【実例つき】プログレス新月のサビアンシンボルリーディングのお話

そんなたいしたもんじゃございませんが。「実例」っておっさんの自分語りですから。 自分で自分のツイートをまとめちゃうアレな感じ。
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ますお @troutmanreplica

毎月生じる新月を1か月のはじまりとし、新月図をその月の運気やムードを占うものとして扱うのは占星術の技法としてポピュラーなもの。ホロスコープの三重円、出生・進行・経過における、進行図で生じる新月――それは約30年に1回生じるが、それを人生30年の計を占うものとして扱うやり方もある。

2015-11-01 22:16:26
ますお @troutmanreplica

人生においてはじめての進行図の新月、プログレス新月がいつ生じるかは、出生時の太陽と月との角度の開き具合、すなわち月相による。月齢が若いときの生まれなら遅く訪れるし、新月直前に生まれた場合なら比較的早く訪れることになる。ゆえに2歳で経験する人もいれば20歳で経験する人もいるわけだ。

2015-11-01 22:21:57
ますお @troutmanreplica

たとえば20歳で出生後はじめてのプログレス新月を経験するとして、ではそれまでの20年間の人生の指針はなんだったのかと問えば、出生前に遡ってプログレス新月が生じた日時を見出してそれを読むというやり方がある。“プレネイタル”のリーディングである。

2015-11-01 22:24:42
ますお @troutmanreplica

私は月齢26の生まれで、出生後初のプログレス新月が生じたのは1968年9月21日、2歳2か月を迎えたときである。牡牛29度で生じている。もちろんこのプログレス新月“だけ”を見るのではなく、ネイタルやトランジットともあわせて読むのが基本に忠実で丁寧な読解だが、その話は割愛する。

2015-11-01 22:34:16
ますお @troutmanreplica

牡牛29度のサビアンシンボルは「テーブルに着いて仕事している二人の靴修理屋」キーノートは「人間の成熟した理解の二つ折りの性質」異なる二つの視点からものごとを見つめることでより大きな世界観を獲得するという意味をもっているが、身も蓋もない言い方をすれば要するに相対主義である。

2015-11-01 22:37:51
ますお @troutmanreplica

振り返れば幼少のころから人と自分とを見比べてばかりいたし、自分は人とどう違うのかを見出すことに汲々としていたとおもう。思春期ならいざ知らず、それ以前から、そしてそれ以後もそんなことばかりに関心があったようにおもう。他者との差異化それ自体が合目的的に自己完結していたのではないか。

2015-11-01 22:43:40
ますお @troutmanreplica

その次のプログレス新月は1998年2月27日10時。双子28度「破産を通じて、社会が負担を負いすぎた人にやり直しの機会を与える」キーノート「新たな課題のために人を自由にし耐えがたき重圧から解放すること」いったいなにをやり直すのかと問えば、それはもちろん自分をつくり直すことだろう。

2015-11-01 22:47:47
ますお @troutmanreplica

自己完結的な自分を徹底的に開くこと。悪しき相対主義に陥ることなく、間主観性のなかにおいて自分を生成すること――と言えばもっともらしいが、それよりも自己の再確立と他者性の有効利用と言ったほうが正しいようにおもう。万年中二病みたいなのはこういうことではなかろうか。

2015-11-01 22:53:08
ますお @troutmanreplica

双子28度は破産という刺激的な語のためにネガティブな意味あいをもってとらえられがちであるが、その本当の意味はキーノートにあるとおり重圧からの解放なのである。自分の場合で言えば、32歳直前からいままでの“人生のやり直し”においてなにから解放されたか。最たるものは、社会通念だ。

2015-11-01 22:59:07
ますお @troutmanreplica

正確に言えば、社会人たるものかくあるべしという常識である。音楽などやっていたって食えるわけじゃなし、きちんと生業をもたねばならない、ちゃんとした経済生活の基盤を……それは間違ってはいないだろうが、あまりにもサラリーマンや定職というものにこだわりすぎていた。体裁ももちろんあった。

2015-11-01 23:02:52
ますお @troutmanreplica

そのような体裁を整えることから解放されること。これがなによりも重要なのだとおもう。失業などにより実際に経済上の困窮を経験もしたが、破産宣告というショッキングなサビアンシンボルが示すものはそれではなく、重しから自由になるということなのだ。社会通念や体裁や世間体といった重しから。

2015-11-01 23:09:01
ますお @troutmanreplica

自己開示を伴う人生のやり直しを経て、次はなにが待っているか。2027年7月4日10時に次のプログレス新月。蟹26度「来客たちが豪華な家の書斎で本を読んでいる」キーノート「知的な楽しみの水準に対する社会的特権の転移」やり直しの結果としてはじゅうぶんすぎるほどのリワードがそこにある。

2015-11-01 23:12:42
ますお @troutmanreplica

蟹26度の象意を私はかつて執筆したテキストではこう記している。「物質的文化的社会的に豊かな基盤のうえで、じゅうぶんに知的に改良された人々との交流を満喫する度数」大変なスノッブ臭が漂うが、成功のイメージとしては視覚的にも非常にわかりやすいものだろう。

2015-11-01 23:17:00
ますお @troutmanreplica

私は自分で自分が置かれた境遇のことを、とりわけ現状をしばしば修行だとか服役だとかになぞらえるが、どんな不遇にあっても心を折られずにいられるのは、この成功のイメージをもっているからだ。なにがあっても自分の音楽や占星術研究をまっとうしさえすれば、その先になにがあるかを知っているから。

2015-11-01 23:24:08
ますお @troutmanreplica

なにがあっても耐え得るよすがとなっているのが自分で導き出した占星術の研究結果であるならば、それもまた一つの自己完結なのかもしれない。しかしながら私は、この占いが大変よく当たるということを経験上知っている。そして、占いとはこんなにもよいものだということを、なによりも伝えたいのだ。

2015-11-01 23:28:20

ますお @troutmanreplica

おとといの一連のツイートについて補足的に。占いは当たらないだとか、あるいは当てものではない占いを、とか、それを占い師がことあげするのは内部告発や自己批判としては一定の成果はあるとおもうのだけれど、正直なところお客様にとってはそんなことより「当たること」がほぼすべてなのではないか。

2015-11-03 10:17:07
ますお @troutmanreplica

占いについての批判的な言説は、スピリチュアリズムへの妄信などに対するバックラッシュとして必要な側面もある。しかしそれはやはり一時的な揺り戻しにすぎないもの。占い師がそろそろ本気でとり組むべきは「これ当たる! すごい!」というセンス・オブ・ワンダーに真正面から応えることだとおもう。

2015-11-03 10:21:54
ますお @troutmanreplica

それゆえ私は「占いとはこんなにもよいものだということを、なによりも伝えたい」という気持ちをまず第一義として、これからも活動していきたいとおもう。とまあ、そういう話をしたかったわけです(^^ゞ

2015-11-03 10:31:29