末井昭が振り返る奥成達

末井昭 @sueiakira

今月16日に、奥成達さんが亡くなったことを、先日映画監督の冨永昌敬さんから聞いた。1977年にセルフ出版から僕が編集長になっている『小説マガジン』という雑誌が創刊されたが、実質編集長は奥成さんだった。奥成さんは僕の編集の先生で、いろんなことを教えてもらった。合掌。

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奥成達さん偲ぶ会。奥成さんは編集の先生だった。 pic.twitter.com/BeoxvtFflQ

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僕がやっていた『NEW SELF』というエロ雑誌で奥成達さんに「冷し中華思想の研究」という雑誌内雑誌のような連載をやってもらっていていた。山下洋輔さんの「なぜ冬に冷やし中華が食べられないのか」というテーゼで始まった「冷やし中華論争」は、セッションのようなものだった。→

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『NEW SELF』が発禁になり連載は終わったのだが、それは『空飛ぶ冷し中華』という本になったり「第１回冷し中華祭り」（よみうりホール）になったり『小説マガジン』になったりした。『小説マガジン』の編集長は僕だけど本当の編集長は奥成さんで、編集委員には高平哲郎さんもいた。→

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『小説マガジン』を編集する中で、奥成さんにはいろんなことを教えてもらった。冗談をやるときは真剣にやれというのも奥成さんの教えて、その後の僕の編集方針になった。『小説マガジン』が廃刊になった時「末井さんは何をやっても面白いんだから」と言われたことが励みになっている。合掌