00
拡大
津田彷徨@高度に発達した医学は魔法と区別がつかない @TT_Clarith

スープを口に運んだ瞬間、凄く物足りなさを覚える。 塩気が少し足りない……そう感じたのである。 だが、これは私の勇み足であった。 #作家軽飯番外編

2015-11-03 02:28:52
津田彷徨@高度に発達した医学は魔法と区別がつかない @TT_Clarith

フランスパンを口にし、そして改めてスープを口へと運ぶ。 ああ……なるほど。ジャガイモとトナカイの肉を掬って口に運んだ私は誤りに気づいた。 これはスープとは銘打たれたものの、これは具材が主役であり、スープはその引き立て役だということに。 #作家軽飯番外編

2015-11-03 02:31:38
津田彷徨@高度に発達した医学は魔法と区別がつかない @TT_Clarith

空腹で飢えていた私は、休むこと無くスプーンを動かす。 すると店長が、まだ食べ物あったよとデザートを提供してくださった。 アイスクリーム……店長、あなたの料理で私の胸は暖かくなった。それは事実だ。だがしかし…… #作家軽飯番外編 pic.twitter.com/kcoBg6OrT2

2015-11-03 02:36:08
拡大
津田彷徨@高度に発達した医学は魔法と区別がつかない @TT_Clarith

と思ったが、ありがたく完食させて頂いた。そして食後の珈琲も非常に美味であった。 ああ、またいつかこの店を訪れよう。そう、きっと嵐のない夜に…… #作家軽飯番外編

2015-11-03 02:37:53
津田彷徨@高度に発達した医学は魔法と区別がつかない @TT_Clarith

というわけで作家軽飯番外編として、ノルウェーのお話でした。 一部、関係者にご迷惑をかけれないためフィクションを加えておりますが、嵐なのはガチでした(T_T) せめて大雪だったらネタにできるんだけど、北国に行って嵐にあってもねぇ……

2015-11-03 02:39:57
津田彷徨@高度に発達した医学は魔法と区別がつかない @TT_Clarith

さて、現在は現地時間で19時前。今日は小雨くらいなので、どこかで食事を取ってきます。 ちなみに明日からは普通に某国某市におるのですが、アレな感じで写真は無いです。 というわけで、皆様夜間にお付き合い頂きありがとうございました! pic.twitter.com/VpMQNEYEvi

2015-11-03 02:55:53
拡大

 
 


 

まとめ 2015年10月8日の #作家軽飯 次はどんな出会いと料理が作家たちを待っているのでしょう。 3441 pv 6