「アート・オブ・マーベル・シネマティック・ユニバース」から判るマーベルスタジオの映画版キャラクター作りとは

光岡三ツ子さんが翻訳した「アート・オブ・マーベル・シネマティック・ユニバース」は絶賛発売中です(ステマ <iframe src="http://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=angelheartclu-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=ss_til&asins=4796875654"; style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
3
光岡三ツ子 @mitsumitz

変わりまして発売中の本「アート・オブ・マーベル・シネマティック・ユニバース」のお話など。この本の英語副題は「The Road to Age of Ultron(AoUに至る道すじ)」。AoU直前までのMCUアベンジャーズのアートをまとめたものです。 ※AoU関連の掲載はありません

2015-11-08 22:31:05
光岡三ツ子 @mitsumitz

「アート・オブ・マーベル・シネマティック・ユニバース」の「アート」とはコンセプトアートのことです。マーベルスタジオズには「ビジュアル開発チーム」と呼ばれる専属のデザイナーチームがいます。このチームがほぼすべてのキャラクターのコスチュームや装備の基礎的なデザインを手がけています。

2015-11-08 22:35:11
光岡三ツ子 @mitsumitz

映画の制作開始時、マーベルスタジオズではまずビジュアル開発チームが脚本を読み、監督たちと協議しながら「コンセプトアート」や「キービジュアル」を描きます。何パターンも描かれたそれらのアートから最終デザインが決定し、それに基づいて衣裳や小道具、VFXチームが実際のデザインを起こします

2015-11-08 22:39:32
光岡三ツ子 @mitsumitz

ちなみにフィギュアなど初期に出たものはデザインが映画版と微妙に違っていたりしますね。これはコンセプトアートから起こしたという場合が多いです。実際にイラストを立体化する時は細部が変化することがよくあるし、編集中にエフェクトをつけることで最終デザインが変化していくのです。

2015-11-08 22:42:57
光岡三ツ子 @mitsumitz

「アート・オブ〜」は何の本かというと、マーベルスタジオズのビジュアル開発チームがどのようにMCUキャラクターズや装備、背景などを決定していくかというプロセスを見せるものです。想像できると思いますがこのプロセスは簡単なものではありません。マーベルが専属チームを持つのはそのためです。

2015-11-08 22:48:25
光岡三ツ子 @mitsumitz

マーベルスタジオズの意図は明確です。キャラクターのアイコン性を保つこと。なぜならマーベル映画は基本的に「普通の人」が主人公だからです。原作でもそうですが、映画ではそれがより一層強調されます。だからこそキャラの、とりわけコスチュームのアイコン性を保つことはなによりも重要になります。

2015-11-08 22:55:16
光岡三ツ子 @mitsumitz

しかしキャプテン・アメリカの「アイコン性」といえばあの星条旗コスチューム。それを現代の、原作コミックを知らない人が見てもお笑いにならないように、いやそれ以上に、カッコ良く見えるようにしなければならないという無理難題に挑んで成功させたのが、マーベルのビジュアル開発チームなのです。

2015-11-08 22:58:12
光岡三ツ子 @mitsumitz

ビジュアル開発チームはマーベル&監督たちの「原作通りにしたい、かつ思わず憧れちゃうようなカッコ良いデザインがいい」という難題に果敢に挑み、次々にクリアしてきました。「アート・オブ・MCU」はその軌跡を辿る本となっています。MCUファン、クリエーターの方々に見てみてほしい本です。

2015-11-08 23:06:11
光岡三ツ子 @mitsumitz

DC映画とマーベル映画の違いは、今まで書いてた「アイコン性」にあると言うこともできると思っています。マーベルはキャラを現代的に変えつつも、断固としてアイコン性を保持する。DC映画はそうではない(今のところは)。この話は長い&研究不足なのでいずれまとめたいです。ではおやすみなさい〜

2015-11-08 23:13:53